見出し画像

エックス ファクター

朝がまた来た。

まだ眠いけど
なんとか携帯に手を伸ばす。
部屋の中が真っ暗すぎて
Face IDが機能しない。
目がしょぼしょぼな中、
何とかロック解除。

LINEを開けると、
2年ぶりに元カレからメッセージが来ていた。

「元気?
俺、結婚したよ」

私の黒歴史の1ページ

一気に目が覚めた。
内容が内容なので、
返さないとなんか私の心が狭いみたいだから、
何とかうまいこと返信しなくては。

彼は、新卒で働いていた会社の同期。

ずる賢くて、ゲスい男だったし、
天性の嘘つきで
顔もタイプではなかったけど
たまに優しくて
スタイルが良くて
営業成績が良くて
ギラギラしてて
タバコを吸うのに
近くに行くと甘い匂いがして
気づいたら好きになっていた。

彼との悲しい😭話は、こちらから▼

あぁ、そうだ。
彼は元カレではない。
私たちは5年くらいずっとセフレだった。
一緒に温泉旅行に行ったり
「付き合おう」と言われたこともあったけど
私が彼の先輩と遊んじゃって
彼がヒイちゃって笑
うまくいかなかったんだ。

お姉ちゃんのことだけ責められまい。
私だってクズと恋愛してきたし
私自身がクズだった。

韓国のよく当たる占いに行って、
通訳さんが彼の話を聞いて
占いそっちのけで
「何でそんな男がいいの!!!」
と呆れられたこともある笑

当時はクズ恋愛ばっかりして
私も人の気持ちをクズみたいに扱って
全然幸せじゃなくて
自尊心マイナス値だったのに
今になってあの時が懐かしく感じることもある。

あんなに傷ついたのに
それすら懐かしいと思えるなんて
人間の脳って本当に不思議だな。

想像してみる

そんな私のポンコツ脳を使って
私が進まなかった道を想像してみる。

彼が付き合おうと言った時に
私たちがうまく行っていたら。
当時何度も考えたことだ。

多分私たちは今も結婚してない。
当時も離れて暮らしていたけど
結婚どころか同棲の話すらしてないだろう。

中東には行かず、
まだ空港で働いていたかな。
絶対にフランスにご縁はなかっただろう。

彼との関係に行き詰まって
今から夢を追うこともできず
彼に結婚して欲しいと告げることもできず
これからどうしようって
煮え切らない毎日を過ごしていただろうな。
今とは全く違う人生になってそう。

(あれ…
当時想像した時は
もっと良い結末に辿り着いたんだけど…。)

そこまで考えて、

「おおおーおめでとう🙏🏼🙏🏼🙏🏼」

と返信した。

しばらくすると彼から
「やっとバターに追いついたよ」
とメッセージが来た。

冗談だったのかもしれないが、
「やっぱこの人と一緒にならんくてよかった」
と心から思った。

当時の心境にローリンヒルの曲が
ぴったりすぎる。


#アラサーの頃
#ポンコツ
#Ex -Factor
#恋愛
#当時の自分を思い出す
#元彼からの連絡




この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?