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kotoba_tanosii
ママと同じものがいい
「ねぇ、それなに?」
手に丸めて持ってるラベンダー色の靴下を見て娘が聞く。
「靴下だよ」
「わたしもそれがいい」
娘にラベンダー色の靴下はない。ハートや動物、御花模様の柄物の靴下ばかり。
「無地の靴下だよー。娘ちゃんのハートのくつしたかわいいね!」
と言ってもダメだ。だって、娘はママと同じものがいいんだから。
「今度お揃いの靴下買おうね!」と言うと
「パパとママと、さんにんおそろいがいい!」そう言って機嫌がよくなり登園した。
3歳。おしゃれに目覚めてお気に入りの服しか袖を通さなくなった。母のド派手なパーカーと同じものを探したが、同じものは売ってなくて、なんとか似たもので代用している。とにかく、母と同じものがいい。
私はほぼメイクをしないので、娘はまだメイクに興味を示さない。
母の一挙手一投足を見ては、真似をしたい年頃なんだろう。
見られてるからちゃんとしよう、なんては思わないけれど、よく見ていることだけは事実。
母が毎日楽しく生きてることだけは、彼女の眼にうつってほしい。そしたら、きっと娘も楽しく生きていけるはず。
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