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#12 「考える時」と「動く時」

※この記事は「マーケティングをかたらふ夜話」のコンテンツです。よろしければマガジンの方もご覧ください。

特にマーケティング施策の仕事を行う際に、私は「考える時」と「動く時」を分けることを心がけています。

これは個人差がある部分だと思いますが、私の脳の構造では、アクションをしながら考えることをすると、当初の目的や目標からブレてしまうことが多々あるからです。(そして、そのような場合は当然ながら良い結果をえられてはいません・・・)

例えば、過去にサービスサイトのお問い合わせ件数を増やしたいというご要望に対して、サービス紹介ページの内容を見直しを提案し、実施したことがありました。

最初はもちろん利用者に伝わりやすくしたいと考えて、サービスの内容自体をブラッシュアップしたり、テキストや画像などのページ構成の修正を行ったりしていたのですが、途中から「お問い合わせを増やすためにはSEO対策も考慮した方が良いのでは」との思いが頭の中に浮かび始め、既存のSEO対策キーワードからいくつかの追加キーワードを含めることになり、結局できたコンテンツはご利用者へのサービス訴求としても、SEO対策ページとしても中途半端なパフォーマンスとなってしまいました。

「両方の効果を考慮した」といえば聞こえはよいですが、結果が伴わなかった場合は、やはり失敗です。途中から目的を追加してしまったために、達成できたはずの結果も逃してしまった、まさに「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態でした。

広く知られているPDCAサイクルにも通じますが、「Plan(考える)」と「Do(実行する)」は異なるフェーズであり、「考える時」に目的を明確にして、やるべきことを計画する。そして、「動く時」にはそのやるべきことを高いクオリティーとスピード感で実行することだけを考える。

私は先の苦い思い出以降、そのような考え方で「考える時」と「動く時」を分けて、中途半端な結果にならないように注意しています。

「行動しながら考える」はスピード感を求められる現代ではよく使われるキーワードですよね。これは意識としては重要ですし、特に経営者の方はこのような考え方が必要だと思います。

ただ、私自身は一つ一つの事業を成功に近づけることを仕事としているので、「考える時」と「動く時」を分けて、成功の確度とその後の継続性が高い施策を考え、実行する方が明らかに向いていました。

もし、行動しながら目的や目標を見失うことがある方がいらっしゃれば、私と同じ「考える時」と「動く時」を分けてみることはオススメですよ!

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