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人生も、「良し悪し」だけじゃない! 「好き嫌い」だって重要だ!

映画好きの僕だが、ホラー映画は苦手だ。

昔、映画『呪怨』を職場で観た。プロジェクターを使って、皆で鑑賞会を行なったのだ。


僕は浮いた。


パイプ椅子に座っていたのだが、尻が約20センチ浮いた。
立ち上がったのではない。

おそらくは飛び跳ねたのだ。
怖くて。ビックリして。

しかし、そんなことはあり得ないのだが、僕のイメージでは、椅子に座ったままの姿勢で、身体が20センチ浮いていた。


コーラやポップコーンが散乱した。
映画は一時停止されて、それらを片づけた。

部下たちは遠慮なく爆笑 しやがった した。


これ ↑ を観たのか、別なモノか、僕にはわからない。
こたつの中に少年がいたとき、僕は浮いたのだった。

2002~2004年だったと思う。

それ以来、僕はホラー映画を観ていない。
観れない。


* *


最近気づいたのだが、ホラー映画以外にも好きになれない映画がある。
僕は、ファンタジーが全般的にダメなようだ。

例えば、ジブリは好きだと思っていだが、僕の好きな順を言うと、
1.未来少年コナン
2.耳をすませば
3.もののけ姫

という順番になる。

『未来少年コナン』は、僕にとってはファンタジー作品ではなく、リアルSFアニメーションだ。
『耳をすませば』は、ファンタジー作品とは誰も言わないだろう。
『もののけ姫』は、僕には、縄文時代を描いた歴史アニメーションとなる。

僕は、ファンタジー作品を、「そういう世界なのだ」と受け入れることができず、「あり得ない」と、そう思ってしまうタイプのようだ。

『猿の惑星』や『ターミネーター2』などは大好きで、あり得ないとは思わなかったが、DVDで全作品を観た『スターウォーズ』は、鑑賞中、終始「あり得ない」と思っていた気がする。


僕は、何が言いたいのか?

苦手なジャンルの映画がある!

と言いたいのだ。

好きなジャンルと苦手なジャンルって、きっと、誰にでもあるだろう。

妻のゆかりちゃんは、ヒューマンドラマは苦手だと思う。
ほぼ100%、途中で眠る。
アクション映画も好まないし、バトル系は絶対に観ない。
もちろんホラー映画も観ない。

ゆかりちゃんは、邦画のミステリーが1番好きだと思う
コメディも、まあまあ好きだな。


* *


僕はお節介だった。


過去形で書いたが、その気質はまだ残っている。
言葉や行動に出さないように、懸命に注意している。

お節介は、良く言えば「親切」だ。
しかし、悪く言えば「余計なお世話」なのだ。

僕は、子供のころからお節介だったので、これは遺伝だと思う。
生まれたときからお節介だったに違いない。


僕のこの気質を、最も迷惑に感じているのが、ゆかりちゃんだ。

僕は、『嫌われる勇気』を読んだ。
『幸せになる勇気』も読んだ。
アドラー心理学を知り、感動した。

相手の課題に踏み込んではならない。

それは、僕の課題ではないのだから。

たとえ家族であっても、その人の生き方や、趣味・趣向に口出しするのは「余計なお世話」だ。親切なんかじゃない。


でも、僕のお節介気質は、しょっちゅうウズウズする。

娘は、27歳にもかかわらず、恋愛観が中学生のままだったりする。
おい、そんなんでイイのか?
「やっぱイケメンだな…」とか、それって、アホな男が「やっぱ巨乳だな」って言っているのと同じだぞ、と岡田斗司夫さんが言ってたぞ。
オレもそう思うぞ。
なぜ心を吟味しない。その男性の思考や、見えない所での行動に思いを巡らせない? 想像力を使わないにも程がある。
27歳にもなって、なぜ自分の喜びを優先する? どうすれば相手が喜ぶだろうか?って、まったく考えないのか⁉ そんなんじゃ、良い男ほど離れて行くぞ…。

などと、ウズウズする。
言わないけど。
言わないからウズウズする。

ゆかりちゃんにだってウズウズするとこがイッパイある。
ゆかりちゃんは、このnoteを読むから書かないけど。


これではアカン!


ウズウズする僕の精神衛生上、よろしくない。
ウズウズされる、ゆかりちゃんの精神衛生上も、よろしくない。


* *


そうか!
こう考えればイイのだ!

名案が浮かんだ。

これならお節介な僕も、他者の課題に口出ししなくなる。
口出ししたくなる、なんてことも、もうない!


その名案とは…。

人生とは、
その人が観る映画なのだ。


こうイメージするのだ。

その人は、自分が観たいものを観ているだけなのだ。


たとえば僕に、
「このホラー映画は観た方がイイ」と言ってくるやからがいたなら…。

もし僕に、
「ファンタジーの面白さが分からないなんて、君は人生、損しているよ」と、のたまう奴がいたなら…。


ほっとけ!
大きなお世話だ!


と、僕は100%思う。99%言う。


僕が、ウズウズして、つい、お節介をする。
これは、

良かれと思って
僕に
ホラー映画を勧めてくるやから

同じなのだ!


ガーン!
僕は過去、なんってヒドイ言動を繰り返していたのか…。


好きな映画を観る権利。
苦手なジャンルの映画を観ない権利。

守られて当然の権利じゃないか…。


人生とは、その人が観る映画だ!


何を観てもイイ!
何かを観なくてもイイ!
その人の勝手だ。

他人が
とやかく言うんじゃねぇ!


それを僕は行なっていた。

でも、もうしない。
絶対にしない。

妻や娘が、何を観ようと、自由なのだ。


もうきっと、ウズウズもしないだろう。

本当に、良い例えが浮かんだものだ。
おかげでイメージが鮮明になった。

課題の分離が、1歩進んだ。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1594話です
※僕は、ゆかりちゃんが大好きです

PS

私、奈星 丞持(なせ じょーじ)は、note創作大賞2024に応募しました。
恋愛小説です。
タイトルは『恋の賭け、成立条件緩和中』です。

こちら ↓ です。

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