見出し画像

企画仕事の引継書 vol.4

企画仕事について綴るnote、4本目は「イベント企画の成功のポイント」について纏めます。

1本目は企画職に必要な素養について、
2本目はセールスコンテンツの作り方について、
3本目はイベント企画の進め方について纏めました。


3本目でも書いた“企画・運営を務めたイベント”は、先日、無事、成功しました!やりきった!!
一連の企画仕事を通して「大事だな」と感じたことや気付きがあったので、3点のポイントに纏めておこうと思います。



1:オーナーシップを持つ

10月から、今回のプロジェクトを主担当として回していたのですが、プロジェクトオーナーである役員からは都度「OK(細かいことは)任せた!」と言われていました。
このフレーズを貰った私は都度、(良かった、方向性は合ってるんだ!)とほっとして、ガンガンに突き進んでいました。

でもある日、ふと思ったのです。そんなふうに「任せた」と言われた時、もしかすると、ネガティブな感情を抱く人もいるのでは?と。

「任された!やった!」と粋に思うのか、
「マジか…判断して“指示“を出してくれよ」と負担に思うのか?
これは、企画職として仕事を回す時に、大事な分岐のひとつなのでは、と感じました。

「やった!」と思うケースを、自分に当て嵌めて考えてみると、当人に“自分なりの考えや、こうしたい!という意思がある=企画に対してオーナーシップを持っている“状態なのかなと感じます。
だからこそ、「その考え(方向性)は間違ってないよ、進んでいいよ」と権限移譲してもらえたことを嬉しく思えるのではないかと。

企画を回していく時は、規模にもよりますが、ある程度は自分自身で考えて動かなければいけない場面が多いと思います。自分自身で考えて動く方が、私の場合は、ストレスが少ないです。スピード感も変わってきます。
その「自分なりの考えを持てる」領域まで考えきれているか?が重要で、その覚悟がオーナーシップに繋がるのかな、と思います。

命令や指示に従うだけではなく「これは“私の“企画だ」と思えているか。企画を絶対に“私が“成功させるんだ、という覚悟を持てているか。この覚悟がアウトプットのクオリティに直結し、企画の成功につながり、ひいては自分自身の成長にもつながるはずだ、と思っています。


2:手を動かし、足で稼ぐ

今回の企画のために、何度も企画を見直し、書き直しました。自分が詳しい領域ではなかったので、なかなか自信を持ちきるところまでいけなかったのです。
大まかな企画を立てはしたものの、その後も、関連する様々なイベントやセミナーに参加して、インプットし続けました。
そして企画を寝かせて、歩きながら考えて、咀嚼して、再度アウトプットをして…と繰り返した4ヶ月でした。
足で稼ぐ、というやつです。

そのインプットの積み上げと、プロジェクトオーナーや関係者との無数のディスカッションを通して、結果、開催2週間前にやっと「この流れで完璧!」と手応えを得ることができました。ギリギリ過ぎてちょっと怖かったのですが。。。
今回に関しては、その柔軟さで臨んで、本当に良かったなと思います。(当初の企画に固執して進めていたら、上手くいっていなかっただろうなと…)

今回のやり方を振り返って思うのは、「何度でも、企画の基本に立ち返る」ことが大事だということです。
ゴール=本件を通して、プレゼンスを発揮するにはどうしたらいいのか?を、諦めず、納得いくまで考え続けることが重要だと、つくづく感じました。

それと、この「一旦進めたものを、ゼロクリアして考え直す」行為には、手書きで構造化することが大事だと実感しています。
NotionとiPadで、ひたすら情報を積み上げ、いつでも取り出せる状態にしていますが、それをバラして再構築する行為は、「手で書いてみる」のが、一番適しています。

「足で稼ぐ」現場での相棒はiPad&キーボード

NotionやiPadにひたすらインプットして、アウトプット(企画書のラフや、段取り)は、ほぼ日手帳に手書きで書いていました。

企画ラフはHI-TEC-Cで一発書き

このコンビネーションが一番「早い」なと感じています。


3:“情熱”で周囲を巻き込む

本当に大事なことだと思っています。
つまるところ、企画仕事はどれだけ周囲に動いてもらって、企画を実現するか?にかかっているので、どれだけ人を巻き込めるか?が重要なんだなと再認識しました。

巻き込む為には、面倒がらず、1:1での“対話”を重ねて、調整につぐ調整をすること。
それが、相手との信頼関係を築くことにつながるはず。そしてそれは、社内だけじゃなく、パートナーに対しても同じことです。

「仕事なんだから、ちゃんとやってくださいよ」というスタンスでは、人を100%の状態で巻き込み、動かすことはなかなか難しくて。
「お願いします!」もしくは「一緒にやりましょう!」と頭を下げて、結果、「頑張ってるもんな、しゃーない、ひと肌脱ぐか」と思ってもらえるか?が大事なんだろうなと感じています。

その為には、

  • まず自分が“懸命に“やる!成果にこだわる。絶対に諦めない。その姿が周りを動かすはず、と信じる

  • 感謝の気持ちを忘れない。プロジェクトに人を巻き込む時は(たしかに仕事ではあるけど)何かしらぶっ込み仕事がゆえの調整や皺寄せがあるので、「協力してくれてありがとう」の言葉は、常に忘れない

  • ドキュメンタリー映画「映画の朝ごはん」で語られていた映画の制作班のマインドが大事だとしみじみ実感しました。「制作は優しくないと」!

前回、11月下旬に書いたnoteで、私は以下のように綴っていました。その答えが、「自分が一番の情熱を持って、感謝の気持ちを忘れずに、巻き込むこと」だと、今は感じています。

今後のテーマとしては「他部門連携において、いかに楽しく・気持ちよく巻き込まれてもらうか?」という点です。
ここがなかなか難しい。

ゴールを共有することが最適解だと思いますが、関わる人・部門が多くなればなるほど、距離が遠くなるので、「やらされ感」が出てきてしまうものです。
どんな企画も詰まるところ、成功するかどうかは、関わる大勢の人が「同じゴールを目指せるか・一体感を持って進んでいけるか」だと思うので、組織の問題ですね。

企画仕事の引継書 vol.3記載事項


まさに渦中にあった時に視聴して「同意しかない!」と思った動画です。
面倒くさがって、上からの「指示・命令」スタイルだけで済ませてしまうのは、巻き込み型の企画には悪手だなと。

ある程度「絵を見せる」ことは大事なので、それは「命令・指示」スタイルでいいと思うのですが、それで終わらせず、納得いってなさそうな方には丁寧なコミュニケーション取るように心掛けたのが良かったな、と、振り返って感じます。

それが「信頼の貯金」になって企画の成功につながるし、その積み重ねが、次の企画にも良い影響を及ぼす、プラスの連鎖が働くのだと思います。


マーケター富家さんが発信されることは、本当に同意しかないし、勇気づけられます。


今後も、こうしたイベント企画があると思うので、常日頃から意識してインプットしていこうと思います。
こういう組み立てもいいなあと思ったのがICCサミット。
「完全オフレコトーク」良いですね。貴重なnote。


人と人がつながって、ひとつの大きな企画が完成(成功)するので、結局は「人をいかに動かすか?」が大事なんですよね。
イベントが成功したことだけでなく、それに気づけたことが、自分の企画職のキャリアにおいて、本当に大きな収穫でした。

関わる人が多い企画は大変だったけど、やっぱりイベントごとって楽しいので、またやりたいな!とも思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?