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"衝撃"の連続。セッションで「人生が変わった」:コーチング体験談Vol.4

これまで、公務員としてご活躍中の3名の方々にインタビューさせてもらいましたが、今回は、民間の金融機関にお勤めのAさんにご登場いただきます。

Aさんのコーチングで設定したテーマは「転職」。事情があり、決断まで2週間(!)というリミットがあったため、【週に2回】という短期集中セッションで臨みました。

なかなかに密度の濃い対話を重ねた末、現在はご自身の納得できる道に進まれているようです。コーチングを受けて、「人生が変わった」との嬉しい言葉もいただきました!

コーチング中、2度も「衝撃を受けた」と振り返るAさんのエピソードを、是非読んでみてくださいね。

【インタビュー&ライティング:ちいさな 書きもの屋


念願だった海外駐在で奮闘

ーー今回、コーチングを受けた理由を教えてください。

(Aさん)表面的なきっかけとしては、海外のとある企業から転職のオファーをいただいたことです。回答期限が迫っており、これを受けるか・受けないかを決めるため、マコトさんにコーチングを依頼しました。

でも実際にはそれ以前に、仕事をめぐる悩みが、自分の中で何年もかけて複雑に膨れ上がっていて…。もはや何が悩みなのか、分からなくなっているような状態でした。

後から振り返ると、コーチングはそれを紐とく作業だったと思います。

ーー仕事で、どんな悩みを抱えていたのでしょうか。

(Aさん)高校時代の留学経験が自分の中で大きかったので、海外行きのチャンスがある金融機関に就職し、数年後に念願の海外駐在が決まりました。

赴任したのは、コロナ禍の前年です。現地では、会話も書類も何もかも英語、しかも2年目からは日本人社員が私1人、更にコロナ禍で一時帰国もできない…という状況。多忙のあまり体調を崩すこともありましたが、必死に食らいつきました。

そのうち、だんだんと英語が上達して、相手に意見や主張が伝わるよう努力も重ねた結果、社内からもクライアントからも徐々に、信頼を得られていると実感できるようになっていきました。

でも、約3年の駐在期間を終えて帰国してから、悩み始めるようになって…。

海外行きという1つの夢が叶い、「で、次は何がしたい?」と考えた時に、自分のキャリアが見えなくなってしまったんです。

企業風土に対する疑念も、自分の中で強まっていきました。例えば、1つの書類の決裁を取るだけなのに、関係各所に判断を仰がなければならなかったり、「意味がある」とは思えない指示が上から下りてきたり…。正直、辟易していましたね。

以前は、仕事上のささやかな不満はありながらも
「海外に行きたい」
「会社に認められたい」
という思いを原動力に、何とか頑張ってこられました

でも【キャリア】【会社】という、自分が絶対的に信頼して自信をもっていたものが崩れてしまったんです。

じっくり考えようとしても忙しくてその時間が取れず、疑問しかないのに時間だけが過ぎていた中で、とにかく「訓練を積んだ専門家の力を借りよう」と考え、コーチングに行き着きました。

コーチング=「手っ取り早くアドバイスもらえる」?

ーー専門家の手を借り悩みを解決する手段はいろいろありますが、その中でもコーチングを選んだ理由は?

(Aさん)コーチングを、『解決方法や要点を手っ取り早くアドバイスしてくれるもの』だと捉えていたからです。でも、受けてすぐにそれが誤解だったと分かりました。

自分自身が『本当はどう思っているのか』、『どんな価値を重視しているか』を、コーチとの問答形式で明らかにしていくのがコーチングなのだ、と。衝撃でした。

その明らかにする過程で、マコトさんから投げかけられたのは
「なぜ、海外で働きたいと思ったのか?」
「私にとっての幸せとは何か?」
といったことに、通じる問いです。

そんな問いを深掘りすることで、複雑化していた悩みがほどけていき、同時に『自分の本心を、自分が知らない』ということを実感しました。

ーー印象的だったやり取りは。

(Aさん)海外で働いていた3年間が、私にとって『幸せではなかった』と気づいたくだりです。正確には、“思い出した”感覚でした。

ーー幸せでは、なかったのですか?海外で働くのが夢だったのでは。

(Aさん)もちろん夢でしたし、達成感も得られて、ものすごくいい経験をしたと思っています。上下関係や立場よりも、『論理的かどうか』を重んじる現地の風土も魅力的でした。

でも振り返ると、毎日『超』がつく長時間労働をこなして、急遽休みを返上したり、計画していた旅行の予定もなくなったり…。まるで、仕事に生活を乗っ取られているかのような感覚でした。

そんな話をセッションでしていた時、マコトさんが自身の感想として、こう言ったんです。

「海外での生活、嫌だったように見えました」

またも衝撃を受けました。広い家に住める、安定したお給料を頂ける…。そんなたくさんのメリットでごまかし、「自分はこの生活に満足している」と錯覚していたのだと思います。

でも、相当のプレッシャーを日々感じながら激務をこなすことが果たして、私にとっての幸せなの?と考えた時に、「幸せじゃない!」とハッキリ言えたし、自分のそんな“本当の気持ち”を思い出して涙が出ました。

出した答えは「断る」「休む」。その先に…

ーー設定したテーマに対しては、どんな答えを出したのですか。

(Aさん)まず、海外企業からのオファーはお断りすることにしました。激務が想定される職場でしたが、それを自分は求めてはいない、と分かったので。

その上で、思い切って1か月の休暇を取得したんです。今の会社を辞めることは決めていましたが、転職先の具体的な勤務条件や、自分が本当に望む働き方をなどをゆっくり考えたかったので。

自分と向き合う中で、働くことはもちろん、人と関わることや各地を飛び回ることも好きだと改めて認識できました。仕事において、『海外』というキーワードはやはり外せない、ということも。

休暇中に再スタートの準備ができましたが、コーチングを受けていなければ、『休む』という発想には至らなかったと思います。

ーーコーチングを経て身についた習慣や、意識の変化はありましたか。

(Aさん)私は子どもの頃から、物事を判断する時に、メリット・デメリットや『自分が成長できるかどうか』を優先し、感情を置き去りにしがちなところがあります。社会人になってからは一層、その傾向が強くなっていっていました。

だから今は、悩みが生まれた時や、悩みとまでいかなくても気持ちがザラついた時、「なぜそう感じたの?」と自分に質問することを意識しています。自分の心が本当に気にしているポイントに気づきやすいし、重く悩まないようにもなりました。

来年からは、新しい職場で新しい生活が始まります。わたしの人生を変えたコーチングに、心から感謝しています。

【前回インタビュー記事】

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