細やかな偶然が必然
娘を保育園に送った帰り道、いつもと違う道を歩きながら
“今夜はハンバーグにしよっかな。あっ、大根が残ってるしおろしハンバーグにしよう。
あー、ポン酢がないや。市販のものは買いたくないけれど、カボスも柚子も無かったなぁ”
とぶつぶつ考えていて、ふと視点を上げると
柚子が売っている。
個人宅のお庭で(笑)
普通、売ってないであろう場所にあると驚く。パッと中身を見たが、あまり綺麗な感じじゃない(失礼)。
そのまま通り過ぎて10歩歩いて止まった。
いや、やっぱりアレを買おう!
と小銭があるのを確認して、お宅に戻る。
「ピンポンを押してください」の手書き。
悩んでいる間に、おばさまが出てこられて少し会話をする。ご主人の持ってる山に、二人でもぎに行ったそうな。
二人で黙々ととったのだろうか、寒いねとか言いながら取ったのかなと想像が膨らむ。
「皮も余すことなく使ってね」
と一言を添えてもらって購入。
実家からはカボスは送られてきても
柚子はないので、新しい感じ。
画像からは一切伝わらない香りの高さ。
ハッとした時に
ハッとするような形で表れてくれるもの。
そこには物語がある。
物語を想像してみたりして。
偶然じゃなく必然として受け取りましたとさ。
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