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夫婦の妊活日記―漢方治療で生じた違和感

2024/2/12(月):妊活記録㊼

※この投稿は私達夫婦の流産、不妊治療の日々を振り返って書き記したものです。
 現在の私達夫婦は、不妊治療の甲斐あってお腹に赤ちゃんがいてくれている状態です。ご自身の状況によっては、私達のこの現状が読んでいて苦しいこともあると思いますので、読むのが辛い方はお控えくださいね。


 単身赴任中の夫に提案して、漢方治療を始めた私の生活。
 正直、なかなかハードでした…
 往復数時間かけて3週間ごとに薬局を受診して、舌の状態や全身の温度、むくみ具合などを診てもらって私用の煎じ薬を処方してもらう…そんな流れでした。お会計は一回当たり一万円以上…

 私の体質は「ザ!水太りむくみ体質」…いわゆる燃費の悪い身体でした。思春期の頃から気にしていた「下半身太り」を丁寧に、医学的に説明された感じでちょっと恥ずかしかったな…
 その結果私の煎じ薬のメインは「水分の排出」…私の大好きな小麦は避けて、お米系を食べましょう!の指導が入りました。
 家で飲む煎じ薬は、すんごいにおいに加えてそれまでに味わったことのない複雑な味で、甘みと苦みと酸味とが…これでもかっ!!てぐらいに合わない味…しかも結構な量を飲まなくてはならず…長時間かけて煮出す為、四六時中家の中が漢方臭くて、家に居る間漢方のことを忘れられる時間はありませんでした。きっとこの時夫と同居していたら、漢方治療はできていなかったと思います。
 そして漢方の効果としては、良くも悪くも体質が一気に変化しました…それはもう怖いほどに…水分の排出=デトックス的な感じで便秘解消を目指すお薬だったのですが、ずっと少しだけお腹を壊しているような感覚で、お腹も痛いし肌の調子も悪いしトイレの回数も増えるし…「漢方を飲み始めてから体調が悪くなった」という感じ。
 飲むのも辛いし飲んだ結果も辛い日々を「慣れてきたら平気、がんばったら赤ちゃんができる」と自分に言い聞かせて踏ん張っていました。

 そんな生活を送り、夫が不妊から一時的に帰ってきた時には
「うわ~」
と煎じ薬の出来上がりに引き気味な夫に、
「めっちゃまずくて大変やけどがんばってるねん!褒めて~!!」
と漢方臭い口でアピールしながらがんばりました。

 しかし、何度も通って都度変わっていく漢方に、身体が慣れてくれることはなかなかありませんでした。

 そして気になることが一つ。 
 それは煎じ薬の中に「妊婦は服用しないで」と書かれているものが毎回入るようになったこと。
 漢方治療をしながら授かれることを期待していた身としては看過できるものではなく、お医者さんに聞くと
「子どもよりも先に体質改善した方がいいから。まずは体質改善して数年後に子どもができたらいいだろう」
との説明がされました。
 お医者さんの見解では、当然の優先順位だったのかもしれません。
 でも当時の私は「もうすぐ40代になってしまう」との焦りもあり、初回には「妊活最優先」との話をして赤ちゃんのことばかりを話していたのに、勝手に方針変更されていることへの不信感…そして何より、
「授かってもこの漢方を飲んでいたら妊娠継続は難しい」
という説明で、
「もう続けられない」
と思いました。

 授かっているかもしれない命を自分の努力で殺してしまっているのかもしれない…そんな風に思うと、心底ゾッとしました。
 必死に漢方を飲んでいた自分自身が怖く、私の元に来てくれていたかも知れない命に対して、申し訳なくなりました。

 そして、夫にこの医師の説明を話し、漢方治療を辞めたい旨を伝えました。

きょうはここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、またあした…

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