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永山マキ
2018年7月4日 17:15
愚図る子供を背負い寝ぼけながら、裸眼で夜景を見た久しぶりだった視力0.1以下の世界光の一粒一粒が、まるで大きな観覧車のように見えた私はそれを、単に目が悪い人の見え方、としか思っていなかった水晶体がピントを合わせようとするたび、観覧車は大きさを変えた途中から、目が景色を見るのではなく、脳が景色を見始めたように感じた私の水晶体は補正するのをやめ、やがてぼやけた光の夜景を