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スーツの似合う男だけれども

夫はとてもスーツが似合う。背が高くて手足が長くて、肩がしっかりあるから。
 

ノロケのような良い出だしだが、
出だしだけ。


スーツの似合う男は、転職して毎日スーツになった。


スーツ数が少ない。
毎日同じスーツ。
元々、洋服に無頓着な彼。
出会った頃は、サイズの合わないダボッとしたスーツを着てて、初めて服を買いに行くまでスタイルの良さに気づかなかったほど。


無頓着な人が、良いスーツを着始めたとしても、無頓着さに変化は訪れていない。


やたら重いかばん(毎日開けもしないのに、何が入ってるんだという重さ。必要ないらしいのに。)を肩掛けにして。


うわぁぁー
生地が擦れて悪くなるのに(汗)

とか、なんでパンツに長財布いれるんだよ!!形が崩れる(泣)


と何度思ったことか。



大事にしてくれない
メンテナンスをしようとしない

のが嫌で、当初はたいてい服をプレゼントしていたが辞めた。


肩がけしていようとも
パンパンに財布が入っていようとも
見ない、見ない。

見なければ無いも同然スタイルで。



今日、やっと新たなスーツを買いに行って、相変わらず似合うし、裾直しが全くいらないのに羨ましさしかないー!と思って、帰宅して洋服たちを整理しながら発見する。


「あぁ、コレを汚したままにしてるのか」

無頓着な人には汚れも見えてない。

彼には見えてないかもしれないが、見えてしまった。


さて、クリーニングには出そう。
メンテナンスまでチェックしたくないな。

王様〜、自分でやってくれ。
いや従者の私がすればいいのか。
やだなぁ(元ネタはこちら↓)




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