【考え方】【2】人間とは、そして具体的な指摘を1つ【いいかい、タケルくん】
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今日の記事は、kindle出版する『いいかい、タケルくん』、
サブタイトル、
『ブサイクで21年間彼女ナシの僕が「彼女なんて簡単にできる!」と、そう言い切れる理由』の、初稿です。
ここに初稿を書き、推敲して、専用ブログサイトへ、
そして、対話形式に加筆修正してkindle出版します。
以下、【考え方】【2】人間とは、そして具体的な指摘を1つ の初稿です。
◆僕は、身の程を知っているだけだ
タケルくん。氷を水に浮かべて見たかい?
驚いただろ?
うん。
想像以上に、ほとんどが「水面下」なんだよね。
おやおや、かなり悶々としているねぇ。
その悶々を、全部言っちゃいな。
言葉にしてごらん。
悶々としたら、紙に思いつくままに書くとイイよ。
もしくは、信頼できる誰かに話して聞いてもらうといい。
僕以上に信頼できる人物はいないと思うけどなぁ。
さあ、遠慮せずに、思ったことを言ってくれ。
「考え方が人によって違うのは、その通りだと思う」
「僕と同じようにブサイクな男子でも、みんながみんな『彼女なんて無理』と思うわけじゃないのも、分かるといえば分かる」
「分かるけど…」
「僕はそんなに、能天気じゃない」
「おめでたいヤツでもないんだ!」
「分別だってある…」
「僕は、身の程を知っている!」
「あのメッチャ可愛いミホちゃんが…」
「僕と付き合ってくれるなんて…、僕にはやはり、考えられない…」
うん。
そうだよね。
そんな簡単には、考え方は変えられないよね。
その本音、
・・・本音を語ってくれて嬉しいよ。
今日はね、タケルくんにとって勇気が湧く話をしよう。
きっと、今語った、その悩みに、少し変化が生じると思うよ。
それと、もう1つ。
タケルくんにとって、ちょっと耳に痛い話もするか…。
ああ、安心してくれ。
僕は、54歳の君なんだ。君を傷つけるためなんかじゃないから。
ちゃんと、大事なことを、キチンと理解してほしいから話すんだ。
◆人間とは? ここをちゃんと深掘りして考えよう
人間の、「発言」や「行動」を、きっちり因数分解しておこう。
ん?
ああ。35年後には、この「因数分解して…」って言い回しがハヤるんだよ。
「細かく分解して考えてみよう」、ってことなんだ。
さて…。
僕たちの、言葉や行動は、
①「反射や反応」(「本能の発露」を含む)
②「意思や思考の、発露と発信や表現」
というように、2つに区分できると思うんだ。
ちょっと長いから短く縮めると、
①は、本能系と呼ぼう。
本能系の代表例は、
驚いたときの「悲鳴」や「逃亡」、「防御姿勢」などがあるね。
梅干を想像して唾液が出るとか、エッチなことを妄想して○起するとかも、この本能系の代表例だ。
対して、
②は、思考系と呼ぼう。
思考系の代表例は、
挨拶しようとして思って行なう「挨拶」や、
「お礼を言う」とか、
腹がへったからと、「業間休みに弁当を食べる」とかだな。
え? 食欲は本能系じゃないのかって?
うん。
腹がへって、「気がついたなら弁当を食べていた」というなら本能系かもしれないけど、ちゃんと業間休みに食べたのは、あれは思考系だ。
「この時間に食べちゃえ」って思っただろ?
そして、「昼休みは購買に行って、焼きそばパンを買って食べよう」って、そこまで考えただろ?
あまり買い食いは、良くないなぁ。
ウチは貧乏で、5人兄弟の中で、そう、僕たちが1番の浪費家だ…。
お母ちゃんに言って、おにぎりを増やしてもらおうぜ。
おっと、話を戻すぞ~。
さあ、タケルくん。
人間の最大の特徴は、なんだと思う?
人間が、ほかの動物と明確に異なる、人間ならではの特徴は?
