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真木崇志
2020年11月8日 18:53
連載小説です。 マガジンから初回から読めます 僕は、茶色の天井を見上げていた。布団に入ってからどれだけ時間が過ぎたのだろうか、時間を推測しようと、窓を見た。その窓から光はまだ届いている。これにより、夕方ではないのは確か。まだ夜にもなっていない。 目はつぶるが、意識は消えてくれはしない。寝たいのに寝れない。腹痛と全身から力が抜ける苦しみが、寝る事を許してくれない。 僕はこうやって体調が悪
2020年11月1日 11:54
連載小説です。マガジンから初回から読めます。 アスカは、「疲れた」と言って泣いた。その気持ちが手にとるようにわかるから、僕は言葉に詰まった。疲れた、よね。僕も口には出さないけど同じく思っていた。いつまで続くかわからない検査、何度も何度も受ける注射、減る事を知らない薬、もう、うんざりだ。全部もうしたくない。僕はアスカにどんな言葉をかけたらいいのだろう?ここでお別れはしたくない、そんなの嫌だ、けど