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【時代の曲①】Melody Fair/Bee Gees(1969)(1971)(2024/6/9)


ちょっと趣向が変わってしまうのですが、Questlove作のこの本が非常に面白くて。
自身が生きてきた時代を曲と共に振り返っているのですが、非常に理知的かつエモーショナルで、聴いたことがない曲もたくさんあるのですが、少しでも聴いて、彼に近づきたくなりました。

で、後書きみたいなところに、「時代を理解するために最も重要な10曲」のプレイリストを作ってみな、というコメントがありました。
ヒット曲でも、好きな曲でもなく。

これは難しい・・・が、「時代の曲」というシリーズとして、ちょっと試してみたいと思います。

期間は、私が生まれたのが1971年なので、そこから現在まで(クエストラブは、曲の評価が定めるのには時間がかかる、みたいなことを言ってましたが)、そして、10曲はさすがに少ないので、20〜30曲で。
試験的に、不定期に。


まず、生まれた年の1971年。

発表は1969年なのですが、1971年、小さな恋のメロディのテーマソング。
2020年にアルバムをレビューしており、基本的なところは、そちらに書いてあります。


少し、この曲を自分の身の回りに引き寄せて考えてみます。

物心がついて、小学校中学年〜高学年になると、時々、テレビで「洋画」なるものを見かけるようになりました。いわゆる、ロードショー番組です。

結構色々な映画をやっていたのですが、よく見かけて、そして話題になっていたのは、「ジョーズ」「タワーリング・インフェルノ」、そして「小さな恋のメロディ」。
これも記憶が定かではないのですが、兄もこの映画が好きだったらしく、ポスターだか、ロードショーの特集記事だかを持っていたような気がします。

要は、初上映には間に合っていいないのですが、70年代後半、リバイバルというか、初上映当時から延々とブームの余波が続いていたような状態で、その記憶は残っています。
今となっては、誰も信じないでしょうけど、テレビでの扱いは、スター・ウォーズと遜色ない感じでしたよ。
映画もそうですが、特に、トレイシー・ハイドが。

で、上の記事でも書いたのですが、名画かと言われると困るのですが、とにかく日本人(たぶん主に男性)の琴線に触れた映画で、そして、映画とパックでこの曲もなんだかんだで耳にする機会は多かったです。
レコードは実家にはなかったので、ラジオで流れる機会が多かったんじゃないでしょうか。

と、世界的にはそんなことはないのですが、確実に、一時期の日本人(男性)の、ローティーンの頃の郷愁、イギリス・コンプレックス、白人ロリ女性への欲情、などを爆発させた映画であり曲である、だと思うのです。

世代を外れるとほとんどピンと来ないはずですが、1955年〜1965年くらいまでに生まれた男性にちょいと話題を振ったら、結構な割合で語り出す人がいるのではないでしょうか。

これも、一つの時代の鏡だと思います。


なお、そんなおっさんホイホイの一環として、今だに、こんな記事が出るほど。

トレイシー・ハイド、今でも、十分、かわいいおばはんでした。



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