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宮古島日記3:仲間ができる

宮古島に来て早くも10日経った。やはり思ったようにnoteの更新ができない。
職場は20代前半が中心の体育会系で、ハードモード。30代妙齢女は周囲に馴染めず浮いているのだが、浮いている女がもう1人いた。

Aさんは40代で福島県出身。関西が大好きで、宮古島で働いた後は大阪に行きたいんだと言う。私が関西出身と言うと目をキラキラさせて「なんか関西弁喋って!!」と言ってきた。
明るくて話しやすAさんと早速休みの日に一緒に遊ぶことになった。

職場ではかなり大人しくしているが、休みの日に会ったAさんは人格が180度違った。20代の頃は毎日朝まで遊んでいた自称パリピで、体力精神共に良好、生理痛も頭痛もなく、常に誰かと喋りたいらしい。
私とはかなり真逆な性格だが、不思議とAさんといるとあまり気を使うことがなくて楽に話せる。
リゾートバイトは時々、こういう不思議な出会いがあるのが面白い。

宮古島は車がないと、有名な観光地には行けない。この日は歩いて島の駅、周辺のカフェ巡りをすることにした。
島の駅は狙い通り、新鮮な野菜がたくさん買えてうれしかった。ピーマンやネギは後で食べてみたら、味があまくて、濃かった。


島の人が食べる珍しい葉っぱや、うりなども売っていて、ベトナムとまた似ていることにも気づけてうれしかった。しかし値段はベトナムの3倍くらいするのでそれはうれしくない。東南アジアという物価の安い国で生活してしまったせいか、全てが高く感じてしまう。
島の駅は野菜のほかお惣菜やパン、宮古そばなども食べられるので今後も利用したい。ただ、アパートから30分徒歩なのが辛い。

カフェに向かう途中、大雨が降り出した。
今年は異常気象で、なかなか梅雨が明けないんだそうだ。



カフェの中でも、ベトナムとの共通点を発見した。
お店の人がのんびりしていて、お客が長居してもあまり気にしない。
雑貨屋さんのカフェでは、店員さんが外出して私たちだけになってしまったり。観光シーズンになればそうはいかないんだろうけど、放っておいてくれる雰囲気はとても気楽で、ゆっくりした時間を楽しめた。


Aさんとは少し飲んで、それから解散した。Aさんの地元はいなかで、常に周りの目を気にしながら肩身の狭い思いをして生きてきたらしい。生まれるところを間違えた、と何度も言っていた。田舎では肌を出した服を着ただけでも噂になるんだそうだ。Aさんは明るいしぶっ飛んでいるけれど、一日一緒にいて、根はまじめなところが垣間見えた。
関西で、Aさんの人生が開けばいいなと思った。

宮古島の夜は思った以上に暗い。
野犬もいるし、何が飛び出してくるかわからない。
こんなに暗い道を歩くと思っていなくてすこし不安になった。

むかしの人は暗闇が当たり前だった。
どうやって生活してたんだろうかーなんてどこかのむかしの人の生活に思いを馳せながらその日は床に就いた。

まだまだ未知な宮古島生活。
この島に残されている神秘を探す3ヶ月にしよう。

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