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フランスで離乳食

フランスと日本で、離乳食を始める時期はだいたい同じだけれど、最初にあげるものが違う。

もう2歳半過ぎた二人は離乳食ではないけれど、忘れないうちに(個人ブログの方から少々書き加えつつ転載)。

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日本はおさゆから10倍粥となっていくけれど、こちらは野菜(とくににんじん)のピューレから始める。

硬さは似ていても栄養分が全然違う。フランスではそれと同時に、夜のミルクにシリアルのフレークを溶かして飲ませる。

それからだんだんと夜にも野菜のピューレをあげるようになり、大人の食生活に近づけていく。

日本だとだいたい8~9か月以降は3回食となるようだけれど、こちらは基本、昼、おやつ、夜。

私の場合は日本のシステムとフランスのシステムをごっちゃにした食事をあげていた。

例えば二人が14カ月のときの一日のメニューは…

朝(7時半頃):ミルク+パン+果物

昼(12時頃):ごはん/パスタ/そうめんetc+野菜ピューレ+肉/魚/卵+果物(たいていバナナ)

夕(4時頃):ミルク/ヨーグルト+果物のコンポート+赤ちゃん用のクッキー(なるべく手作り)

夜(7時半頃):シリアル入りミルク+野菜ピューレ

二人が8ヶ月のころに日本に一時帰国し、お昼ご飯にお粥をあげるようになり、それ以降のメニューがこんな感じだった。

日本に帰った時に離乳食ガイドを買ってもらってとっても愛用したのを思い出す。フランスだとあまりそういう便利本がないのだ…

でも、日本では片栗粉、海藻類(わかめ、ひじき)、豆腐あたりがよく使われるけど、フランスでそれを日常的にあげるのが難しい…

フランスだと7か月くらいのときから、「バターを少し足してあげなさい」と言われる。それから、チーズをあげてもいい、とか。

フランスではどんなレシピがあるのかネットで調べてみると、例えばこんなのがある。

ハムとチーズのピューレ、アーティチョークのムース、洋ナシと山羊のチーズのムースなど…

お肉もひき肉はもちろんだけど、羊の肉がけっこう登場したり…逆に日本で真似するのは難しそうなメニューがけっこうある。

ちなみに、こちらのBio製品(有機農産物や加工食品も含む)の豊富さ、そして意外とその値段のお手軽さにはとっても助かっている。

これだけ新鮮な質のいい野菜や果物が手に入るのは気を使う子供たちの食事を作るときにうれしい。それは離乳食ではなくなった今でも変わらない。

そして私の場合は、子供の食事でも食感の違うもの、とか、固さの違うものを入れてみようとか思うのだけれど、こちらの人はいついつまでも野菜のピューレ、というのが多いみたい。

栄養バランスを考えて、食材の種類を増やすのは同じなのだけれど、上記したレシピ例にもわかるようにその形がどこまでいってもピューレ(あるいはムース)。

そしてふと、「食感とおいしさ」というのが結びついているこの感覚は和食の感覚なんだな、と納得。

赤ちゃんの離乳食を通して、今まで以上に食文化が違うということを感じている。チョコレートを早くから食べさせるのもこちらの特徴かも。二人には家ではあげたことなかったのに、外出先で一度食べたら覚えてしまい、「ショコラ」は大好きになってしまった。

でもとにかく私の基本は、栄養バランスが摂れていること。

食材に違いがあったり、回数に若干の違いがあったりはするものの、赤ちゃんが必要な栄養と量に違いはない。

だから、基本を押さえたらいいんだなー、と。

どっちに合わせたらいいのか、どっちが正しいのかとごちゃごちゃ考えたりしたけど、けっきょく難しく考えることはない。心配しなくても赤ちゃんは我慢をしないからお腹がすいたら信号を発してくれる。

今年は9月から幼稚園に行くことになる。今は日中はシッターに預けていて、毎日お弁当を作って持たせているのがなくなる。楽になるけれど、その分ちょっと寂しい気がしたり。

そして幼稚園で何を食べるのかが今から楽しみ。

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