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ドラえもんにとって友情とは?

はじめに

ドラえもんβの開発に取り組んでいます。

ドラえもんβは、ドラえもんの本質を押さえたドラえもん試作機です。
暫定的に、ドラえもんの本質は、

対等な友情関係にあるパートナーありきの、心を持ったロボット

としています。

ドラえもんにとって友情関係とは?

「友情関係」という文言を定義に含めたものの、
ドラえもんβと人間が友情関係を築く過程の中で、
友情とは何かを定義しておく必要がありそうですが、
未だこの話題には触れていませんでした。

本記事では、ドラえもんβにとって、友情とは何か?友だちとは何か?
定義していきます。

基本的な友だちの定義

書籍『友だちって何だろう?』の中で、著者の齋藤孝さんは、友だちを以下のように定義しています。

友だちとは、一緒にいて楽しくて、笑顔になれる、元気になれる存在である

次に、楽しいとは?笑顔とは?元気とは?解き明かしていきます。

感情の本質から考える友だちの正体

感情の本質から、楽しいとは?笑顔とは?元気とは?、、、考えます。
書籍『感情の哲学 入門講義』の中で、著者の源河亨さんは、感情の本質を以下のようにまとめています。

感情は、価値*を捉える思考と、価値*に対処するための身体的な準備の組み合わせとして理解できる

山でクマに遭遇したときに怖いと感じる恐怖の感情を具体的に考えます。
人間が山でクマに遭遇すること価値*とします。
この価値*に対して、人間は、襲われるかもしれない、逃げたほうがいいかな、死んだ死んだふりをした方がいいかな、などと価値に対して思考を張り巡らせます。これが、価値*を捉える思考です。
また、価値を捉える思考と同時に、冷や汗をかいたり、足がすくんだりするかもしれません。この現象が、価値*に対処するための身体的な準備です。
この思考的側面と身体的側面の組み合わせが恐怖の感情の本質です。

では、感情の本質から考えられる、友だちの正体とは何でしょうか。

まず、友だちの定義の「一緒にいて」(=相手と一緒にいることか、その相手と一緒に何かしていること)は、価値* ですね。
次に、「楽しくて」は、感情です。
そして、「笑顔になれる」は、価値*に対処するための身体的側面です。
最後の「元気になれる(=活力が湧いてくる)」も、価値*に対処するための身体的側面です。

このことから、友だちをまとめると、以下の式で細分化できます。

友だち
=一緒にいて、楽しい存在
=一緒にいて、何か思考し、かつ、笑顔と活力の身体反応が表出する存在

ドラえもんの世界における友だちとは?

書籍『ドラえもん論』の中で、著者の杉田俊介さんは、ドラえもん大長編「大魔境」から、特にドラえもんの世界における友情を次のように考察しています。

友情とは、『仲違いして信頼関係が崩れても、再び約束を交わしうる』こと

すなわち、ドラえもんの世界特有の友だちとは、『仲違いして信頼関係が崩れても、再び約束を交わしうる存在』と言い換えられます。

まとめ・今後

本記事では、一般的な人間関係とドラえもんの世界の人間関係から、友だちとは何かを考えました。まとめると、友だちとは、

  1. 一緒にいて、何か思考し、かつ、笑顔と活力の身体反応が表出する存在

  2. 仲違いして信頼関係が崩れても、再び約束を交わしうる存在

ドラえもんβを、よりドラえもんらしくするには、1.と2.の両者を満たす必要があると考えています。

また、ドラえもんβとそのパートナーの人間は、お互いに上2つの「〇〇な存在」と思っている必要があります。

今後、技術的にパートナーの人間とドラえもんβが友だちになるためどうすればいいか、考える必要がありそうです。
まずは、一般的な人間同士が友情関係を築くステップを考察したいと思っています。

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