ある青年の音楽、ハヌマーン、バズマザーズ

はじめに


自己紹介などなど


はじめまして。現在高校三年生のまかせろりと申します。数ヶ月前にLogicoolのいいキーボードを買ったのですが、タイピングする機会もそうそうなかったため、せっかくならと適当にnoteを書いてみることにしました。
あとこないだみたnoteが好きすぎて、自分も書いてみたくなったっていうのもある。授業中この人のnoteをずっと見てました。

現在高校三年生と申しましたが、実は「高専」たるものに通っており、来年もモラトリアムの中にいられる、という甘えた人生を謳歌しております。

機械系の学科に在籍していますが、使いもしないプログラミングに手を出して、偶然仲良くなった友達に競技プログラミングの全国大会に連れて行ってもらったり、年二回しか行かない音楽部に在籍したり、毎日ApexやValorantしてたりと、およそ機械系とは思えない日々を過ごしています。
(こんな状態だと何言っても「モラトリアムの中にいておまえがそれ言う?」と釘をさされそうですね)

文章を書きたい欲が昔から有り、徒然なるままに何かを書き記してみようと思ったとき、「何が書きやすいか」を自問自答するまでもなく、「音楽遍歴」とか「ハヌマーン/バズマザーズ」、について書きたい、と思い、テスト3日前深夜24:30現在、執筆(というには仰々しいですが)を始めました。


(追記):書いてて思ったけど、音楽とバズマハヌマーン分けた方が読みやすそう。まあ誰が読むでもないし、ただのポエムや。どうでもいいやという思いで書いてます。と言いながら読んでくれたら嬉しいです。

(追追記):新年なったし書き上げようか!ってノリで下書き見返したら、書くだけ書いて放ってたら半年経ってました。忙しかったんだよね、多分。いやでもこれ初稿は2022/6に書いた奴だよ。どうなってんだ。おかげで「ある齢17と…」ってタイトルだったのに変える羽目になったやないか。
時系列おかしいところありますがご容赦を。 




音楽人生


音楽、ラジオとの出会い

そんな私ですが、長らくずっと好きなものがあります。音楽です。
入り口は邦楽ロックからなのですが、本格的に”邦楽ロック”というものにハマったのは、小学六年生(2016)の夏、8月でした。

その頃の私は野球をしており、自分の中での「音楽」はさほど大きいものではありませんでした。
(小五終わりにSEKAI NO OWARIにハマったり、姉がジャニーズ好きでKAT-TUNが好きだったりと、それなりに音楽を聞いてはいました)

そんなある日、持っていたウォークマンに入っている曲に飽きた私は、FMラジオを聞くことにしました。
そのときに流れていたのが「SCHOOL OF LOCK!」です。(この番組、耳にする人気度の割に、自分の周りに話が合う人がまったくおらず辛かったです、、、)
いまだにHPのURLを言えるくらいには熱中していました (www.tfm.co.jp/lock)

そんなSCOOL OF LOCK(以下SOL)に出会った日は、「[Alexandros]Locks」の日でした。これが自分にとって非常に大きかったです。(この日ラジオ聞いてなかったら、自分の趣味周りがどうなっていたんだろう…?と何度も思うことがあります。といいながら数年SOL聞いてないや。ごめんね)

その日初めて聞いた「Swan」と「Feel Like」に、とてつもない衝撃を覚えました。すげー、やべーかっこいい、なにこれ。
(ちなみになんですがAleatoric BudokanのSwanのアレンジやばくなかったですか?あれを聞くために毎日円盤を再生してます)
ワタリドリのサビすら曖昧だった私ですが、その週末にはTSUTAYAに向かい、CDレンタルをしてすぐさまウォークマンに入れました。

こうして[Alexandros]にであった私。くわえてその日のSOLの授業が面白くて、自分の持っていた「ラジオ」への価値観が一気に変わり、毎週聞くようになっていきました。
(小六が23:55まで聞くの辛くて、「繰り上げてくれねぇかな…」とずっと思ってました)

