マイケル・ピルズベリー 米国防総省顧問・ハドソン研究所中国戦略センター所長による事例報告 第2回 神統一世界のための希望前進カンファレンス（文字起こし）2022年12月17日
希望前進大会に参加されている全世界の皆様にお祝い申し上げます。
共産主義から信教の自由への挑戦のために、今回のカンファレンスを主催されたワシントン・タイムズ財団とシンクタンク２０２２に感謝申し上げます。
そして文鮮明総裁と共に、ワシントン・タイムズとUPFの共同創立者であり、平和のために献身なさっている韓鶴子総裁に特に感謝申し上げます。
世界で最も影響力のある報道機関のひとつであるワシントン・タイムズは、神を否定する共産主義の理念に対抗し、自由、家庭、宗教の根本的な価値を高めています。
私はここワシントンDCで、オリン・ハッチ議員を通じて、韓鶴子総裁を知りました。
UPFが主催する「希望前進大会」は、全世界の１００万以上の参加者をオンラインで集め、抑圧、貧困、人種差別に対抗し、世界的な逃走を助ける強力な力を与えています。
私はトランプ大統領が２０２１年に皆さんの前で演説したことを知っています。
韓鶴子総裁のビジョンと活動が、トランプ大統領が北朝鮮の最高指導者と会談できるよう、大きな刺激を与えました。
トランプ大統領は、金正恩委員長と３回会談し、大規模な経済支援と投資と引き換えに、すべての核兵器を放棄するという協約を成立させました。
中国は統一韓国が米国と同盟を結ぶと、中国の１００年長期マラソン戦略を遅らせたり、あるいは妨害することを恐れ、統一韓国と米国の同盟に反対しました。
しかし、いつの日か、新しく１つになる韓国、そしてキリスト教国家（※）になる統一を決して諦めることはできません。
アブラハム合意は、不信は克服できることを示しました。
本日、私は皆さんに４つの質問をします。
中国が韓国の統一に反対する理由は何ですか？
中国が統一教会に反対する理由は何ですか？
中国が安倍首相の反共産主義支持者に反対するのは何故ですか？
中国が自国内のキリスト教徒を迫害する理由はなんですか？
３０年前の１９９１年、文鮮明総裁が金日成主席に初めて会い、朝鮮半島の平和や国際関係、環境などについて話し合った際、トランプ大統領の会談成功は想像もつかなかったでしょう。
１９９２年、金日成主席は、ワシントン・タイムズのジョゼット・シーラン記者のインタビューに応じ、欧米の報道機関との最初で唯一の対談を行いました。
その後、２０１２年の文総裁逝去後、北朝鮮から祖国統一賞を受賞しました。
逝去１周年を迎え、金正恩委員長は、「民族の和合と繁栄、国の統一と世界平和のために努力した文鮮明総裁の冥福」を祈り、遺族に哀悼の意を表しました。
２０２２年８月に文総裁逝去１０周年を迎えたとき、金正恩委員長は、北朝鮮の「朝鮮アジア太平洋委員会」を通じて弔問し、弔慰や、韓鶴子総裁への敬意を表しました。
この３０年間中国は、韓国の統一に反対し、非常に恐れてきました。
中国はキリスト教に対する全てを迫害し、統一教会を邪悪な異端と呼び、反対してきました。
中国は現在、キリスト教を中国式キリスト教に転換する５カ年計画を持っています。
更に５カ年計画に従って、聖書も書き直さなければなりません。
これは、キリスト教徒が神聖視する聖書に対する途方もない侮辱です。
中国共産党は宗教を国家統制をするための十字軍遠征だと宣言しました。
宗教の「中国化」は２０１８年の「宗教規制法」で成文化されました。
これは長い間、世界の指導者である米国に代わるための中国共産党国家戦略の一部でした。
最近の報道によりますと、中国当局は中国の教科書で、イエスが、姦通した女性を許すという有名な聖書の一節（ヨハネによる福音書第８章3〜11節）を、イエスが石でその女性を死なせたという話に修正しました。
学校では、中国の子どもたちは宗教が「封建的迷信」であると学びます。
組織的な宗教活動に参加した中国共産党の党員は排除される可能性があります。
キリスト教は、中国当局の広範な影響力の例外ではありません。
政府の承認を受けていない教会、いわゆる家庭教会は閉鎖され、毀損されました。
中国共産党は「外部影響力」が政府の統制から外れることを決意したのです。
中国共産党が国家統合に潜在的な脅威だと指摘した５つのうち３つは宗教団体でした。
一部では、中国のキリスト教人口がほぼ１億人と、劇的に増加したと推定しています。
中国は外国の影響力がこうした成長の勢いに役立ち、結局、中国共産党を内部から打倒するのに利用されることを懸念しています。
統一キリスト教韓国は、彼らのこの恐怖と悪夢を加重させます。
米国政府は、すべての政治宗教の囚人たちの釈放を要求し続けています。
我々は、中国の宗教迫害の加重者に、その責任を問うための制限を強化しなければなりません。
グローバル・マグニツキー法は、国務省の信教の自由報告書に明示されている通り、中国の信教の自由の違反者を具体的に指定しなければなりません。
中国戦略について短く申し上げます。
習近平国家主席は７月８日、日本の安倍晋三元首相の悲劇的暗殺事件を利用し、統一教会や自民党、特に安倍勢力を含む安倍同盟連合を「悪の枢軸」と表現することを望んでいます。
ニュート・ギングリッチ元下院議長がワシントン・タイムズの論評で指摘したように、日本共産党委員長は、インタビューを通じて自分たちの計画を明らかにしました。
日本共産党の志位委員長は「自民党の出発点は統一協会と連合した反共団体である勝共連合であり、両団体の間には半世紀にわたる歴史的結託があった」と述べました。
日本史上最高の反中国共産党首相だった安倍首相を、中国が傷つけようとする理由は明らかです。
日本共産党は自民党の安倍派だけでなく、日本そして世界中の統一運動を攻撃しています。
中国は統一教会を攻撃すると同時に、安倍首相の過去の業績に関する全てを攻撃しています。
米国、日本、韓国はもちろん、世界中でベストセラーになった『百年のマラソン（邦題「Ｃｈｉｎａ２０４９」）』という本で、私は中国内部の文書を通じ、米国に代わりグローバル超大国になるという彼らの計画を明らかにしました。
習近平はこの計画にますます没頭しています。
共産党体制を維持するため、習近平は少しづつ宗教迫害に関心を向けました。
これは我々全員に関することです。
ありがとうございます。神様の祝福が皆様とともにあることを願います。
（拍手）
【注釈】
※韓国キリスト教は総人口の３割にも及びます。またかつて平壌は「東洋のエルサレム」と評されることもあり、街中に十字架がひしめき合っていたそうです。今も抑圧下で多くのキリスト教信者が地下活動していると推察され、解放後の状況を見通してキリスト教国家となることを示唆していると思われます。
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