人生の「おすそ分け」
・両親はどんな方なのか(どんな仕事をされているのか)
・幼少期はどんな家庭環境、生活環境で過ごしていたのか
・きょうだい構成
この3つ、すべて面接時に聞いてはいけない必須事項。本人に責任のない事柄を把握することは就職差別につながるので禁止だ。十数年、転職アドバイザーであり、採用する企業の伴走をしていた自分には当たり前のこと。
「子ども時代にどんな環境で育ったのかが、そいつを決定するんじゃ―‼‼」
と勢いよく迫ってくる社長さんをドウドウと抑えつつ、どんな形で候補者の方を理解しましょうかねと話しをしていたけれど、本音では社長に同意していた。
社長の気持ちがわかりすぎる。
三つ子の魂100までと言うつもりはないけれど、小さい頃の環境がその人の人生の礎になっているのは何千人と会ってきた中で揺るがない。
また、とある投資家さんは言っていた。
「面接で聞けないことくらい分かってる。だからこそ、自分からどんな環境で育って、何をやりたいかを話してくるやつじゃなきゃ投資できない。何をやるかはどうだっていい、どんな自分かをさらけ出せなかったらダメだ」と。
社長も投資家の方も、その相手を雇ったり投資したりする相手なので、その相手を見極めるという意味で、相手の人生を知る必要がある。
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私も同じように友人や仲間、家族、お客様の人生を聞くことを大切にしている。仕事柄そうなったのか、昔からそうだったのかは、もう昔すぎて覚えていないんだけどね。知りたい欲がうずうずしちゃう。
社長や投資家ならば、雇う・投資するための判断材料として、その人の人生を知っておく必要があるだろう。
じゃあ自分はなぜ知りたい方?
と考えた時に出てきたのは
『人生をおすそ分けしてもらう喜び』
って言葉が出てきた。
人間は自分の人生しか生きれない。
映画や本で人生の追体験する人もいるだろうが、私の場合は映画や本に出てくる人は遠い存在で、共感しづらいのだ。
でも実際出会っている人は違う。
どんな形であれ、同じ時代に出会うことができた希少さと必然性を感じてしまう。その人の生い立ちを教えてもらうことで、追体験させてもらう気持ちになるのだ。
「私の人生はこんなだよ」と、相手から『おすそ分け』してもらって、両手でいただくく感じ。
付き合いの長さに関係なく、信頼してもらえたらどうぞと差し出してもらえることもありがたい。投げかける質問によっても、新しい手を差し出してもらえる。
おすそ分けしてもらってると思って人の人生話を聞いてるから、もらったら返したいって思いが湧いてくる。
教えてもらった人生は、情報であり資質であり、その人にとって宝のようなもの。嬉しい、幸せだけじゃなく、苦しい、しんどいも丸っと全部宝物に感じてしまう。
セッションでも友達との話でも、やたらとその人の人生や背景を聞きたがる自覚はあるんだ。
おすそ分けしてもらった人生話のお返しは、あなたにとっての新たな発見として返します。新たな発見があるということは、視点が増えるってことで認識も、見えてた世界が変わる。
これからも色々聞いちゃうと思うけれど、きちんとお返しするので、ぜひおすそ分けくださいな。
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