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霊感

南部です。

ただでさえ「変人」「なんかこわい」とか言われる私が、霊感があるなんて言おうもんなら”お決まり“すぎるので、長年黙っていたのだが、うちは霊感家系だ。というよりも、クセが強すぎることで有名な私の母親が尋常じゃない霊感の持ち主なのだ。

昔からお金には厳しかった母だがそれ以外はとてもゆるく、幼い頃から禁止されていたことは
・心霊スポット禁止
・こっくりさん禁止
・バイク禁止
・プリクラ撮った後「furyu取れる人?」って毎回mixiに書くな
・「港区のトイプードルの数が港区の人口を超えた」とかガセを流すな
・ダメージジーンズみて「転んだ?」って言う人だいたい話つまんない
途中から飽きてきてふざけました
これ以外は基本的にひとさまに迷惑をかけたり法を犯さなければ自由にさせてくれた。それくらい、心霊現像を信じていた。

母親が初めて幽霊を見たのは赤さんの頃だそうで、そこからなぜか第一子となる私の兄を産むとぱったり霊感がなくなったのだという。ほんでその後生まれた子供が俺ときたもんで、人生ハードモードすぎる。なんてったってそれが一番の恐怖体験ですよね。
お後がよろしいようで。

終焉


ではなく
母が赤ちゃんのときにみたもの。それは母が居間で寝ていて、家族が他の部屋にいた時。
お昼寝から目覚めボーッと目を開けると綺麗な着物を着た巨大な女性がすーっと廊下を通り抜けていったそうなのだ。

そこから彼女の恐怖体験は続く。
一人暮らしをすればベッドに女性が座っていたり、夜中に電話をすれば相手の声が声にモザイク?をかけたようなボワァ〜とした声に変わったり。

前述した通り母は今でこそ幽霊をみたり聞いたりすることは無くなったが、まだ感覚は残っているようなのだ。
それは私がイギリスに住んでいた時のこと。
私を訪ねてイギリスまで来てくれた母と寮の周りを散歩していると、母が急に「こっちの道怖い、行きたくないかも」と言い出し、ごく普通の住宅街でいきなり母は足を止めた。
母が怖がると思いあえて伝えていなかったのだが、その通りで母が来る数日前に、男性が同居する両親を殺めてしまうという事件が起きていたのだ。


そんな霊感ありすぎな母に起きたという霊現象で印象的なお話をひとつ。(時系列ゴミ?)
それは母が若い頃、まだ兄も私も生まれる前に、父と母が某リゾート地へ旅行へ行ったのだそう。
そこで第二次世界大戦中に使われていた病院がそのまま残されているという場所を見学し、父が「ここで記念撮影をしよう」と言い出した。母は、「ここは記念撮影をするような場所じゃないでしょう」と断るのだが、父が半ば強引にガイドさんに写真を撮ってもらった。

その後、帰国した母は、夜中に何者かにスーッと腕を触られる感覚を覚え飛び起きた。もちろん誰もおらず、また眠りについたのだが、翌日目覚めると、触られた感覚のあった場所が鱗上にただれているのだ。
いそいで病院へ駆け込むと、医師は「日本語でおk」といった顔をするばかりで、話が通じない。

そう、その肌のただれは母にしか見えていないのだ。

ちなみに母には日頃幻覚がみえる特定の疾患などはない。(別にあったら悪いとかそんなことでは全くなく、これがまじで霊現象ですよという補足です)

そして数日後、旅行中に写した写真が現像されてきた。

あの廃病院で撮影した一枚。

父と母の周りに笑っている顔、怒っている顔、泣いている顔、さまざまな表情の白い顔がうつっていた。
これは父にも他の人間にもはっきりと見えたようで、母はその写真を握りしめ神社へ持って行った。
神主さんは何も言わずお酒と塩をかけて写真をお焚き上げしてくれたのだそう。
ちなみに写真の顔の部分だけ最後までなかなか燃えなかったんだそうな

その後、母の皮膚のただれはすーっと消え、何事もない日常に戻ったのだという。

母は、「きっとお家に帰れなかった兵隊さんたちがママについて帰ってこれたんだと思うの、だからよかったんだ」と幼い私に微笑みかけたが、ええかんじでまとめてるけど話が怖すぎてあまりフォローになってないんよ、と幼心に思った。
母はとても物腰が柔らかく、常に自分以外の人間を優先するような人なので、成仏しきれない魂たちが頼りたくなるのも少しわかる。

こないだインストに心霊的な動画をあげたらめちゃくちゃ反響いただいたので書いてみましたが、怖い話需要ありますか?
怖い話だけはたくさん持っているので、需要がありそうであれば、、、

そんなかんじで、おやすみなさい
寝る前に、「家におばけが出たらどうしよう」って想像するの、まじで危ないらしいですよケケケ


終焉

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