[Alexandros]から邦楽ロックへ入門

そうしてSOL,[Alexandros]にハマった、齢12のまかせろり。聞けば聞くほど好きになっていき、10月後半が誕生日の私は、11月発売のアルバム「Exist!」を誕プレで頼みました。ここでこのアルバムを手にしたのが、自分の音楽人生の中でのキーポイントだと思ってます。

来る発売日、残念ながら毎週水曜日は野球の練習日で、余裕をこいてCDを楽しむ時間はありませんでした。
しかしながら、帰宅してすぐに母親からアルバムをもらい、プレイヤーを再生した一曲目「ムーンソング」。
(この曲は自分にとって思い入れの大きい曲です。数ヶ月後に家族で卒業旅行にてUSJに行き、夕方・夜とハリドリに乗りながら聞いたのは忘れられない。野外コンサートの一曲目でムーンソングを歌う彼らを見るまでは死ねない)

これが非常に良かった。サトヤスさんがどこかで言っていた、洋平さんの「場を掌握する作曲の能力」に魅了されました。MVの映像がほんとに曲想に合ってる。夜。
あと英語で歌ってるのかっこいい。英会話に長く通っていた私ですが、英語能力があるわけではなかったので、川上/磯部のEnglishがっこいー!っていうしょうもない理由もありました。
アルバムと言うものを初めて買った私はどっぷりハマり、そのまま流れるようにファンクラブに加入。(2017/2でした。15000番台。今の会員数気になる)
3月に福岡であるライブに行きたい!とねだってみたものの、一蹴されたのは今でも覚えています。

ちょうどこの2017冬に、BLUE ENCOUNTとかの他のバンドにもハマりました。詳しく覚えてないのでカットしていくぅ~!


中学時代を彩った「邦楽ロック」

そんな「他のみんなは興味ないだろうけど、自分は音楽好きなんだぜ?」的な優越感を持ちながら中学へ入学。(早くから音楽を好きになっていた人、こんな感覚ありませんでした?)

中一で、先ほど名前を挙げた「WILD BUNCH FEST.2017」に参加。初めてのコンサート、初めての夏フェス。はじめての[Alexandros]。むちゃくちゃ楽しかったです。
(今思い返すと、もっと他の楽しみ方できたな~と思うくらいに楽しみ方が未熟でした)

このフェスきっかけにいろんなバンドも知りました。THE ORAL CIGARETTESとかSuchmosとかWANIMAとかRADWINPSとか。
(ワイバンは結局中学三年間総て参加しました!2020以降開催中止せざるを得ない状況になってるからこそ、今年こそは…!!!!!!!!!!!!!!!ってくそ意気込んでます)

中二に入ってからはいろいろなラジオにもハマるように。J-WAVEやニッポン放送の番組を聴くように。よく聞いてたのは菅田/源さんのANN,尾崎さん/雫さんのSPARK,フレデリックのKING PLACE,SONAR MUSICとかでした。
ラジオをきくといろんな音楽に出会えてすごい楽しかった。菅田ANN終わっちゃって最近はラジオ聴けて無いですが、自分の落ち着く場所みたいな感情を持ってます。

中三はワイバンとドロスのワンマンに行きました。
ドロスワンマンは2019/5のマリンメッセです。初めてのワンマンでまさかのアリーナ2列目!!一緒に行った母親とすごい大声上げたのを覚えてます。
このとき磯部さんが目の前で転けたのは今でも鮮明に記憶してます。笑

