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撮るために撮っている自分に気づく
「あなたにとって写真を撮る理由とは?」何かしらの特集で目にした質問。その答えは人それぞれであり、撮った先にあるものが見えていることだろう。
しかし人によっては撮ることが目的になっている人もいる。先日返ってきたバケペンの写真を振り返って自分がその1人だと感じたお話し。
写真に正解は無いのだから、こうあるべき!といった方程式は存在しない。しかし、世間一般で提唱されている型がありそれがどれだけ含まれているかで評価が分かれる場合もある。写真は撮り手の自由であるからこそ個性が光り面白いものだ。
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バケペンで写真を撮る時は自然と被写体に集中する。1枚にかける時間と思いが普段よりも濃くなるからだ。
しかし今回は普段と心境が異なった。「早く写真が確認したい、見たい」そんな思いが強すぎたのだ。たった10枚だけど、なかなか撮れないのと早く仕上がりを見たい気持ちが折り重なり焦りが生じていた。
次第に撮り切るために撮る、撮るために撮っているという状況になっていたと思う。普段以上に向き合う時間は減り、シャッターを押す心理が軽くなっていた。それはそれで撮れる写真があるのだが、それを中判で撮りたいかと問われると素直に頷けない。むしろ35mmフィルムの方がもっと自然に良い写真が撮れる気がする。
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この度の写真たちはが決して悪い写真というわけで無い。紛れもなく自分の写真であり、自分らしさが表れている。しかし想像以上に思い通り撮れていなかった。撮影の段階から疑問を抱きながら迷いつつシャッターを切っていた。投げやりのような「中判だから何とかなる」そんな横暴な感じだった。
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ついつい陥りがちなことかもしれない。写真はあくまでもツールであり過程である。だからこそ撮る目的や撮った後を考える必要がある。それによって撮り方は向き合い方が変わるのだから。
撮るために撮っている。それが悪い訳でないが、自分の向き合い方としては納得がいかない。まだまだ未熟だと痛感した。もっと純粋に写真と向き合えるように、寄り添えるように精進していきたいそんな気づきだった。
SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画 / 鳥取のPR活動も行なっている。
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