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四国歩き遍路日記 9日目 22番~23番

3月1日

宿を出て、まずは昨日行けなかった22番平等寺へ。
境内の長い階段を下りていく途中、なんか杖にいっぱいつけている遍路のじいちゃんとすれ違った。たぶん金札とか持ってるクラスの人なんだろう。

この紐は本尊と繋がっていて、階段を登らずとも仏様と結縁できるという心遣いらしい


あとは23番までひたすら歩くだけ。
今日はいよいよ海に出るので、楽しみにしていた。
山間部を抜ける道をずっと歩いていく。


途中、国道ルートと海沿いルートに分岐する。国道の方が早いらしいが、無論後者を選択。とにかく俺は、海が見たい。


そして、なだらかな坂をずーと下っていくと、目の前に広がる太平洋!


「田井ノ浜」という、夏のシーズンだけ使われる駅があり、そこで宿でもらったパンを食べる。
天気も良く「あーとうとう海まで来た」と晴れやかな気分になる。


その後はしばらく海沿い道が続いたのだか、また山中の峠道になり「せっかく海まで来たのに」とふてくされていたら、ふたたび海に出た。

途中、郵便局でレターパックを買って、重くて仕方なかった3年日記帳を送り返した。どうしてこんなものを持ってきてしまったのか。
郵便局で鼻をかんでいたら、局員さんがキャンペーン用のティッシュをくれた。

日和佐に着いて、今日の宿をいったん通りすぎ23番薬王寺に行く。
そして、うどん屋で月見うどんを食べ、コンビニで食料を買いこんだ。

向かいの道の駅でフライドポテトの幟が立っていたので、迷ったあげく行った。おばちゃんが揚げたてを作ってくれた。


宿に向かおうとしたら、またしてもデンマーク人夫妻に遭遇する。
平等寺から薬王寺まで公称では21キロとなっているが、旦那さんがGPSの歩数計で測ったところ25キロあったらしい。
二人はここで連泊するそうなので、もう会うことはなくなるだろう。というか、ポテト買ってなかったらたぶん会ってなかった。
 
今日の宿はもともと国民宿舎だったそうで、建物はでかくて古く、昭和の雰囲気が残っていて好きだ。いつかまた泊まりに来たい。


明日泊まろうと思っていた宿に電話したら、初めて満室で予約が取れず別の宿にした。これはいかんと明後日の宿も押さえておこうとしたら、こちらも満室で別の宿にした。
週末だから取りずらいのか、3月に入り遍路シーズンになったのか。
 
なにげに、今日で徳島の札所はすべてまわりきったらしい。
最初はどうなることかと思ったが、なんとか体制を立て直し、二つの難所も無事乗り切ることができて少し達成感が生まれた。まだまだ先は長いが。 

20時46分 泊:うみがめ荘(素泊4000円)

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