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企業内研修のつくりかたやり方考え方⑫

「聴く」ということ

「聴く」については少し厄介なことがあります。というのは、「部下の話を聴いていますか」と上司の方々に訊くと、ほぼほぼ「聴いています」という回答が返ってきます。もちろんご当人たちはうそをついているつもりは毛頭なく、本当にそう思っているのですが、同じ質問を部下の方々にすると「聴いてもらっていません」という返事がかなり高い確率で返ってきます。注意すべきは上司の側が「聴いた」かどうかが重要なのではなく、部下の側が「聴いてもらった」と思ったかどうかが重要だということです。部下が「聴いてもらっていない」と感じているようであれば、それは「聴いた」ことにはならないと心得ておくべきです。特に部下を持つ立場の方々は。そこがあっていないからコミュニケーションが取れない、言っていることの意味が相手にきちんと伝わらない、評価に納得してもらえないんです。逆にそこを変えられると上司と部下との関係性、組織風土は結構変わります。これは最近声高に言われる「心理的安全性」の基礎でもあると思います。

写真は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。素敵な写真です。ありがとうございます。

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