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透明な種

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日常に落ちている見えない種を拾って文章にします。
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#日常

縁取られた世界

縁取られた世界

愚図る子供を背負い
寝ぼけながら、裸眼で夜景を見た

久しぶりだった

視力0.1以下の世界
光の一粒一粒が、まるで大きな観覧車のように見えた

私はそれを、単に
目が悪い人の見え方、としか思っていなかった

水晶体がピントを合わせようとするたび、観覧車は大きさを変えた

途中から、目が景色を見るのではなく、脳が景色を見始めたように感じた

私の水晶体は補正するのをやめ、やがて
ぼやけた光の夜景を

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