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#14 本質を見抜くには「なぜなぜ分析」が便利!

※この記事は「マーケティングをかたらふ夜話」のコンテンツです。よろしければマガジンの方もご覧ください。

前回の「#13 課題は分解できれば対処がラクに!」では課題を1段階でも2段階でも掘り下げて、分解することができれば、対策を講じやすくなると書きましたが、今回は、その課題を分解する方法について書きます。

課題を分解する方法も色々ありますが、私は「なぜなぜ分析」を使用することが多いです。

「なぜなぜ分析」とは目の前の顕在化している事柄に対して、「なぜ」と自問自答をして深堀を行っていく方法です。

例えば、ECサイトでの「売上の伸び悩み」が課題だった場合、下記のような自問自答ができます。

Q1「売上の伸び悩み」なのはなぜ?

A1「集客数が伸びていない」から

 ┗Q2 「集客数が伸びていない」のはなぜ? 

  -A2 「自然検索流入が減少している」から 

  ┗Q3 「自然検索流入が減少している」のはなぜ? 

    -A3 「当初見込んでいたキーワードで上位表示されていない」から

A3までたどり着くと、当初予定していたSEO戦略が上手くいっていないことが売上の伸び悩みの主要な要因であることがわかります。(実際に私が要因を分析する際は1~2段階掘り下げることが多いですが、専門的な話になるのでここでは割愛いたします)

このように「なぜなぜ分析」を使うと、課題の本質をどんどん掘り下げていくことができ、掘り下げられた課題はある程度内容が絞られているのでデータを用いて確認することも行いやすくなります。より小さくて致命的な課題を数値データ化できれば、対処しやすいだけでなく、対処が成功した際のインパクトの大きさも想定しやすくなりますね。

多くのケースでは「なぜなぜ分析」は4~5回の自問自答を繰り返すと核心部分にたどり着くことが多いようです。これは多くの書籍等でも記されていますし、私の実感値としても正しいと感じています。

簡単に課題を掘り下げ、分解できる「なぜなぜ分析」ですが、残念ながら欠点もあります。それは、課題を網羅的にリストアップする際には向かないということ。

そういった欠点もありますが、目の前の顕在化している課題を解決する場合には掘り下げと分解ができる「なぜなぜ分析」は非常に効果的だと思いますので、現場で課題解決を実施されている方にはオススメですよ!

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