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ふんばりどころ

離婚する時に大好きな子どもたちを引き取ることが出来なくて

人生終わったかと思うくらい悩んだ時期もあったけど、今はこの人生で良かったと思えている経験から

以前の私の様に悩みの渦中にいる人に伝えられることがあるかも、とNoteを始めました。


人それぞれ悩みがあるけど、母親なのに子どもと離れてしまった事はこの世で一番不幸な事だと思っていた。

同じ想いをした人以外、自分の気持ちはわかってもらえないと、これ以上1ミリだって傷つきたくないから高い壁を作って

でも共感してくれる人、受け止めてくれる人を求めてて

同時に腕のいい弁護士とか、大岡越前みたいな裁判官とか、ヒーローみたいな人が現れて一瞬で子どもと暮らせる様に現実を変えてくれないかなと妄想してた。

自分で何とか出来るとはまるで考えられなくて無力感で一杯だった時期も長かったかも。


辛かったけどそこから10年以上経ってみると子どもと暮らしていなくても母親であることは間違いなく、

子どもたちの事はずっと大好きで、隙あらば子どもたちを誘ったり、大好きな気持ちを伝えたりしてる。

母親である以外の時間の方がずっと多いから

素敵な出会いもたくさんあったし、大切な人もいるし、みんなで楽しむ時間もある。

人生をまじめに考えてキャリアを積み上げようと頑張ってみたり、独り暮らしでとにかく気ままに過ごしたり。


そんな10年以上の、子どもを育てていない母親キャリアを積んでいるから、子どもと離れてしまった人たちの相談を受けることもある。


つらい気持ちで一杯で、光がまるで見えない人へまず伝えたいことは

『子どもと一緒に過ごした時間以外の自分を認める評価基準をもつこと』


離婚するとどうしたって一緒に住んでいた時ほど子どもたちと過ごす時間は減る。

子どもと会える時間の相場は相変わらず月1回2時間くらいじゃないかな。

そんな短い子どもとの時間もコロナで更に減ってるというのはよく聞く話。

子どもと一緒にいる時間を勝ち取るべく裁判とかで戦うことは、私が知っている限りではあまり効率がいいとは言えない。

裁判はともかく調停もとかく元夫婦の葛藤を高めてしまう。

もちろん離婚後のルールを決める必要はある。でも子どもと住んでいない親が子どもと一緒に過ごす時間を増やすことは難易度が高く、その間に葛藤が高まることが多いから。

努力するのはいいけど、時間が短いからって自分は親として何もしてあげられないと悩む気持ちも良くわかる。

ただ自分の評価基準は子どもと過ごしている時間以外にもあるはず。

そして自分なりの評価基準と正解を決めてしまえばいい。

人を、ましてや世論や社会、法律を変えることは簡単ではないから、

自己評価を上げる方法を自分で設定することは社会を変えるよりは簡単なはず。


私は子どもが自慢に思う母親を自分の目標にして

太ったり老けたりすることに抗ってる。

それからつまらない人と思われたくないからいろいろな事に興味をもって試してみたりして楽しんでいる。

キングコング西野さんの本をお勧めしてもらって読んでみたら本当にいい内容で、二十歳を超えた息子と娘も読んだらいいと思って、頼まれてもいないのにあげたら、その本が良かったと息子がお友達に貸したって聞いて達成感感じたり。

自分一人のためだと料理をする気もなくなりがちだけど、子どもたちと一緒に食べる時のために料理も作る様にしたり、

子どもたちが喜びそうな場所を選んで旅行に誘ったり。


子どものことを考えてプランニングして、実際に子どもと会う時に楽しい時間を過ごす、というのも私の自己評価を上げるポイント。

そして会える時間が短いなら質を上げる方法を考えてみる。子どもと一緒に自分も楽しむことが一番のポイント。



そうは言っても子どもと会えない時間が長くなるときれいごとだけではムリで、落ち込むことも多いはず。

多分一番つらいのは、離婚が成立した時でも、裁判で納得いかない判決が出た時でもなくてm離れて暮らす子どもから、会いたくないと言われたときだと思う。


ここは本当に踏ん張りどころ。

つらいから子どもと会うことをあきらめる、一度中断するという選択もある。

恋愛と同じでどんなに好きでも実らないこともある。

でも恋愛と違って相手は自分の子どもだから、恋愛よりは子どもが自分を好きになってくれる確率は高いんじゃないかと思う。

母親も父親もひとりしかいなくて

親の再婚で母親や父親が増えても関係ないし。だからジタバタしない。


つらい時は逃げても、中断してもいい。

充電しないと進めないから、つらい時は立ち止まる。

立ち止まってとことん落ち込んで、落ち込むのにも飽きたらまたどうしたら子どもが自分に会ってもいいと思うか、楽しいしかけを考える。

気が向いたら行動する。勇気をもって子どもに会いにいくとか、手紙を書くとか。


今は離れて住む親がRPGで自分だと名乗らずに子どもと一緒にゲームしたりも出来るらしい。


2年ぶりに息子にあったお母さんの話で、久しぶりに会えた息子の最初の一言が、「ママは相変わらず若くてきれいだね」、だったという強者もいる。


だから大丈夫。

根拠のない自信を作っていこう。

夜明け前が一番暗いって言うし。

急に子どもと一緒に暮らすことになった人もたくさん知っている。

自分だけが不幸なままこの人生終わる、という可能性の方が低いと思う。


ふんばった先にはきっと、あの時があったからこそ今が幸せだと思えたり、

当たり前のように子どもと一緒にいられたこと、そもそも子どもが産まれてきてくれたことや、自分を大切に育ててくれた親やたくさんの人に感謝出来たりするようになる。


挫折があるからいい事に気づけるし感謝出来る

だから大丈夫。

むやみに自分を責めるのはほどほどにして。

踏ん張りどころだと認識して、そこも超えていこう。

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