欠けてるものを埋めるのかあるものを伸ばすのか。
先日、読書会で話していたときに、
欠けているところを埋めるようなギャップアプローチか
よいところを伸ばすようなポジティブアプローチか
という話が出ていた。
例にあったのがギャップアプローチだったので、ほんとにギャップアプローチがいいのかどうかという話になって。
単に好みの話だけど、私含めポジティブアプローチの方が好きな人がいて盛り上がった。
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欠けているのを埋めるのは、わかりやすいし進めやすい。
何をしたらいいか何がゴールなのか決めやすく、どうなったら成果なのかもイメージしやすいと思う。
もともと完成系のイメージがあるはずからの、現状と比較してのギャップを見るから。
よいところを伸ばすのは、まずそもそも何がよいところなのかって見つけたり認識合わせしたりが必要になる。
明確に、こうなるのがベストなどと言い切れないから、よいところのどの部分をどう伸ばすのがいいかも決めづらい。
ゴールイメージ決めてもどうしたらそこに行くかも考えないといけない。
わかりやすさと進めやすさから、ギャップを埋める方が成果は出やすいと思う。
よいところを伸ばすのは、難しいけど個性が出るし個々に合うものがつくれると思う。
どちらもそれぞれ合うシーンがあるから、状況によって使い分けるのがいいよね、と話したりしていた。
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組織については、それぞれシーンに合わせたアプローチを選ぶ、というのでいいと思う。
最低限整わないと動けなかったりまわらなかったりってこともあるだろうし、成果目標なり、何かの課題解決に注力するなり、トップが決めたらそれがゴールと決められるから。
ゴールが明確で現状を把握したらギャップを埋めてゴールへ(プラスへ)向かいやすいし、途中途中で状況や段階に応じてアプローチを変えたりもしやすいと思う。
でも、人に対して考えたら、ギャップアプローチは疑問に思う。
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組織は目標やゴールを明確に決められる。誰かが決めたらいいだけだから。
人も、それぞれ目標を立てたりするけども、その目標がほんとに自分の求めているものなのか、あやしくない?
組織に合わせて考えてしまったり、まわりの期待に応えようとしていたり、自分でやりたいことがわからなかったりする人が多い。
そんなまま、まわりと比較したり、期待されたことに応えるために、自分が足りないと思うものを埋めようとする人も多い。
人と比較したり求められていると思うことと比較して、足りないものを手に入れようとしたら、ずっと「足りない」気分になってしまうと思うし。
「足りない」ものを手に入れたとしても、それで負けないようになるだけで勝てるわけではない。
(別に勝負ではないのだけどたとえとして。)
というか、そもそも、人はひとりひとり違って、ひとりひとりの個性でその人自身で、その人自身としてなっていて、何が足りないとか欠けてるとかないわけじゃん?
違う人と比較したらそれぞれお互いに足りない(=違う)部分があってあたりまえで、そんなの見てたらキリがない。
人と違って自分だけにあるものが、ブルーオーシャンなはずで、違うところを見つけたり、どう人と違うように使うか考えたりする方がおもしろくない?
それは自分だけのものになるはずだから。
それぞれの人が自分だけのものを伸ばしていく方が、組織や社会としてもおもしろいと思う。
いろんな想定外のことが起こったり生まれたりしそうだし。
だから、埋めるより伸ばすのを意識したいし、自分のいいところを見ようと伸ばそうとする人が増えたらいいなと思う。
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