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旅に出ること

春に出かけた久々の海外旅行、ふと思い立ってから出発まであっという間でした。
その間ほかの出来事達に揉まれていて気づいたらもう間近…。
足踏みしてしまう理由ならいくつも、それでもここまで日が経つなんて “今このタイミングで” 旅に行くべき意味がある気が。

せっかく行くなら、過去旅での “私style” とは変える実験を。
そんな大げさな決意でもないですが、まぁ行くことになったんならどうせなら今までと違った方法を試してみようという実験です。


まず家を数日空けるのは私にとっても家族にとっても新たな挑戦でした。
自分ひとりだけの事を面倒見ていれば良いなんて十数年ぶり、だから旅先で起きることはアクシデントさえ私には刺激的で楽しめそうでした。
今回はできるだけ特別な下調べせず直感に任せ、準備も旅用に新調せず今在る馴染みのもの達と、身軽にこのままの私で非日常を楽しむ心づもりでいました。



人生初旅行の時からお供のスーツケースベルトと対面したことで、大昔の当時の感情が鮮明に蘇り現在との比較点となってくれ、思いがけず自分自身の変容と成長をたくさん感じられました。

経験積んで旅慣れたということでは無く(寧ろIT化についてけずオロオロしっぱなし)非日常だからこそより敏感にキモチを捉えやすく、心の動きの違いや終着点の違いが明確に分かってちょっとした衝撃でした。

大きい変容は、外側より内側に重心を置けるようになったこと。
日常のルーティン外でもそうなれたのは本当に嬉しい事実です。
旅の中でも “わたし” をちゃんと大切に出来たこと、そう出来るように導かれたことも嬉しかったです。
私基準の “なりたかった私” に近づいていることを確認できました。


うるさい母が不在で大喜びで送り出してくれた家族、息子はさらに親離れ出来、主人は普段の有難みを感じる機会になったようです。
私はと言うと、息子のハグが2日目から早や恋しくなってしまっていました。
別段仲の良い家族ではないけど、快く送り出して留守を預かってくれる、そんな些細なことさえ遠く離れるとしんみり有難くなってきます。
旅の間中、この景色を一緒に観れたら…これ一緒に食べさせたいな…のオンパレード。
お迎え時に思いがけず息子が車から降り駅の改札口で待っていてくれたのが最高に幸せでした。



こんな風に遠く離れて数日過ごす、そうすることで今ある沢山の宝物を再発見できたようでした。
いつも傍に居てくれる存在、私の中の大切なキモチ、
旅にはそんな小さな幸せがクローズアップされる効果があるみたいです。
おかげでそれら全部の成長や変容が魔法のように素敵に感じられました。


また日常に戻ってしばらくすると元の不遜なわたしになってしまうのかも知れませんが…。
色々珍しいモノを仕入れてきたかったのに、同行者の感情の荒波に揉まれ叶わず残念でしたが。
小ちゃなキーホルダーとおやつだけのお土産を、大事そうに大喜びしてくれる家族に感謝しつつ、このキモチにちゃんと戻れるよう時々旅に出る必要があるな、と思った旅になりました。
特に🏠my-home-lover💗な私には家を離れる旅がより効果的なんだろうな…と感じています。


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