Masaru Saito

テクノレーベル Different10主宰

Masaru Saito

テクノレーベル Different10主宰

最近の記事

カセットテープを使う

最近、古いカセットデッキをひっぱりだしてきて、音楽制作に使っている。今までも、パソコンで作られた音は味気ないから、いろんな方法で汚してきた。で、今はテープ録音が結構気にいっている。 テープの嫌なところは、音がよくないということだ。特にカセットテープの場合は。しかし、これはハイスピードにするとかなり改善される。たまたまもっていたカセットデッキがハイスピードで録音できたというだけなのだが。 あとは、テープはノイズが多いというところだ。ノイズを使って音を汚したいのにノイズをいれ

    • 音楽の音とは?

      音楽は2種類ある。簡単にいうと、歌えるものと歌えないものとだ。ちゃんと言うと、音程やリズムが主の音楽と、音そのものが主流の音楽かだ。 前者はアレンジができる。ピアノでやっても、フルオケでやっても、ああ、あの曲だっていうのがわかる。極端なことを言えば、前者は音そのものを聞いてはいない。音程、リズムを聞いている。音程というのは、周波数の相対的な位置関係だ。一般的な音楽のスタイルだ。この手の音楽の場合は、音は飾りでしかない。 音そのものが主流の音楽の場合はアレンジは不可能だ。音

      • ミキシングはなぜ難しいのか?

        前回、イコライザーの話を書いた。イコライザーはまちがいなくミキシングでは欠かせないものだが、矛盾するようだがEQはなくてもいい。 自分は曲を作っているから、ミキシングエンジニアでないから、言えるけれど、音量コントロールだけでミキシングできない曲はどこかまちがっている。そう思う。 たとえばBDとベースの関係を考える。初期のテクノはベースの方がグルーヴとして目立っていた。BD4つうちが主流になってBDの方が目立ってきた。 これをどちらも聞かせるようにしたいとはあまり思わない

        • イコライザーの話

          音を作っていくときにEQほど強力な武器はないなと最近よく思う。 私が言っているEQはAbleton Liveに標準のEQ8のようなものだ。別にグラフィックEQやパラメトリックEQでも使いやすいと思うものを使えばいい。ただ、機能としては、ある周波数をあげたりさげたりできることだ。時にはフィルターのような使い方もできる。実際EQ8ばかり使っている。 EQの使い方というのはうまくいえないが、世界観を作ることだ。自分がどういう世界を求めているかでEQの使い方はたぶん変わる。 だ

        カセットテープを使う

          音数

          DAWにあるトラック数のことを音数と勝手に呼んでいるが、だいたいどれくらあるだろうか? 私はこれを今6トラックぐらいにしてる。以前から少ない方だった。まず最初に少なくしたいと思い立ったのは、MIDIコントローラのつまみの数。せいぜい8列ぐらいだと思う。なので8以下にしていた。 そのうちMIDIコントローラーをあまり使わなくなったので、その理由もなくなったが、だいたい音楽はドラム、ベース、楽音で出来ている。楽音は2つぐらいあるのは普通だと考えた。これだと4つだが、ドラムをそれ

          機材は好きなものを使えばよいが数を増やしてはいけない

          もう私には機材欲がないため、何も買う必要はない。コンピュータだけで十分である。 これまで、多くの機材を買ってきた。その経験から思うのだが、機材を増やすのは確実に自分の成長を遅くしていることになると思う。人は新しい機材が増えると、自分のできることが増えたような錯覚を起こしているのかもしれない。しかし、事実は逆なのだ。 慣れ親しんでいるものでしか、自分の表現ってできない。 ソフトも同じで、同じソフトを使い続けることがいいと思う。アップグレードも不要だ。パソコンはOSも進化す

          機材は好きなものを使えばよいが数を増やしてはいけない

          まともな音楽の作り方に興味はない

          最近それが自分でわかった。音楽作成は楽譜上でできる作業がほとんどである。DTMの場合はそれは入力ということになる。キーボードを弾いたり、ドラムパターンの打ち込み等だ。すべて楽譜でできることを違う形でやっているだけだ。 それを分解して言うと、メロディーを作ったり、リズムを作ったり、ハーモニーを作ることだ。それをもっとつきつめると、「置く」という作業になる。音符をおいているのだ。 けれど、音楽とは演奏者がいる。演奏者が変わったら音楽は変わって当然なのだ。クラシックの場合でも変

          まともな音楽の作り方に興味はない

          ここ最近の変化

          私の音楽の作り方は実は少しだけ変化している。まずはフェードアウトはしなくなった。 以前は各チャンネルのフェーダーを動かしてフェードアウトすることが多かった。そもそも私の作り方はループで鳴らしておいて、Ableton Liveのミキサーのコントロールを記録するような作り方だ。主にミュートボタンの記録で音楽を作っていたりする。クリップを切ったり貼ったりしない。ヘマしたところだけ、そのオートメーションをエディットする。で、フェーダも記録していたのだった。しかし、それをやめた。