ワイバンについては、三年間で一番楽しかった記憶があります。金曜日見たかった…
初めてみれたKing Gnuはライブも楽しかったし、UNISON SQUARE GARDENを蹴ってまで見に行った崎山蒼志は今でも行って良かったと思ってます。でも、後からユニゾンのセトリみてむちゃくちゃ後悔もしました。
MCでマジックアワーが好きと言ってたドロスのパフォーマンスは最高でした。
バンT買ってフェイスタオル纏って、好きな音楽を聴いて、周りに同じ趣味を持つ人が居ないことを紛らわせてました。(中学時代、本当に誰とも趣味が合わなかった…それでも楽しかったけど)

また、中三に入る前くらいに美波を知り、また、Youtube上で「弾いてみた」の動画を見るようになります。これがいまの音楽性癖に結構関わってきます。
(最初に見始めたのがカンテさん)

受験期にはthe band apartだったり、ずっと真夜中で良いのに。とか、岡村靖幸みたいな、邦ロックとは少し違う音楽を聴きながら勉強に勤しんでました。(実際は推薦で高校入ったので何も頑張っていません。。。)
(ちなみに、自分の推薦入試と姉のセンター試験の日程が被っており、その上ちょうどその時期に家の給湯器が壊れるという、あまりにもタイムリーすぎる事件が起こったりもしました)

嬉しいことに推薦に受かるも、当時の彼女にそれを伝えた直後にフラれ、一週間後の定期考査へのやる気が枯渇していた時にはセカオワを聞いたりしてました。虹色の戦争を登校前に聞いてた

卒業式の前の日はなんだか寝たくなくて、ドロスのPhilosophyをず~~~~っと聞きながら3年間を振り返ったりしてました。
(かくいえど時間には抗えず、式本番で眠くなるだけでした)

そんなこんなで中学時代は「邦ロック」中心の音楽人生を送っておりました。


高校入学とApple Music

そんな中学時代を過ごした私は、念願の高専に入学します。が!
新型コロナウイルスの影響でオンラインスタート。(ここらへんのオンラインへの強みは高専でよかったと思う理由のひとつです)
入学式だけ行って、あとは自宅待機という、なんとも味気ない高校一年の始まりでした。

オンラインで、家族以外との会話も特にない、鬱屈とした毎日がなんだかしょうもなく情けなく感じた私は、せめてもの娯楽を、と思いApple Musicに加入します。
この加入により、自分にとっての「音楽」の幅が広がります。
この年によく聞いた音楽を羅列してみます。

大の菅田将暉ANNリスナーだった自分には、この曲製作の流れが大好きでした。公開されたこの曲もドストライクだったし、踊る大捜査線の話をし続けたゲスト回も好きです。やっぱり伸びきってないのも面白い。

Apple Musicの恩恵ですね。サブスクに加入しなければ聞くこともなかった音楽だと思います。Kawaii Music、いいよね

後輩が教えてくれてむちゃくちゃハマった。知ったときにはネットでは騒然となっていて、見る目ある人は早いな~とか思ってました。これもApple Musicに入ってたから気軽に聞けた。

崎山くんきっかけで聞き始めましたが、このなんとも難解な感じに「芸術感」を感じ、好んで聞いてました。爽快感がたまらない。

先述したカンテさんが弾いていたのをこの年に知り、動画きっかけでハヌマーンを知る。6月頭にApple Music入って、6/9にハヌマーンがサブスク解禁をしたため、タイムリーで聞くことが出来ました。

これもふつうに生活してたら聞かなかったであろう音楽。Thundercatは源さんのANNで知りましたが、この曲はサブスクでしったから結局Apple Musicのおかげ。

遠隔で陰鬱としてて病んでたときにちょうどあった美波のツイキャスには本当に救われました。そのときの新曲でした。
ちょうど7月から週一登校って措置に変わったので、登校の時には美波の曲をずっと聴いてました。


そんな感じで、サブスクに入ることでより音楽が身近になりました。みんなも入ろう音楽サブスク。
アーティストの「配信/ダウンロードスタート!」みたいな告知を見たときに、どうしても疎外感があったのですが、新曲がすぐに聴けるって良いなと思いました。