そう。
脳が、異常なほどに発達して大きいことだ。
言語も扱う。
言い換えれば、思考系の発言や行動を行なうことが、人間の特徴と言えるんだ。
思考してからの、発言や行動。
高等動物なら、多少の思考はするかもしれないけど…。
例えば賢い犬は、落ち込んでいる飼い主を慰めるような態度や行動を行ったりもする。
そっと寄り添ったりとかね。
下等動物は、もっと分かりやすい。
決して、思考などはしない。
反射や反応をするための「観察」を行なうだけだ。
その「観察する様子」が、まるで思考しているかのように見えても、あれは「観察」でしかない。
さて、発言は、そもそも人間しか行えないから、まずは、人間の行動を考えてみよう。
人間なんだから、反射や反応だけではなく、思考系からの行動を行なわないと、「人間らしい」って言えない!って、そうは思わないかな?
発言だって、反射的に何か言うんじゃ、せっかくの言語が台無しだよ。
思考をして、意思を使って発言するのが「人間らしい」と言うんじゃないかなあ?
どう思う?
「僕は人間だ!」
「もっと自由で良いじゃないか!」
「思った通りに言って何が悪い!」
「だって、僕は人間だ」
「感情があるんだ!」
これらの発言はみな、
人間を、「機械」や「ロボット」と比較して、言っている意見だと思う。
「僕は、血の通った『人間』だ」、ってね。
これは正確ではない。
この場合、正確な発言はこうなる。
「僕は機械やロボットじゃない」
「血の通った動物だ」
理屈的には、こう表現すると正確になる。
そして人間は、人間以外の動物とは、明らかに違う。
違いすぎるくらいに違う。
もちろん、人間も動物だ。
動物の1種だ。
当然、本能がある。
イケメンが好かれるのも、美人が好かれるのも、どっちも『本能』の発露なのだろう。
美しい方が、愛されやすいという共通認識が、人間の遺伝子情報に刻まれているのかもしれない。
運動神経のイイ男子がモテるのも、原始時代の名残りだ。
運動神経のイイ男性は、獲物を多く獲ったし、田畑を広く耕せた。
その男子のハートを射止めた女子が、幸せになる確率が高かったのだ。
足が速い男子がモテるなんて、小学生時代で終わるんだよ。
女子の精神年齢の成長は、男子よりウンと早い。
本能的に惹かれていたのが、だんだんと、どうでもイイことになってゆく。
いくつになっても、遅いよりは速い男子が、イイにはイイのだろう。
でも、優先順位は、大抵の女子なら低くなる。
今は原始時代ではないんだよ、タケルくん。
僕たちは「現代」を生きている。
そして女子は、無意識下で「幸せになりたい」と思っている。
君の大好きなミホちゃんは、「現代」で「幸せ」になりたいんだよ。
いいかい、タケルくん。
高校生女子の多くは、幸せになるにはお金があった方がイイと、知っているんだよ。
だから、高校生になると、頭の良い男子がモテ出すんだ。
ああ、タケルくんは知らなかったね。
そうなんだよ。
頭の良い男子は、実は、モテるんだ。
タケルくんは、「ガリ勉ってカッコ悪い」って思っているだもんなぁ。
高校生の女子は、色々さ。
多様性に富んでいる。
ハンサムな顔が重要な女子。
運動神経の良さにメロメロになる女子。
頭の良いい男子に惹かれる女子。
ちょっと不良っぽい男子に惚れちゃう女子。
「面白い男子」もモテ始めるよ。
ユーモアのある男子。
話が面白い男子。
明るい男子。
いいかい、タケルくん。
反則だけど、教えるね。
2年後の、高校3年生のとき、
ミホちゃんが、みんなの前で、こう言ったんだ。
「わたし、治君が好き」って。
そうだ。
クラスメイトの、治君だ。
カマキリとあだ名されるタケルくんが、(いや、あいつこそカマキリだ)と秘かに思っている治君だ。
そうだ。
治君は、イケメンなんかじゃない。
運動神経も良くない。
ただ、やがて君も知ることになるけど、
治君は、クラスで1位、2位を争う秀才だ。
ちなみにタケルくんは、この1学期、45位になる。
ま、これは僕の、高校1年生1学期の話だ。
一切勉強しなかったんだ。
それでも中学の時のように、なんとかなると思ってさ。
しばらくは、「やればできるんだ」って言葉にしがみついて、1度だけ猛勉強したら、一気に10位になって…。
ますます「やればできる」って、そう思うようになっちゃってさぁ。
ま、この話は、また詳しくしてあげるよ。
話を戻そう。
人間の特徴は、異常なほどの脳の発達だ。OK?
人間の言動には、動物と同じ本能系の言動と、
人間ならではの、思考系からの言動の、2種類がある。…OK?
