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‪⿻‬この曲記念日‪⿻1934.5.25

今日は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストが亡くなった日です。

グスターヴ・シオドア・ホルスト(1874-1934)
2つのピアノのための小品より 第1曲 ノクターン H.179-1

今年は生誕150年かつ、死没90年ですね。
ホルストといえば、ご存知の方も多いでしょう、
管弦楽組曲《惑星》。
……というよりかは、私自身もホルストの作品はこの曲しか知りませんでした。´д` ;

彼はイングランドに生まれ、幼少期から音楽家(ピアニストを目指したが、神経炎で右手が麻痺し、断念)への道を歩み始めました。作曲活動の他に、オルガンやトロンボーンを演奏していたそうです。

作曲にははじめ、メンデルスゾーンやショパンから影響を受けます。そして当時の作曲家たちに立ちはだかっていた壁・ワーグナーに心酔、またラヴェルを称賛していました。
20代頃から、インド神話、東洋哲学に関心を抱き、オペラやヴァイオリン作品などに取り入れました。

イングランドの民謡や、ワーグナーやラヴェル、そして東洋哲学からの影響を大いに受け、それらが組み合わさってホルストならではのスタイルが確立したと言えます。

第一次世界大戦直後に《惑星》を書き、大ヒット。彼は時の人となり、数々の褒賞受賞やインタビュー、サインを求められることも多くなりました。
しかし堅実で外向きな性格ではなかった彼は結局、それらを全て断ります。
有名人になることを拒むように、
天職だったと言われる教職、そしてよりストイックに作曲に打ち込みます。

生涯の後期にまでなると、それまでの大規模な作品とは一変し、簡潔なものに。
対位法(フーガ:複数の声部が独立した旋律を重ね合わせ、ひとつの調和を生み出す作曲技法)への関心をもち、作品にしていきます。

今回選んだピアノ曲、ノクターンとは日本語で“夜想曲”です。
穏やかな印象というのは、ロマン派時代のショパンなどが書いたものと大きく違いはないのですが、
そこはやはりホルスト特有の神秘さというか、
惑星感を感じられる雰囲気
を持ち合わせています。

stand.fm、Podcastにてピアノ演奏を収録、配信しております。合わせてぜひご視聴ください。↓


ご覧いただきありがとうございました。
次の配信をお楽しみに!

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