2020年はこんな感じで、「いままで聞いてきた音楽を深く掘る」聴き方をしていました。


高校二年、音楽部へ入部

時は2021年、私も高校二年生に。
ここで私は、ついに部活へ入部します。音楽部です。
いろいろあって1年生の間入れずじまいでしたが、友人3人と一緒に入部します。

また、この流れでエレキギターを購入。初のガチエレキはIbanezでした。色味も音も大好き過ぎる。
実は入部のタイミングでエレキを買ったのは、他学科の同級生にバンドに入らないかと誘われていた、という理由もあったんですよね。
それを親に話したら、入部もするしそれなら買っちゃおう!とお許しを貰ったわけですが。

しかし、どのギターを買おうか探し回っている間に、その同級生のバンドのギターが埋まってしまったとの連絡が。それもギターを買った報告をしたタイミングで。

という前例があるからなのか、1年経った今でもバンドを組めずにいます。
彼にはその後もう一度誘われましたが、連絡無しと言う形で破談に。何も信じられなくなりました。嘘です。また誘ってよ。ずっとずっとずっとずっとまってる。



高2は、人生で一番様々な音楽を聴いた年でした。
一番に代表されるのは、インスト楽曲を好んで聴くようになったと言うこと。
Apple MusicのMy再生ランキングで途中まで1位だったのは、Adam At/Jizue/Schroeder-Headz の "Colours"。

こんなに美しい音楽があるのか。研ぎ澄まされるような、琴線に触れる音が聞こえるような音楽があるのか。本当に衝撃でした。

また、バラードだったり落ち着く曲を聴くことが増えました。

  • [Alexandros] / 美術館

曲名しか知らないような状態でしたが、2018のVIPの円盤を見返した時にむちゃくちゃ感動。良い弾き語り。ライブ音源もストリーミングもいっぱい聞きました。

  • 奇妙礼太郎 / アスファルト

菅田将暉ANNにゲストでいらした際の弾き語りを聴いて気に入った曲です。奇妙礼太郎さん、トーク面白くてあの回は楽しかった。

  • キース・ジャレット / Shenandoah

何がきっかけで知ったか覚えてないです。Apple Musicのプレイリストかな?
愛しいほどに落ち着く音楽です。内省的で壮大だけど繊細で、鑑賞もできるし睡眠導入にもなる。今年もよく聞いてます。


2021年は、人生で一番音楽の趣味が変わったと実感できるほど、様々な音楽を聴き、好みました。


「ハヌマーン」を知る


2021年をそう締めましたが、一番大きい変化を書いていませんでした。

そうです。ハヌマーンと本格的に出会ったことです。


2021年の再生ランキング1位は、他でもない「ワンナイト・アルカホリック」でした。

これも不思議なことに、なにをきっかけに「他のハヌマーンの曲も聴いてみよう」と思ったのかは覚えていません。

彼らの音楽は、私にとって衝撃的でした。



難解、されど叙情的な歌詞

音楽において、なにかとなにかを比較して優劣を語ることは愚の骨頂だと思っています。
ですが、そんな私でも、彼らの「歌詞」を評するためには、"今まで聞いてきた音楽の歌詞を引き合いにするしかない"と感じるほど、衝撃的で痛烈でした。

他の方がいっっっっっっっぱい歌詞について語ってますが、書きたいので書きます。考察はできないのでよければ他の方の記事を見に行ってみてください。考察見ると何倍も好きになれる、これマジ。

訳アリっぽい男女の番が
何やら耳打ちで話出して
「どうして?」の問いに
「愛してる」って
答えになってないぜ 兄さん

ハヌマーン / ワンナイト・アルカホリック

現実逃避したくて逃げた先の飲み屋での他の客の会話。この5行で総てが伝わってくる。これを超える歌詞には今まで出会ったことがない。
「応えになってないぜ 兄さん」って、内心でツッコんじゃうのもすごいいい。
このあと、アルコールを「毒」って表現してるのも良い。逃避の手段に使えても、結局は毒でしかない。
すごい変なこと言うと、この体験を一度してみたいと思ってます。ヤケ酒して、若さを見て、絶望してみたい。


