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嫌われるより、嫌われない方が怖い

嫌われるのが怖くて、誰にも嫌われないように努力した。

おかげで、人間関係を穏便に築くのが上手になった一方、たいして誰からも好かれないという事実に気づいた頃には、もう社会人になっていた。

誰にも嫌われないように努力したとて、誰かからは嫌われる。

嫌われてもいいじゃん、と思うには、“嫌われて独りぼっち”のトラウマは重くのしかかっていた。



仲間と雑談をしていて、『嫌われる怖さ』の談義になった。私はあまり嫌われないけど、誰からも大して好かれないコンプレックスがあって、彼女は女にめちゃくちゃ嫌われやすい特徴を持っていた。


「人類の半分(女)から嫌われてる」
と自信満々に言いのける彼女のことが好きだ。私も含め、彼女に魅了されてる女は何人といるから

「嫌われてるのは人類の1/4くらいじゃない?!」と答えておいた。




「嫌われるのって怖いよね」とつぶやく言葉は互いに同じだけど、持ってる意味合いが違う。


わざわざ嫌われるように仕向ける必要もないし、嫌われる必要もない。
ただ、自分のど真ん中を生きていると、たぶん嫌われる機会が増えるだろうなというのは否めない。

だって嫌われるかどうかなんて、どうでもよくなるから。


めっちゃ女に嫌われやすく、
強烈に人を虜にする彼女と話しながら

人から嫌われない中途半端さや
嫌われるかどうかを気にすることが
どうでもいいなと思えた日。

誰からも嫌われないより、嫌われていいから、誰かにめっちゃ好かれたいし、興味を持ってもらいたいんだな。



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