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建築家と行く、軽井沢ツアー

彼の会社(アトリエ)の中国支社からスタッフが初来日するということで
弾丸建築ツアーについて行ってみた @軽井沢


軽井沢千住博美術館

中国人スタッフくんのお目当てはここだったみたい。
建築家・西澤立衛によって設計されたこちらの美術館は、建築マニアの中では有名だそう。

西沢 立衛
日本の建築家。横浜国立大学大学院Y-GSA教授。SANAA、西沢立衛建築設計事務所代表。プリツカー賞、日本建築学会賞作品賞3度、吉岡賞他多数受賞。兄は同じく建築家の西沢大良。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%B2%A2%E7%AB%8B%E8%A1%9B

名前かっこいい。

この人が参画しているSANAAというユニット、金沢の21世紀美術館や茨城県日立駅も設計していたりして、この2つは既に訪問済み。

なんとなく3つ見てみて、曲線とガラスを使った開放的な建築が特徴なのかなあと。そんな感想。

美術館内部の床は地形に沿って作られており、不思議な感覚に。

展示されている絵画も素晴らしかった。
千住さんは日本画の巨匠で、東京芸大卒業時の制作物が大学に買い上げられたそう。すごい。

ウォーターフォール(滝)の絵がたくさん。
流れ落ちてくる水は地面にぶつかる部分の表現が素晴らしく、靄と水しぶきがよく表現されていた。

ウォーターフォール・オン・カラーズ|軽井沢千住博美術館

美術館の外は植物たくさんで気持ちがいい。


軽井沢千住博美術館地図

石の教会 内村鑑三記念堂

結婚式で有名な教会。
訪問した時間はちょうど結婚式が行われていたので外からちょっと覗くだけ。

"教会"と銘打っているものの、キリスト教というわけではない。
無宗教教会。

教会まで続く石造の塀の無機質さと
ところどころに生える苔と奥に覗く木々の青々しさ。
コントラストが美しい。

石の塀

清原芸術村

芸術村概要
西に南アルプス、北に八ケ岳、南に富士山を望むこの場所は、そのむかし清春と呼ばれていました。
地図にはもう記されていないその土地の名をアーティストの創作と交流の場として蘇らせたのがここ清春芸術村です。
ギュスターブ・エッフェルや谷口吉生、安藤忠雄、藤森照信といった名だたる建築家による建築のほか、春は樹齢100年にもおよぶ老樹の桜群、初夏は藤、夏は新緑、秋は紅葉、冬は白く染まった名峰と清春芸術村のみどころは所蔵作品だけではありません。
清春のうつろう自然のなかに佇むアートとのふれあいは鑑賞としてだけでなく、きっと特別な体験となって、こころに記されることをわたしたちは信じ、願っています。

──清春芸術村スタッフ一同

https://www.kiyoharu-art.com/?page_id=394

受付のお姉さん、めっちゃ美人だけどめっちゃ無愛想。
どこかの大学のゼミ生たちがたくさん来てわちゃわちゃしていた。ギャル。

清美芸術村 正門

正門をくぐり抜けると受付。
受付の中にはシャドウ チェアが。
高い椅子らしい。建築家たち興奮のご様子。


清美芸術村 地図

ラ・リューシュ

入り口入ってすぐにある赤煉瓦の建物。
パリにある建物の設計図を買取り、全く同じように作ったらしい。

中にはmuseum shopや展示室などが。
屋上には大きめの虫がブンブン。窓に当たりまくったり蜘蛛の巣にひっかかったりしている。

清美白樺美術館

谷口吉生の設計。
美術館なのにどこかアットホームなつくり。

2階部分はぐるっと円を書いた階段が中央にあり、名建築の予感。
建築家曰く、「ぐるっと」は名建築らしい。

武者小路実篤や志賀直哉の写真や肖像画も飾ってあり、文学好きとしてはようやく専門分野。
彼らは白樺派、と言われていたくらいだし、だから美術館の名前も白樺を冠しているのかと納得。

リアル白樺

どうでもいいけど少し気になったのはトイレの配置。
大体トイレって女性用の方が奥に配置されているイメージだが、本美術館では手前に。
そもそもここって決まりあるのかな?不審者対策?

光の美術館

安藤忠雄の設計。
建築家たちによると、「安藤忠雄っぽい」建築らしい。

無機質なコンクリートの空間に差し込む光の美しさを最大限に使った、まさに安藤氏ならではの建築ー

https://www.kiyoharu-art.com/?page_id=254

光の入り方がとても美しい。

絶妙な位置にある避難誘導棟。
デザインを邪魔しないように最大限工夫されている。

天井から差し込む光が心地よい。

ルオー礼拝堂

建築設計者は白樺美術館と同じく谷口吉生。
安藤忠雄に比べて、曲線を意識した作りになっているよう。

茶室 徹

ここ、お目当ての建物。

一本の木に建物をくっつける?のは法律的に結構グレーのようで。
なんで申請が通ったのか不思議がる建築家集団。

しかし実際に見てみるとがっかりしているご様子。
どうやら木の部分をガチガチに補強しているようで、人工物感が否めない。

これなら申請通るじゃん、と不服そう。

茶室 徹

しかもここ、どうやって入るのだ?

梅原龍三郎アトリエ

画家である梅原のアトリエを新宿から移築したもの。
移築といってもガラス戸や屋根の一部などしか持ってこれないそうなので、ほぼ再現。

昔の防火窓

窓の中のあみあみがかわいい。
手作業で捻ってある感じがモロに伝わる。

ドアサッシ

一同大興奮だったのがこちら。
ドアのサッシ部分までタイル!これはタイルをそれぞれ幅に合わせてカットしているそうで、相当面倒だとか。

いい感じに青錆びた雨樋も可愛かった。

エッフェル塔の階段

エッフェル塔完成100周年を迎えた際に、フランスから清春芸術村に移設されたエッフェル塔の一部。

エッフェル塔の階段

剥き出し状態の階段。
やっぱり自然と無機物の対比、美しい。


今回まわったところ

  • 軽井沢千住博美術館

  • 石の教会

  • 清原芸術村

どこも建築家たちのこだわりが垣間見れる素敵な場所だった。
意外と東京から軽井沢近辺日帰り行けちゃう。
おすすめ!


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