#7 ~見た目は子供、頭脳は大人?コナンくんの憂鬱~
見た目は子供、頭脳は大人!
実際は高校生なのに見た目が小学生の江戸川コナン君。
その表現の通り、コナン君て子供になったのは見た目だけなんですよね。(最初の方では違う描写もあったらしいですが最近は)
頭脳、経験、コミュニケーションスキル、運動能力、器用さ、すべて高校生の能力を備えたまま身体だけが小さくなっているんです。
そして彼は子供になったことで、もともとのハイスペックに加えて犯人を油断させるだけの見た目も手に入れている.......
良く考えるとこれは最強ではないですか!
もしコナン君が
「頭脳だけは高校生のままで、他の要素は全て6才の能力しかなかったら」どうなるでしょうか。
実はこれと似たような思いをしている子供たちがいます。
検証1/運動能力・器用さ
まず頭脳は高校生なので、小さくなっても変わらず考えることは出来るでしょう。推理力も元のままなので犯人が分かるかもしれません。
阿笠博士の発明品を持っていたら逮捕できるのでは?
しかしここで問題が発生.......
いつものように麻酔銃で毛利小五郎を狙っても、当てることは難しいでしょう。
なぜなら身体を動かす能力は6才! 高校生よりずっと不器用で、体力も落ちています。走るのも遅く、スケボーを巧みに操る器用さもありません。
犯人を追いかける時も、身体が自分のイメージ通りには動かず、途中で足がもつれたり転んでしまうなんてことも。
検証2/コミュニケーションスキル
麻酔銃が上手く使えないので、犯人を逮捕するには周囲の大人に事情を伝えなければなりません。
しかしこのコナン君のコミュニケーションスキルはたった6才!
自分の頭の中にある情報を上手く相手に伝える力も、アイディアや考えを形にするスキルも、まだそれほど高くありません。
「この人が犯人だ」と騒ぎ立てるだけでは、大人に相手にされない可能性が高く、真実を上手く伝えられない自分にがっかりするかもしれません。
検証3/経験
高校生の工藤くんならば、豊富な知恵と経験から、次の一手を考えることも可能でしょう。
しかし人生経験が6年しか無い彼はどうでしょう。
大人からはいい加減しつこがられ、同じ手法を繰り返すしかない無力な自分に失望なんてことも。
真実を伝えているにも関わらず理解されない事に途方にくれたり、孤独や怒りを感じたりするかもしれません。
「現実の自分は、頭の中の自分からなんとかけ離れていることか、真実を見抜いてもいいことなんて何もない」と、探偵をやめようと考えたりするかもしれません。
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これと似たような思いをしている子供たちがいます。
それが非同期発達のギフティッドチャイルドです。
彼らは実年齢と脳年齢、身体の動きの発達などに凸凹があるため、このように頭脳だけが大人のコナン君のような状態の子供も。
これは高性能の最新型CPUを、スペックの低い旧型パソコンに載せているようなもの。
頭脳のスペックだけが高くても、経験とスキルが足りなければ上手く使いこなすことは困難です。
自分の至らなさだけには気づいてしまうだけにキツイ。
もしその辛さを周りに伝える術もなく、周囲の大人もその困りごとに気が付かなかったら.......
見た目は子供、頭脳だけは大人!たった一つの真実見抜くも、なすすべ無しの幼少期。
自己肯定感低めのコナンくん。
IQが高い、賢いと言うことはとても素晴らしいことですが、
頭と身体の年齢や経験値がかけ離れていることは、決して楽なことではないのです。
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ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。
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