見出し画像

沖縄県民 水の呼吸 ー沖縄の「へそ」うるま市石川のローカル生活(39)

沖縄県民と「水」には、独特の感覚と風習があります。今回は鬼滅の刃の再放送を観ていたことによるこじつけで、水に関するウンチクエトセトラをお届けします。

◆壱ノ型 硬水慣れ

これは沖縄に転勤になる際に、前任の先輩に言われました。「水道の水質が違うから、髪質が変わるぞ」と。沖縄の水道水は硬水なんですよね。ぱさつくと言われますが、個人的には短髪だからかガサツだからか、そこまで気になりませんでした。飲料水は水道水を飲まず、買ってましたが……。

あ、そうそう、飲料水といえば、硬水対策なのか、沖縄はウォーターサーバーを扱う店が数多く存在しており、ウォーターサーバーの普及率が非常に高い印象です。

型 水不足

小学校の頃の記憶ですが、社会の教科書で日本の地域ごとに建物に特色があるという事例で、北陸地方の合掌造りなどと並んで、沖縄が取り上げられていました。フラットな屋根の上に雨を溜めるタンクがあって「水不足になりがちな沖縄では、雨水を溜めているよ」みたいな文言が載っていたような。

実際に、大きな河川がない沖縄ではかつて、たびたび水不足に悩まされ、断水も珍しくなかったそう。ただ近年はダム建設が進み、治水は安定したようです。僕も在住中、断水というのは経験しませんでしたし、屋上にタンクのある家も、那覇の古い住宅以外ではあまり見かけませんでした。

型 台風舞

台風接近時の謎テンション。この記事ご参照ください。

◆肆ノ型 行水・カラス

沖縄県民、湯船に浸からない疑惑があります。どうせ汗かくし、暑いので湯船につかりたくないし、シャワーだけで済ます、という県民が少なくない印象なのです。

職場の40代男性は「物心ついてから湯船に使ったのは両手の指で数えられるくらいだね」と豪語しており「ホントに!!??」とビックリしました。

石川の友人の家で、安い賃貸(家賃3万円台など)だと、ユニットバスがシャワーと便座だけで、湯船がない物件も見かけました。これも客観的な統計があるわけではないのですが、身近で見聞きする限りでは少なくない気が……。どうでしょう? 沖縄県民の皆様。

◆伍ノ型 慈雨に傘ささず

この本でも言及されてますが、沖縄県民傘ささない問題。

◆陸の型 海で泳がず

この記事を参照ください。(手抜き)

◆漆の型 静かに見る名水

画像1

写真は南城市の垣花樋川に行ったときのものです。全国名水百選に選ばれた名水が県内には2箇所あります。「水が綺麗な都道府県」のイメージがないので知る人ぞ知る……的スポット。

◆捌の型 滝壺

海に入らない沖縄県民の中にも、川遊びは楽しむ人もいます。……なぜ? 大宜見村のター滝が有名で、リバートレッキングなどアクティビティが好きな人には県民にも観光客にも人気のスポットです。写真はInstagramから拝借しています。


◆玖の型 水流サーフィン・乱

沖縄本島周辺は基本的に、穏やかな浜辺なのでサーフィンには向かないそうですが、それでも県民にもナイチャーにも、サーフィン狂がちらほらいましたね。

彼らは朝から「今日はどこどこの波が良かったよ」などと情報交換をして、仕事前と後、毎朝夕のように波と戯れていました。なんでも、波に乗るのにも中毒性があるそうです。

◆拾の型 生々流転

母なる海に包まれる島の、海、雲、雨、川。湿気や汗、水道に至るまで、水は島を巡り巡って循環しています。

沖縄から住まいを移した後、沖縄を訪れた際には、蒸し蒸しした空気と、海の輝きを眺めることで「ああ、沖縄に戻ってきたなぁ」と実感するのです。(こじつけ)

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?