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#13 課題は分解できれば対処がラクに!

※この記事は「マーケティングをかたらふ夜話」のコンテンツです。よろしければマガジンの方もご覧ください。

日頃様々な事業に接していて、ビジネスの世界とは、ある面では「課題解決」の連続だと感じることがあります。ただ、この「課題」についてのとらえ方が、うまくいっている事業とそうでない事業では異なっているように感じるのです。

多くの事業で大きな課題は「売上」や「収益性」などのお金に関することですが、成長や改善が進まない事業では、これらの大きな課題をそのまま受け止めている傾向が多いように感じます。

例えば、売上に課題がある事業で、リーダーからメンバーに「売上を上げるための施策を考えよう!」という指示が出るようなケースは、「売上」という大きな課題をそのままとらえていますよね。このような場合、メンバーからの施策提案の内容は多岐にわたる可能性がありますが、その内容が浅く、その場しのぎの対応になることが多く、長期的な改善や成長には結びつかないことがほとんどです。

一方、うまくいっている事業では同じ「売上」という課題があったときに、その要因は何かというところを数段階掘り下げてとらえています。例えば「売上が少ない」という課題を1段階掘り下げるとすると、「集客が少ない」ことなのか、「集客は十分だけど購入機会が少ない」ことなのか、またはその両方なのかに分かれます。

この1段階だけの深堀でも課題はより絞られるので、先の例の事業のリーダーからメンバーに指示を出す場合にも例えば「集客を増やす方法を考えよう!」と少し具体的なテーマを提示できるようになりますよね。そうすればメンバーから上がってくる意見も、ネットショップであれば「商品ページ単位でSEO対策を行う」とか「ネット広告のやり方を変えてみる」などのように、よりテーマが集約された具体的な施策が出てきやすくなります。

そして、このような施策はすでに具体性がある程度出来上がっているので、アクションの実行までの時間も比較的早くなります。

課題は分解することで対処方法を考えるのがラクになり、対策も実施しやすくなります。もちろん、そこで生まれたその対策のすべてがうまくいくわけではありませんが、うまくいった場合は安定的に改善効果が持続します。

私自身はできるだけ持続性の高い対策を早く実施したいので、いつも数段階分解して、その個別課題に対してより課題の本質に近いところから対策を考えるようにしています。

そのために活用しているフレームワークや留意していることもありますが、それはまた別の機会にご紹介させていただきますね。

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