ロッキーの撮影

あるラジオ番組へのリスペクトからきた名前ですが、内容は、昔ながらのディスク・レビューで…

ロッキーの撮影

あるラジオ番組へのリスペクトからきた名前ですが、内容は、昔ながらのディスク・レビューです。 某ブログで書き溜めていた記事を、徐々に移行中。 旧ブログでアップした日とnoteのデータがズレたりしていたので、タイトルの末尾に実際に書いた日を記しました。

記事一覧

Blue Electric Light/Lenny Kravitz(2024)(2024/8/25)

【レビュー】 Lenny Kravitz、6年ぶりの新作。 ずいぶん間があいたなあ、とも思ったのですが、もう60歳とのこと。しょうがないですね。 変わらないっちゃあ変わらないの…

【時代の曲④】God Save The Queen/Sex Pistols(1977)(2024/8/18)

【レビュー】 「時代の曲」、ちょっと遡って、今度は、「God Save The Queen」、1977年。ベタ過ぎと言われようとも、ちょっと外せない一曲。 1980年代、一応パンクは終焉…

All Quiet On The Eastern Esplanade/The Libertines(2024)(2024/8/11)

【レビュー】 The Libertines、なんと9年ぶりのアルバム。 タイトルは、西部戦線異状なし(ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT)のモジりとのこと。 Pete のソロ関係は割と…

A Dream Is All We Know/The Lemon Twigs(2024)(2024/7/7)

【レビュー】 Lemon Twigsの5枚目。 相変わらず曲のクオリティの高さは異常で、ポップ職人兄弟、としか言いようがございません。 1から良いスタートダッシュを決め、 …

Canary/松田聖子(1983)(2024/7/25)

【レビュー】 しつこいですけど、松田聖子をもう一枚だけ。 それだけ大きな存在だった、ということで。 正確に1983年ではないのですけど、おそらくは翌1984年に、私が、…

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ユートピア/松田聖子(1983)(2024/7/25)

【レビュー】 もうちょい、松田聖子を続けてみます。 アルバムの中で最も売上が多かったという「ユートピア」。 なんと60万枚以上ということで、すげえな。 当時はレコー…

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SQUALL/松田聖子(1980)(2024/7/7)

【レビュー】 さて、前回レビューした「青い珊瑚礁」が入ったファースト・アルバム。 当時私は9歳、アルバムはさすがに聴いていなかったですが、雑誌か、街中の新星堂か…

【時代の曲③】青い珊瑚礁/松田聖子(1980)(2024/7/7)

【レビュー】 New Jeans 、東京ドーム来日公演。 それ自体は認識はしていたのですが、行きたいっちゃあ行きたいが、忙しいし50男一人で行くのも・・・と思ってスルーした…

【時代の曲②】およげ!たいやきくん/子門真人(1975)(2024/6/23)

【レビュー】 Questlove 提唱の、各人の「時代を理解するために最も重要な10曲」、2曲目。 1975年発売、Wikipedia によれば売り上げ450万枚以上。 シングル売上歴代1位、…

Radical Optimism/Dua Lipa(2024)(2024/6/30)

【レビュー】 Dua Lipa の新作。 前作ほど、モロ80’sとまではいかないですが、いい感じで20世紀のテイストは残っています。 ただ、前作には同じ「Physical」というタ…

The Goldmine/GLIM SPANKY(2023)(2024/6/16)

【レビュー】 Glim Spanky、昨年発売のアルバムです。 変化がないわけではないと思うのです。タイアップの増加に伴ってか、曲のバリエーションは広がったと思いますし、…

【時代の曲①】Melody Fair/Bee Gees(1969)(1971)(2024/6/9)

ちょっと趣向が変わってしまうのですが、Questlove作のこの本が非常に面白くて。 自身が生きてきた時代を曲と共に振り返っているのですが、非常に理知的かつエモーショナル…

TYLA/Tyla(2024)(2024/6/2)

【レビュー】 Tyla、南アフリカ出身のR&Bシンガー。 デビューはもう少し前みたいなのですが、3が2023年に発表され、これがグラミー賞受賞。 その名も、最優秀アフリカン…

AIMYON弾き語りLIVE2022 サーチライト IN甲子園球場/あいみょん(2023)(2024/5/26)

【レビュー】 あいみょん、2022年夏の甲子園ライブ。 もう、超絶にカッコいい。 ヒット曲満載、ギター一本、たった一人で歌い上げる。 途中、歌詞を間違えるところまで残…

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なぞなぞ/山本精一(2003)(2024/5/19)

【レビュー】 全く知らない人だったのですが、数回前にレビューした、柴田聡子を掘っていたら、この人が出てきて。 柴田聡子のサードの監修をしていた、とのことです。 …

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meet the grahams/Kendrick Lamar(2024)(2024/5/12)

【レビュー】 Kendrick LamarとDrakeのビーフ。 史上最大とも言われておりますが、一応は収まったんですかね(5/11現在)。 細かいことはきりがないし、私も分かりきって…