夜を所有したようなあの感じも

ハヌマーン / アナーキー・イン・ザ・1K

単独での抜き出しです。
「夜を所有した感じ」という表現があまりにも的確すぎて震えました。
テスト勉強などでよくオールをするのですが、気分転換にと深夜に屋上へ行ったときの感覚がまさにこれです。
静けさと、見渡すきらめきの中、暗闇に居る自分がなんだか夜の所有者みたいで好きなんですよね。
「夜を所有する」…改めて良い表現ですね。


空腹と精液と 孤独が踊っている
何しろぼくらは 17才だった

ハヌマーン/17才

17才をこんな言葉で評することができたらどれだけ気持ちいいだろうか。
彼の言葉通りの17才を生きていた自分にとって、この歌詞には本当に形容しがたい衝撃を受けました。まじで17最後の日はこれ聞きまくる。

また、彼らの歌詞には少々語彙力を要する面があることも、私にとっては大好きな要素一つです。
こう、ちょっと難しい言葉って、「圧」というか、「激しさ」みたいなのを感じるんです。
「自分でなんとか合わせてやっといて」より、「適宜適当な処置を行うことを望む」みたいな、堅い雰囲気があるというか。
その堅さみたいなのが、自分にはどうにも心地よく感じるものだったみたいです。

かくいう俺の暮らしも大概
彼らのそれに酷似している

ハヌマーン/Fever Believer Feedback

どこの誰が「酷似」とかいう言葉を歌詞に用いるんや。
「かくいう俺の暮らしも大概 彼らのそれに酷似している」という一節、あまりにもきれいすぎませんか?


そして、彼らの歌詞に言えるのが「情けない」ということ。
”アパルトの中の恋人たち”みたいな、「山田、お前の小説が読みたいよ」って思わせるような美しい純文学みたいな詞もあるんですが、けどやっぱり多いのは「嘆くけどなにも変わらない」ような歌詞。

無責任(というと攻撃的だが)な、ただ無条件に肯定するだけの歌詞がない


これって、陰にいて陽を浴びない人間からすると、救済されたかのような気になれると思うんです。
「大丈夫、キミは強い、負けないで」よりも「あいつらウザったい、でも現状なにも変わらないし、変えられないし、言ってる俺も同じじゃん」って嘲り笑ってくれたほうが楽、というか。
"若者のすべて"とか”幸福のしっぽ”みたいな、コミカルさのない歌でさえ、決して無責任な希望を歌ってる訳ではない。あくまで「絶望の”望”を怒鳴っている」に過ぎない。

この、「寄り添う」という訳ではないけど、こっちが勝手に溜飲を下げられるような、現実と全く乖離していない歌詞がほんとに大好きです。

そういった観点で聞いたとき、"比喩で濁る水槽"とか、"バクのコックさん"、"アナーキー・イン・ザ・1K"とかはほんとうにドンピシャです。



不思議なコード感

どうやら山田亮一はナンバーガールに影響を受けているみたいで、それもあって単純なコードはあんまり出てこない気がします。

"今夜、あなたとマトンシチュー"のサビの暗闇に引き込まれて行くかのような雰囲気。"妖怪先輩"のサビの、開放弦の組み合わさった音による激しさ。
"猿の学生"の訝しい、奇妙な雰囲気のギターも全部好きです。

最近は"ドランキン・スノーマン"をよく聞くんですが、ただかき鳴らしてるだけなのにコードはちょっと複雑な感じで、全然耳コピできなくて困ってます。けどめっちゃ好きです。