          ここ最近の変化

          最近の私のミックス

          ミックスって難しい。なぜ、難しいかというと、自分の感性によっているからである。なので、基本は答えがない。 ある者はモニタースピーカーにこだわる。周波数特性的にフラットでなければだめだという。それで、そこそこの値段のするスピーカーは売れる。 かといって、モニタースピーカを変えただけでいいミックスができる保証は実はどこにもない。さらに言うなれば部屋も調整されていなければフラットとはいえない。そしてどこまでいっても、自分の感性からは逃れられない。 モニタースピーカーをいいもの

          最近の私のミックス

          音楽ってノリだよな〜

          久しぶりに音楽の話。 これから書くことは自分のことを棚にあげた適当な話。 結論からいうと、音楽でたぶん一番大事なのはリズム。ノリがいいか、気持ちいいか?が重要。 アンビエントもゆったりとしたリズムがある。音色にもリズムがあるものもある。そこんところも重要。 逆にいうと、アコギだけでも、ドラムだけでも、ピアノだけでも、ボーカルだけでも、それが面白いかどうかはリズムを含めたノリだ。 シンセや、ミックスの腕や、マスタリングがどうのこうの?という前にリズムが面白いかどうかが

          音楽ってノリだよな〜

          電気の音

          シンセサイザーが生まれたときに電気の音って言われ方をよくした。私にはこの表現がしっくりこなかった。なぜならば、ステレオで聞く音、現代ではスマホかもしれないが、どんなものも電気信号がスピーカーやヘッドホンを鳴らしている。アコースティックな音でもそれは最終的には電気が鳴らしているのだ。 もし、本当のアコースティックな音を聞きたければ、ライブで、アコースティックな楽器の音を聞くしかない。 録音した時点ですべての音は電気の音ということになるのだ。 あの当時、電気の音とかいう表現

          自己満足で何が悪い?

          森博嗣の「夢の叶え方を知っていますか?」を読んで、再確認した。というよりも、ちょっと忘れていたかもしれない。あらゆる作品は自己満足から始まるってことを。 で、自己満足とは、他人の目を意識しないことなんだ。自己満足を否定する傾向はあるけれど、それは社会におけるポジションを意識したというか、社会に評価されないものを作っても意味はないという考えなわけで、実際はそうではない。社会から評価されなくても全然結構。それに厳密にいうならば、社会の評価というのはお金になることだ。現時点でお金

          自己満足で何が悪い?

          リテラシー

          最近良くリテラシーという言葉を使う。元は読み書き能力のことを言っていたのだが、今はある専門分野の知識があってそれが何かわかる能力のことを言う。 金融リテラシーが足りないだとか使う。数学リテラシーとか、メディア・リテラシーとか言う。 金融リテラシーはよく言う。私も最初に聞いたのは金融リテラシーかメディアリテラシーだ。要は日本人は金融リテラシーがないわけである。お金といえば、使うか貯金するしか思いつかない人が多いのでそうなるわけだ。 ところで、要は知識がないからリテラシーが

          リテラシー

          音源サイトの不思議

          AudioStockという音源サイトに別名義で音楽作って登録してみた。見事に審査不合格で弾かれた。 いろいろ見て回ると審査不合格の例はあるようで、ノイズがはいっているとか不協和音的であるとかはダメらしい。 今回はノイズはいれていないが、普段は実は意図的にノイズをいれている。パソコンで作るとノイズが皆無なのでノイズやら歪がほしくなる。その方がより自然で説得力があるのだ。写真でも、紙の写真とデジカメだと粒子感が違うようで、やはりわざとノイズをいれている人もいる。それにノイズが

          音源サイトの不思議

          需要のないところに手を出してはだめだ

          音楽も商売の一つですから、売れようと思ったらそこに需要がないとだめです。需要を作り出せるほどの力があれば別ですが、まず、無理でしょう。 音楽の場合は、ジャンルのよくわからない何かを作ってしまうと売れるという点ではうまくいかない可能性が高いわけです。 ジャンルというのはとっかかりなのです。リスナーはこのジャンルの曲を聞こうと新しい人、音楽を探しているのです。なので、ジャンルがずれていると、これ違うとなって見向きもされない。 また、自分のスタイルをころころ変えるのはとてもも

          需要のないところに手を出してはだめだ

          いい音ってなんだろう?

          いい音がするって皆適当に言っているけれど、実態は本当に適当なもんだと思うんですね。いい音っていうのは例えば、ギターとかでも安いギターでも音はするので、高いギターがいい音なのかというとかなり疑問。 音というものは減衰するもんなので、なかなか減衰しないものはなにかしら減衰しないようにがんばっている。これがいい音なのかわからないが、高いギターとかはそう。高い楽器はよく音が伸びます。高い楽器というのはなんとか音を伸ばそうとしています。 あと、バイオリンとはどうも大きな音がなるのが

          いい音ってなんだろう?