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身近な人に相談できるのがいいことか?

上司がキャリア支援できたらいいっていうことについて、疑問に思っている。

もちろん、上司もキャリア支援できると頼りやすいし、ガチで相談できるくらいの信頼関係がつくれたら望ましいと思うけど。

人によるところも大きいし、聞き方とか基礎知識的なものとかは、やる気や練習次第でどうとでもなる。
でも、メリットに思える、業務を知ってる業務の調整ができるとかいうのだって、意図を汲んでそれらをやってあげられてしまうことって、相談側の人の力を伸ばさないことにもつながる。

説明したり説得したり交渉したり、自分の力でできるようになれることが大事じゃない?アドバイスもらえる前提でなく自分で考えていくことが必要じゃない?
そういうところを、どうしたら自分で動けるだろうね?って一緒に考えながら決めていけるところが、キャリアコンサルティングのいいところだと思うんだけどな。

さらに、よく考えたら、上司と部下だったら、キャリア相談するには多重関係なのだった。

相談する人される人、っていう関係以外に、業務の指示をされる人する人、評価される人する人、などの関係がある。

実際に、本音言いすぎたら評価に響かないか心配になるという人とか、ほかの仕事したい異動したいと言っても止められそう(止められた)って人とかも聞くし、上司との関係がよくてもそれはそれで遠慮しちゃって言えないってなったりするのも聞く。
もともと上司部下になる前には同期だったとか、元部下が上司になったとか、単に評価面談や相談するのもやりにくいなっていうような場合だってある。

特定の関係がないから、もしくは多少距離がある関係だから気軽に本音で話せるっていう人も多い。
普段関係ないから、この場だけの関係だから、安心してなんでも話せるっていう効果は大きい。

そんな中で、フラットに話せる聞けるかどうか、よい信頼関係がつくれるかどうかって、スキルや経験だけの話じゃないじゃん?
もともとある関係をなくすことはできない。

対人支援をする際に、多重関係になるのを基本NGとされているのは、いくらトレーニングしててもちゃんと気をつけようとしても、無意識にほかにもっている関係性からのジャッジが出てしまうものなのだと思う。
意識の中にあるものはある程度コントロールできても、意識外のものはどうしようもないじゃん?
ほかに関係のないフラットな関係でいるときに比べて、もともとの関係からの想いや態度がにじみでたり感情移入したりするものなのだと思う。
あるものをなくすのはできないから。

もちろん、多重関係だったら相談したらいけないってわけでなくて、身近でよく知っている人だから信頼して本音で話せるっていう人もいる。
そんな場合は、上司とか先輩とか友達とか家族とか、信頼してる人に話せるのがいいのだろうし、そういう人には、上司との関係性がよくてなんでも相談できる方がいいのだと思う。

それはそれでいいと思うんだけど、それでもやっぱり、多重関係であることで適切な支援ができない、ちゃんと話せない聞けないって可能性があることを、頭においておかないとなぁと思っている。

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