彼らの刹那性、不可逆性

「知ったときには二度と戻らない状態」って、めちゃくちゃ悲しいけどそれすらも美しいんですよね。
自分が知るより遙か昔に解散してしまってて、それをネットのおかげで知って。意味分からんくらい熱意持ったファンがいまだにゴロゴロ居て。
決して適切とは思えないし、美化してるとしか思えないけど、それでも自分は「ハヌマーン」を、なんか美しいなって思います。
絶対に生で見れることはないけど、でもそれすらも美化に繋がるコンテンツになる感じ。



他にも「アレが好き!これが好き!」ってのはあるんですが、この文章力では力量不足にしか思えないのでやめときます。おちょこレベルの文章力。


という感じで、2021はハヌマーンにどっぷりハマり、久しぶりに歌詞の世界に潜り込むことになりました。

ちなみにこの年、ハヌマーンに関して、こんな思い出深い事がありました。9月に、とあるコンテスト的なやつに友達とデュオで出場したのですが、実力差がありすぎて自分がバチボコキャリーされた、という出来事がありました。
そのときの夕方、帰りの電車で聞いた"ワンナイト・アルカホリック"の惨めさというか情けなさ、悔しさは一生忘れないと思います。



The Buzz Mothers

そして出会います。バズマザーズに。

カバーをきっかけに出会う

もともとバズマザーズは、先述したKANTEさんが弾いていた麻婆豆腐くらいしか知らなくて、「山田の声ちょっとちがうじゃん、なんか違うなぁ」って感じでハマる予兆すらありませんでした。


ですが、ある日ある動画に出会い、これが変わります。

ナイトクライヌードルベンダー/バズマザーズ 弾き語りカバー

春休みも終わる(或いは明けた後だったかな?)頃、どうにも新学期という字面に馴染めず、「甘んじまくったらなんか地味に満足できそうな生活」を送ってたときにこの動画に出会います。

もともと、この人(ふふ さん)のトラベルプランナーを先に知ってハマっていて、そんな中上がった新作がナイトクライヌードルベンダーでした。
「バズマかぁ…よう知らんしな」って気持ちがありながら、この人が歌うなら…って気持ちもあったので再生。

久しぶりに、音楽で感動を覚えました。
即行、Spotifyでバズマザーズを検索し、原曲を聴きました。これがまた良い。
そこから芋づる式に、"仮想現実のマリア"、”傑作のジョーク”、”おー新世界”…って感じでどんどん好きになっていきました。

微笑できるコミカルさ

バズマザーズとハヌマーンの違いは「山田亮一のレンジの広さ」だと思っています。バズマとハヌマーンは比べて優劣つけるものじゃなくて、どっちもすげえしどっちも良い。

最後に傑作のジョークをひとつ
人生に行き詰まったある男が、精神科に救済を求めて云う
「何をしても笑えやしないのです」

「忙しない暮らしに疲れたんだね。評判の道化師を観に行くといい」
先生、お気遣いありがとう
でも、その道化師の正体は僕なんです

バズマザーズ/傑作のジョーク

どんな落語やねん。MVで山田が落語家演じてるのも良い。
けどこの曲も、全体を見ると「変えられない現実を嘆く」的な一連の歌詞で、やっぱりこういう所に帰着するんだなぁって感じます。

武士道と言ふは死ぬ事と見付けたり
これ則ち自害推奨とちゃうぞ
常に経帷子着たつもりで生きろゆーてんねん青二才

バズマザーズ/怒鳴りたい日本語

ジョーク要素無いかもしれませんが、個人的に好きなのでこれを引用。
「武士道は『死ね!!!!』ってことじゃねえぞ」って言ったあとに、死に装束着た気持ちで生きろ、って言ってるのが痛烈。


変わらない文学的歌詞

人恋しくなって、或いはポケットの中 泡いてる小銭の捨て場に困って

バズマザーズ/キャバレー・ナイト・ギミック

キャバクラに入る理由で「或いはポケットの中、泡いてる小銭の捨て場に困って」なんて言葉が出てくるか???
曲を通して、少し荒んでいるかのような、なんともいえない「悲しいオトナ」みたいな雰囲気がとにかく好きです。
ぼったくりバー的な側面を「どういう了見でこの安物のウィスキーがそんな値段になるのか」なんて表現するの、マジで痺れる。この言い回しがほんとにほんとに好きです。