そして、現代は?
どんな時代だ?
狩りに出かけて、多くの食料を持って帰る男がモテると思うか?
それとも、
思考系からの、言葉や行動を、ちゃんと磨き鍛えた男か?
女子は、どちらが「私を幸せにしてくれる人」と、思うだろうか?
僕は、あえて意見を言わないよ。
タケルくん。
いいかい、タケルくん。
考えるんだ。
それが、まず、タケルくんが行なうべきことなんだ。
考えるって、大事なんだよ。
ちなみに、
タケルくんが気にしている、タケルくんの「顔」のことなんて、
実は誰も、気にしてなんかいないんだぜ。
これもあとで、どこかのタイミングで詳しく語ることになると思うけど、
君の顔を気にしているのは、
タケルくん、
君だけなんだよ。
◆具体的な指摘を1つ行なおう
ここからは、タケルくんにとっては、耳の痛い話になると思う。
でも、さっきも言ったけど、安心してくれ。
君に、100%、プラスな話だから。
「人間は考える葦(あし)である」って、聞いたことあるだろ?
この言葉は、哲学者パスカルの言葉だ。
パスカルは17世紀のフランス人。代表作の「パンセ」に出てくる言葉です。
人間は、自然界では一本の葦(あし)のようにか弱いが、考えることができる。
なるほど、人類が絶滅の危機を乗り越えてきたのも、宇宙の彼方まで思いを馳せることができるのも「考える」からに違ちがいありません。
いやなこと、面倒なことがあっても、目を背けず、しっかり見つめて何をなすべきか考える。そっぽを向いたままだと、ただ空気に流され、揺れ動くばかりです。(引用:毎日小学生新聞)
パスカルは、
「人間は弱い」「しかし、考えることができる」と、説いたってことだね。
他にもデカルトの、「われ思う故にわれあり」っていう言葉も、知っているだろう?
この言葉の解釈は諸説あるらしいが、僕は難しく考える必要はないと思っている。
「僕は思う。この『思い』こそが僕だ」という感じか、
「僕は思うんだ。…はっ!今、正に、間違いなく『僕』がいた」って感じか、
そんな解釈で、そこまでトンチンカンではないだろう。
これらの有名な言葉は、人間の、人間ならではの特徴に対して言っている。
本能の発露や、反射や反応、それらを吟味して語ってはいないよね。
むしろ逆で、
思考、思想、意思など、人間ならではの『脳』という特徴を使って、
ちゃんと「本能さえもコントロールすべき」、
そこまで言っている、そう解釈だってできると思うんだ。
例えば、タケルくん。
タケルくんはよく、「ぽか~ん」と、自分の口が開いているのは、知っているかい?
おお、小学校の修学旅行の写真でショックを受けていたね。
で、中学3年間で直したかい?
直していないよね。
意識もしなかった。
見たくないから、なるべく写真を撮られないようにしたり、あるいは、写ってしまった写真を、できるだけ見ないようにしてきただけ…。
それって、逃げただけなんだよ。
分かるかな?
ぽか~んと、口を開けっ放しなのは、
きっと、女子には受けいれがたいだろう。その特徴は、嫌われかねない。
理由は分かるかい?
そうだ。
みっともないからだね。
カッコ悪いからだ。
正解だよ。
他には?
「ぽか~ん」と、口を開ける男子が、女子に嫌われる理由だよ。
アホっぽい。
うん、それもさっきのと、ほぼ同じ理由だね。
まったく違う理由は、思いつかないかい?
いいかい。
いつまでも「ぽか~ん」と口を開けっ放しなのは、
直そうとしない人、
努力しない人、
ラクしたいという本能がもれてしまっている人、
僕は、そういう風に解釈されていると思うんだ。
明確に、そのように分析する女子はいないだろうけど、
その女子の、無意識では…
潜在意識…、
深層心理では…、
きっと、そう思ってしまう女子が一定数いると思う。
「上手く言えないけれど~、なんとなくイヤ~」というのが、それかも…。
いいかい、タケルくん。
事実タケルくんは、自分の欠点を知ってから3年間、自分の欠点を放置したんだよ。
見ないようにして、自分のことなのに、自分が自分をごまかしたんだ。
・・・。
耳が痛いのは、分かるよ。
人間は弱い。
確かにそうだ。
でもね。
人間は、考えることができるんだよ。
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