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「神は細部に宿る」

先週末、私イトウが本屋で手に取ったのは・・

『「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランティングデザイン講義』という本。

(はい。どうすればマジェルカの商品が「売れる」のか、いつもいつもヒントを探しております。)

この本は「くまモン」のキャラクターデザインや、「茅乃舎」や「中川政七商店」のブランディングをされた水野先生が、慶応大学の学生向けに行った「ブランディングデザイン」の講義をまとめたもの。

「ブランドをつくること」ーーそれが大事なのは、現代は“商品が選ばれづらい時代”だから、だと水野先生は言います。今は安くてすぐれた商品が飽和状態で、消費者はもはや機能やスペックで商品を選ばないのだと。

だからこそ、商品、パッケージ、広告、店舗などの「細部」のデザインまで気を配り、企業「らしさ」をイメージとして伝えていくのが大事だと。

そして、これに欠かせないのが「デザインやクリエイティブがわかる人」の存在であり、クリエイティブディレクターやクリエイティブコンサルタントは企業の命運を左右するほど重要だと、水野先生は力説します。

一方で、こんな問題提起も。

「デザインを依頼する側はデザインがわからず、依頼される側のデザイナーはビジネスのことがわかっていないー-そこにある大きな溝が「売れない」ものがつくられてしまう原因になっている。」

これはマジェルカ代表の藤本も良く口にする言葉。

多くの福祉事業所がデザイナーに商品のデザインを依頼することはあるが、往々にして「デザイナー」のためのデザインになっていて、「販売」を見据えたデザインになっていない・・・。
大事なのは「顧客目線」であり、「売れるかどうか」を第一に考えたデザインなのに、と。

おそらく水野先生のいう「クリエイティブディレクター」とは、”ビジネス感覚”と”デザインセンス”を兼ね備えた人材、ということなのでしょう。


あれ?

マジェルカにもいるじゃないですか。


「神は細部に宿る」といいながら、店内の展示はもちろん、商品の素材や台紙まで細かく気を配るクリエイティブディレクターが。

商品の作り手である取引先の福祉事業所にも躊躇なく改良を提案し、納得いくまで手を加えてもらうクリエイティブコンサルタント、ミスターフジモトが!


正直いうと・・私イトウ、今までそんな代表に対して、「そこまでこだわるのかー」「細かいなー」なんて思うこともままありました。

でも、まさしくその「細部へのこだわり」と「厳しい目」が、販売する自主製品のブラッシュアップにつながり、宝箱をひっくり返したようなワクワクする店舗を作りあげたのだなと。

やっぱり今のマジェルカの世界観は、藤本さんのビジネス感覚とデザインセンスがあってこそなんだな・・そんな事実を改めて実感したのでした。

そう考えると、今まで本気で議論してこなかった「マジェルカのブランディング」も不可能じゃないような気もしてきました。

水野先生はこう言います。

「こうしたブランディングデザインは企業や商品に留まらず、行政の現場はもちろん、NPOでも同じ。」
「利益を追求していなくても、自分たちがやっている活動の内容や、自分たちの考え方などをきちんと世の中に伝えなくてはならない。」

そろそろ、細部に宿った神様を総動員するとしましょうか!

「らしさ」を伝えることで、「売る」を「売れる」にする。
マジェルカのブランティング、一歩踏み出したいなと思います。


#ソーシャルビジネス
#ソーシャルグッド



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