Blue Electric Light/Lenny Kravitz(2024)(2024/8/25)

Blue Electric Light/Lenny Kravitz(2024)(2024/8/25)

【レビュー】

Lenny Kravitz、6年ぶりの新作。
ずいぶん間があいたなあ、とも思ったのですが、もう60歳とのこと。しょうがないですね。

変わらないっちゃあ変わらないのですが、どんどんPrince味が増していっているなあ、というのが第一印象です。
元々がロックとファンクの融合、みたいな立ち位置で出てきた方なので、Prince と親和性があるのは当然なのですが、6なんか、もう、同一人物化

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【時代の曲④】God Save The Queen/Sex Pistols(1977)(2024/8/18)

【時代の曲④】God Save The Queen/Sex Pistols(1977)(2024/8/18)

【レビュー】

「時代の曲」、ちょっと遡って、今度は、「God Save The Queen」、1977年。ベタ過ぎと言われようとも、ちょっと外せない一曲。

1980年代、一応パンクは終焉してニュー・ウェイブなるものに転化したと言われております。
今現在では、パンクという言葉を使うかはともかくとして、反体制的なアティテュードだったり、逆にパンクっぽいファッションだったりが、別の形で残っていたり、

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All Quiet On The Eastern Esplanade/The Libertines(2024)(2024/8/11)

All Quiet On The Eastern Esplanade/The Libertines(2024)(2024/8/11)

【レビュー】

The Libertines、なんと9年ぶりのアルバム。
タイトルは、西部戦線異状なし(ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT)のモジりとのこと。

Pete のソロ関係は割と聴いていたと思うのですが、バンドとして動いていたのは知りませんでした。

聴いてみると、以前よりはずっと落ちつているものの、確かに、Pete ソロ関係よりも、地に足がついているというか、

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A Dream Is All We Know/The Lemon Twigs(2024)(2024/7/7)

A Dream Is All We Know/The Lemon Twigs(2024)(2024/7/7)

【レビュー】

Lemon Twigsの5枚目。

相変わらず曲のクオリティの高さは異常で、ポップ職人兄弟、としか言いようがございません。

1から良いスタートダッシュを決め、

その後も美メロ・コーラスに衰えることはない。
個人的には、6、7あたりが珠玉です。

何か、本当にもう完成系だなあ。
最初にJerryfish を聴いたときもそうだったのですが、「ああ、これだ」という安心感があるグループ

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Canary/松田聖子(1983)(2024/7/25)

Canary/松田聖子(1983)(2024/7/25)

【レビュー】

しつこいですけど、松田聖子をもう一枚だけ。
それだけ大きな存在だった、ということで。

正確に1983年ではないのですけど、おそらくは翌1984年に、私が、初めてきちんとアルバム単位で聴いた松田聖子作品。
(もちろん、レンタル・レコード。たぶん、異様に品揃えが良かった西荻窪のドルフィン。)
ということもあり、思い入れも深く、かなりずっぽり聴き込んだアルバムです。

作詞は全部松本隆

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ユートピア/松田聖子(1983)(2024/7/25)

ユートピア/松田聖子(1983)(2024/7/25)

【レビュー】

もうちょい、松田聖子を続けてみます。

アルバムの中で最も売上が多かったという「ユートピア」。
なんと60万枚以上ということで、すげえな。
当時はレコード(とカセットテープ)しかなく、(発売日に)レコードサイズの濡れた聖子をカウンターに持っていくの、結構勇気いりそうなんですが、そんなこと気にならないくらいの人気だったのでしょうね。

さて、ここに至るまで、4枚目の「風立ちぬ」から、

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SQUALL/松田聖子(1980)(2024/7/7)

SQUALL/松田聖子(1980)(2024/7/7)

【レビュー】

さて、前回レビューした「青い珊瑚礁」が入ったファースト・アルバム。

当時私は9歳、アルバムはさすがに聴いていなかったですが、雑誌か、街中の新星堂か、このジャケはうっすら見ていた気がします。

そして、売上54万枚だそうです。
アイドルのファーストアルバムが54万枚って、当時としてもかなりインパクトがある数字であったと思われます。

聴いてみると、タイトルからもイントロの波の音から

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【時代の曲③】青い珊瑚礁/松田聖子(1980)(2024/7/7)

【時代の曲③】青い珊瑚礁/松田聖子(1980)(2024/7/7)

【レビュー】

New Jeans 、東京ドーム来日公演。
それ自体は認識はしていたのですが、行きたいっちゃあ行きたいが、忙しいし50男一人で行くのも・・・と思ってスルーしたところ、メンバーのハニが「青い珊瑚礁」を歌ったとのこと。

リアルタイムで、SNS大バズり、産経ですらニュースになる始末。
もちろん、自分自身も激しく大後悔。

「時代を理解するために最も重要な10曲」、本当は、年ごとに取り上

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【時代の曲②】およげ!たいやきくん/子門真人(1975)(2024/6/23)

