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私がコーチングを受けて得られたものたち

今となっては私自身コーチングを提供させていただく側ですが、それをやっているのは、自分がコーチングを受けて、たくさんのものを得てきた実感があるからです。自分で信じられないものを人に提供するのって、難しいですよね。笑

私が受けてきたものには、もちろん契約を結びお金をお支払いしての王道的なコーチングもあります。他にもどちらかというと心理療法に近しいアプローチであったり、プロコーチの提供するキャリアコンサルティングもあったりします。ですが、ここでは便宜上ひとまとめにコーチングとして言葉を置かせてください。

また、コーチングを提供することもものすごくインパクトが大きかったです。クライアントにお伝えする言葉は必ず自分自身にも帰ってきますし、またクライアントの反応やお言葉もグッと深く私の中に入ってきます。これがコーチングが双方向性のある、ダンスのようなものである理由ですね。


ロジカルシンキング一辺倒からの転回

20代の頃の私は、ロジカルシンキング至上主義でした。感情を挟まずいかにミッションをこなすかを追求していました。

おかげで新人時代に成績トップになったりもしましたが、数年経ち、このロジカルシンキング一辺倒では限界があることにも薄々気がついてくるようになりました。(ロジカルシンキングが不要という意味では決してありません。)ストレスは溜まるし周りとの関係も緊張感がある。というか自分で作ってるんだけど。笑

そこで直感的に選び取ったコーチングを学び始めたのですが、違和感の塊でしょうがなかったです。だって、今まで自分の感情や感覚を真剣に取り扱ったことがなかったから!むしろ、そういったものを取り扱ってはいけないかのように思い込んですらいた気がします。

ある意味これは自分の中での"コペルニクス的転回"でもありましたが、この慣れない違和感との戦いはそのあと長らく続くことになります。要は、短期的な変化量はそこまで大きくなかったように思います。

しかし、少なくとも長期的な変化のきっかけを掴むことになったのです。この時にドアが開かれ、新しい世界の入口に立ったのかもしれません。

自分の将来のキャリアを深いところで自己決定できた

私がコーチングを受けていた3年前のある日、コーチング中にポロッと今後の自分のキャリアについて言葉を漏らしたのを覚えています。その時までもうっすら考えてきたけど、はっきり口にしたことのなかった言葉です。

その時はあまりに具体性がなかったので、スルーしてそのままになりました。が、結局それは自己実現していくことになります。

それから2年が経ったあるとき、とある私のコーチングの大師匠に、私が自分で自分にブレーキをかけてしまっていることを見抜かれてしまいました。心の奥底を見抜かれて表に取り出されて、あまりの衝撃に翌日まで意識が朦朧としていたのを今でも生々しく覚えています。

具体的に「◯◯をしなさい」とは一言も言われませんでしたが、私は自分が何をすべきなのか、自分で分かっていたことに気付きました。「これが世界クラスのコーチなのか。。」って思いました。笑

本音を言うと、そんなインパクトを引き起こす大師匠に憧れを持ちながらコーチングをしています。でも多分その方は、「誰かになろうとせず、自分自身の持つ力を信じなさい」と言うんじゃないかと思います。

ちなみにキャリアの自己決定については計画的に進めていて、もうすぐ行動に移すのでまた追って記事にしまくることになるはずです。笑

四半世紀以上ぶりに父親と再会できた

実は私の人生でずっとボトルネックになっていたのが、両親の離婚です。7〜8歳くらいのときに母子家庭となりましたが、ずっと父親のことにフタをしながら過ごしていくことになってしまいました。

それからはだいぶ長い時が経ち、心のどこかでは、このままこのことを無視し続けていたら前に進めないということにも気が付いていました。だけど、1人で進める勇気を持つことが難しかったです。

きっかけは、コーチとしてシステムコーチング(チーム向けのコーチング)の現場に入った後のことでした。クライアントチームに"とびきりの朗報"があり、その熱狂のお裾分けを頂戴して、興奮して帰路に着きました。そしてサウナで整っているときに、ふと父親に連絡を取ろうと決意したのです。

とはいえそこに立ちはだかる数々のエッジを1人で越えるのは難しく、これもコーチングを受けながら歩みを進めていくことになります。結果的に、四半世紀以上ぶりに父親と再会することができました。

これはコーチングに関わっていなかったら、起こらなかったか、あるいはさらに10年以上の時を必要としたかもしれません。10年先にお互いが健康という保証はありませんから、人生の中で非常に大きな機会を獲得することができました。

不安感情の"根源"にアプローチして大きく軽減することができた

前の話とも繋がるのですが、実は私は長い間、"漠然とした不安"に悩まされてきました。結局、ある日父親がいなくなったことと、その頃にずっと報道されていた阪神淡路大震災の映像がリンクしてしまっていて、「自分は孤独である」という深い無意識下の思い込みを取り除くことが難しかったのです。

それは前述のキャリア上の決断をしたときにも現れてきてわある時に底なしの不安に襲われ悩まされることになりました。根拠がないし直接的な問題でもないので、手の打ちようがありません。でも胃は無重力空間にいるように気持ちが悪い。。

かなりエキセントリックな過程もありましたが、結果的に、コーチングを通じた新しい行動をいくつか試すことで、私の場合はこの思い込みに紐づいた不安感情を取り除くことができました。

もちろん不安そのものが消滅したわけではありません。しかし、少なくともあの無重力空間のような不安感は私から去っていきました。

今後は自分のリーダーシップを強化していくためにコーチングを活用したい

ここまでは過去の経験を色々と書きましたが、さらにコーチングを活用していきたいことがあります。

私の中でまだまだ人前に立ちリーダーシップを発揮することを抑制してしまっている自覚があるので、コーチングを受けることで、より力が発揮できるようにしていきたいと思っています。

もちろんコーチに"してもらう"のではなく、自分が自分で変化するために、コーチの力をお借りするのです。これは甘えではなく、自分が望む姿にもっと近づくためには、対人支援を惜しむべきではないと感じているからです。

1人だけで歩まなければいけない理由はありません。


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