見出し画像

#6 広告の目的を欲張りすぎてやっちまった話

これはあるメーカーの商品発売時にデジタル広告施策を行った時のおはなし。

新商品の発売と同時にデジタル広告を開始するプランで、当初は商品発売告知を目的にして実施していました。

しかし、開始の数週間後に初速状況をまとめたところ、当初目的の商品自体の認知を広げる効果の他に、実際の売上につながる販促にも効果が見られ、クライアントからは「認知拡大」と「販促」の2つを目的としたいとの要望が出されました。

要望を受け入れた私は、2つの目的を達成するために色々調整するも「認知拡大」に力をいれると販促効果が薄れ、「販促」に力を入れるとリーチできる顧客層が狭くなり、最終的にはどちらも中途半端な結果に終わってしまいました。

教訓

その昔、尊敬する方から教えてもらった、「マーケティング施策は1つの施策に対して目的は必ず1つが鉄則」を守らなかったために味わった痛い失敗でした

2つの目的があると1つの指標に対して2つの異なる見方が必要になるので、判断に困る場合があります。特にデジタル広告など機械学習(AI学習)が判断に関与するものは、1つの施策で複数の目的を持たせるとAIが判断できなくなり、ほぼ確実に失敗してしまいます。

昔のことわざにもあるように「二兎を追う者は一兎をも得ず」がマーケティング施策の心得と身に染みた事案でした。

「私のマーケティング失敗談」目次はこちら


この記事が参加している募集

仕事について話そう

気に入っていただけたらサポートをお願いします!未来の書籍化に向けて有益に活用させていただきます。