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水を飲めば潤う・・わけではない!【くー先生となみみの相談室#004】


こんにちは。maizon de megri 養生コンシェルジュ、のナースのなみみです。漢方薬局のくー先生との対談方式で、中医学の基礎用語についてお伝えするシリーズ第4回。

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雪解けの水が大地を潤す「雨水」の季節になりましたね。
水って潤すイメージ・・・では水をたくさん飲めば潤う??
答えは「NO」!
体を巡らないと、水はどんどん濁ってたまっていく、そんなお話。

水に溺れる人達

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なみみ「先生、私の友達がデトックスになるからと水を1日2L飲む健康法をしてるんです。」

くー「ほほぅ・・お友達の調子はどうですか?」

なみみ「それが・・体はダルいし頭は重い、思ったほどオシッコは出ない割に夜は頻尿で何度も起き、体重も増えたみたいです。」

くー「それは『水』が停滞していますね。」

なみみ「でも、モデルさんがやってる健康法だし、もう少し続けてみようかなって言ってました。」

くー「うーん・・そのモデルさんにとっては適切な水の量でも、お友達にとっては適切ではないのかな、と思いますね。」

なみみ「人によって必要な水分量が違うのですか?」

くー「そうです。巡りが良い人はたくさん飲んでもきちんと身体の外に出すことかできます。大切なのは、『水』を効果的に巡らせる事ができるか、なんです。」

なみみ「巡らせる・・前回の『気』と『血』みたいに・・」

巡ってるかーい!

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くー「水をたくさん飲んでも、前にお話した『気』が足りないと、その水を巡らせるエネルギーがない事になり、水は身体中に停滞します。水たまりの水を想像してみて下さい。身体の熱で生暖かくなった水は、どんどん身体の中で腐って・・」

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なみみ「ど、どうなるんですか!?」

くー「ヘドロのように身体のあちこちに張り付いて、悪さをするんですよ。」

なみみ「うわっ!私の身体にもヘドロが溜まってるかもしれないんですね。」

身体に必要な「潤い」とは

くー「あともう一つ。水を飲んだからと言って身体が潤うとは限りません。」

なみみ「そうなんですか!水を飲むと身体の細胞に水が行き渡り、潤うイメージがあります。」

くー「水は、溜まりやすいけれど、出ていくのも早いです。特に身体の中に水を留めておけない人は、カラカラになってしまいます。身体に潤いを留めておけるのは「潤す食べ物」なんですよ。」

なみみ『先生!潤す食べ物を教えてください!」

くー「それはアツコさんやmagさんが詳しく教えてくれると思いますよ。」

なみみ「はい、maison de megri の記事を楽しみに待ちます。」

今日の相談室からお伝えしたいこと

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「水」(すい、と読みます)とは、「血以外の体の中のうるおい成分」です。関節液やリンパ液も「水」と考えられています。これらは「血」と一緒に体を巡り、団結して全身に潤いを与えています。
水分をたくさんとってもそれを巡らせる力(「気」)がなければ、水分はどんどん体の中に停滞し、むくみにつながります。さらに停滞が続くとその水分が熱を持ち、「痰湿」と呼ばれるネバネバした物体に変化していきます。

また「気」が足りないと体の中に潤いを留めておくことができない人もおり、体質によっては尿が出すぎて、水分をとっても髪も肌もパサパサ、という人もいます。
このような場合は水分よりも体を潤す食材を取るのが効果的です。
詳しくは今後まとめた記事を準備中ですが、今日は簡単に。
潤す食材は「白いもの」。今の季節なられんこん大根山芋 通年あるものなら豆腐。お肉は豚肉がおススメです。

人によって水分の適正量は違います。むくみはないか、体は重くないか、頻尿ではないかなどをチェックして、自分の適正な水分量を探してみましょう。


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