【時代の曲②】およげ!たいやきくん/子門真人(1975)(2024/6/23)

【レビュー】

Questlove 提唱の、各人の「時代を理解するために最も重要な10曲」、2曲目。

1975年発売、Wikipedia によれば売り上げ450万枚以上。
シングル売上歴代1位、当然、この先も破られることはないわけです。

当時、私は4歳ですが、ポンキッキを見ていたこともあって、この曲は鮮烈に覚えていますし、それこそ毎日のように耳に入っていました。確か、実家にはシングル盤もあった

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Radical Optimism/Dua Lipa(2024)(2024/6/30)

Radical Optimism/Dua Lipa(2024)(2024/6/30)

【レビュー】

Dua Lipa の新作。

前作ほど、モロ80’sとまではいかないですが、いい感じで20世紀のテイストは残っています。

ただ、前作には同じ「Physical」というタイトルがありましたが、今作の方が、より、Olivia Newton-John的な匂いがしてます。
何というか、小岩あたりのエアロビ教室でかかっていそうな軽さ。単に、Olivia のあの格好に引き摺られてるだけかもし

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The Goldmine/GLIM SPANKY(2023)(2024/6/16)

The Goldmine/GLIM SPANKY(2023)(2024/6/16)

【レビュー】

Glim Spanky、昨年発売のアルバムです。

変化がないわけではないと思うのです。タイアップの増加に伴ってか、曲のバリエーションは広がったと思いますし、スコンと視野が広がった感があります。

それでも、いい意味で変わらんですね。
そろそろT字路’sみたいになってもおかしくはないと思うのですが、レミさんの声もいまだ衰えず、
亀本さんとのコンビも安定的。

ワンピースのタイアップ

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【時代の曲①】Melody Fair/Bee Gees(1969)(1971)(2024/6/9)

【時代の曲①】Melody Fair/Bee Gees(1969)(1971)(2024/6/9)

ちょっと趣向が変わってしまうのですが、Questlove作のこの本が非常に面白くて。
自身が生きてきた時代を曲と共に振り返っているのですが、非常に理知的かつエモーショナルで、聴いたことがない曲もたくさんあるのですが、少しでも聴いて、彼に近づきたくなりました。

で、後書きみたいなところに、「時代を理解するために最も重要な10曲」のプレイリストを作ってみな、というコメントがありました。
ヒット曲でも

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TYLA/Tyla(2024)(2024/6/2)

TYLA/Tyla(2024)(2024/6/2)

【レビュー】

Tyla、南アフリカ出身のR&Bシンガー。

デビューはもう少し前みたいなのですが、3が2023年に発表され、これがグラミー賞受賞。
その名も、最優秀アフリカン・ミュージック・パフォーマンス賞。

賞の数を増やしすぎるのはどうかと思いますけど、確かに、アフロビーツ味溢れる、耳に残るいい曲。
ジャンル的には、アマピアノというらしいです。ちょっとゆったり目のダンス・サウンドといった感じ

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AIMYON弾き語りLIVE2022 サーチライト IN甲子園球場/あいみょん(2023)(2024/5/26)

AIMYON弾き語りLIVE2022 サーチライト IN甲子園球場/あいみょん(2023)(2024/5/26)

【レビュー】

あいみょん、2022年夏の甲子園ライブ。

もう、超絶にカッコいい。
ヒット曲満載、ギター一本、たった一人で歌い上げる。
途中、歌詞を間違えるところまで残してて。

ここが大ヤマ、というところは無く、テンションバカ高でもないのですが、高水準をずっと保っており、ほぼ完璧。
あえて言うならば、「マリーゴールド」から、甲子園からほど近い太陽の塔をモチーフにした「tower of the

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なぞなぞ/山本精一(2003)(2024/5/19)

なぞなぞ/山本精一(2003)(2024/5/19)

【レビュー】

全く知らない人だったのですが、数回前にレビューした、柴田聡子を掘っていたら、この人が出てきて。
柴田聡子のサードの監修をしていた、とのことです。

そして、このページで出てきたのが、本作「なぞなぞ」。

恥ずかしながら、全く知りませんでした。

いきなり、「もの投げるなや」。
そして、「何もない」の連呼。
種田山頭火?石川啄木?

終始こんな感じのトーンで進んでいくので、若干ダレて

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meet the grahams/Kendrick Lamar(2024)(2024/5/12)

meet the grahams/Kendrick Lamar(2024)(2024/5/12)

【レビュー】

Kendrick LamarとDrakeのビーフ。
史上最大とも言われておりますが、一応は収まったんですかね(5/11現在)。

細かいことはきりがないし、私も分かりきっていないのですが、概要は、こちらが割と分かりやすかったです。

Hiphop に対する思い入れが感じられにくいDrakeに対しては、結構イラついている人が多くて、そこに、Drake がJ Cole、Kendrick

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