噛ませ犬程の戦績も、野良猫程の自由もない俺は、何を持って来たんだっけ?云いかけて頬の裏を噛んだ

バズマザーズ/敗北代理人

敗北代理人、「負け組の遠吠え」みたいな感じだけど、どこか澄んでいて、けど確かに絶望もあるような、体験したことのないような雰囲気が漂ってる気がします。やけくそではないけど、だが希望を歌っているわけではない。
ハヌマーンのときにも言った、「ただ無条件に肯定するだけの歌詞」が無いことが、リスナーが勝手に歌詞と重ね合わせて溜飲下げられることに繋がってるのかな、と思います。

増える「核心を突く歌詞」


誰も主人公で風景さ、轟音の水槽の中で
性別も人種も無くなっていく、少しずつ、少しずつ、少しずつ

バズマザーズ/敗北代理人

語るに及ばない。素晴らしすぎる。
言ってる内容はありきたりかもしれませんが、これをこんな言い回ししちゃうのがもうえぐいよなって感じ。語彙力。
水槽の中にいるかのようなベースのリフレインの中で、この歌詞で締まる。この展開が何よりも好きです。


なぁ、少年よ青春とは単なる病さ
過ぎ去りし後は平熱の戦場

バズマザーズ/せっかちな人の為の簡易的な肯定

藤井風の楽曲に『青春病』ってあるよね。
青春が病的なものだと言われれば、否定できない感じもする。
高専入って「青春が…」とか言うことが多いですが、これも単なる病への病的な羨望なんでしょうか。



んでバズマザーズは、初期の音源がめっちゃいい。サブスクにないのが本当に残念すぎて円盤買おうか迷ってます。
キャバレー・ナイト・ギミックハゼイロノマチがめちゃくちゃ好きです。どっちも境遇似てる感じがして、けどうまく表現できない爽快さと情けなさが混在している感じ。


2022は敗北代理人、文盲の女、キャバレー・ナイト・ギミックを特にリピートしてました。



おわりに

これ、本当は2022/6に出す予定だったよな…?
なんで2023/1に書いてんだ????????って気持ちになっています。いや、まじで継続難しすぎる。断続してまう。
時間を感じさせること言おう。昨日今日でぼっち・ざ・ろっく見終わりました。書き始めのとき、存在すら知らなかったな。おまえ。

書いてみよう!と思ったときの瞬間風速はハリケーン級ですが、スタミナない、すぐ途切れる、継続しない。だからこうなります。炎のストッパー。

2021とは音楽の趣味が変わり始めている今も尚、ハヌマーンには毎日お世話になっています。ハヌマーンの楽曲を聞く時間は、心の支え、というと少しニュアンスが違うけれど、やるせなさを昇華・消化できる大切な時間です。

どこまでも山田亮一の歌詞に心酔しているし、これからも、大きく人生が変わる(ことは永劫無いと思うが)ことが無い限りは心酔し続けるんだろうな。そう思います。

『山田亮一』でパブサすると、毎日誰かが彼について、ハヌマーンについて、バズマザーズについて語っているのを見かけます。なんかすごい嬉しい。いろんな人が待ってるんだなぁ、と。自分と同じようなひといっぱい居るんだなって。



来たる2023。山田亮一の消息が判明するまで、ゆっくり来年のおせちをこしらえとこうと思います。
英検2級は去年受かったので、準1とか目指そうかな。
今年の文化祭ではバズマザーズのコピバンしたいな。


以上、まかせろりでした。
アホ長ポエム初めて書いたわ。11000文字。いざ書いてみると全然表現凝れてないよな。


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