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地方在住者が社会人大学院で学ぶハンディを克服するには

今回は、学びにおける地方のハンディについて考えてみます。

大学の生き残り戦略として、少子化による18歳人口の減少もあり、学生(=顧客)確保のために、顧客セグメントの拡張を図る動きが加速化しています。
その流れの一環としてだと思いますが、大学や大学院が社会人を顧客として取り込もうとする状況がみられます。

これまでの専任の学生(働いていないという意味)だけであれば、昼間の開講で教職員を配置すればよかったのですが、社会人を対象とすると、夜間や土日などの時間にもスタッフを配置するなど、大学は相当のコスト増加を負担することになります。

このため、対象の社会人学生の確保がしやすい都市部に、社会人対象の大学院は集中しているのが現状です。

そうした中で、選択肢は多くありませんが、地方にも意外と社会人向けに開講されている大学院があります。

それらは、専門職大学院と呼ばれているものが多く、MBA、MOT、会計、公共政策、法科、教育など多岐にわたります。

こうした専門職大学院の情報は、文部科学省のサイトで確認することができます。

●専門職大学院一覧(令和5年5月現在)
https://www.mext.go.jp/content/20240314-mxt_senmon02-000034152_1-1.pdf

この一覧をご覧いただければ、都市部だけでなく、いわゆる政令市を持たない人口減少県にも、数は少ないですけど、国公立の大学を中心に、社会人向けに開講されていることがわかります。(夜間や土日開講があるかは、この一覧では判断できません)

わたしも、このリスト掲載されている、経営系の大学院で2年間学び、修士の学位を得ました。
そして、修士の時の指導教官に相談をしたら、博士課程の指導もいただけるということで、同じ大学の大学院博士課程に進学し、博士の学位を得ることができました。

大学院での学びに興味のある方は、地方在住なので学ぶ機会がないとあきらめるのではく、居住地から無理なく通学できる大学院があるかを、まずは調べてみられたらよいのではと思います。

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