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こんな時代だから、スタートアップを退職して子どもと海外MBA留学に挑戦します

こんにちは。MAIです。2022年3月で2年10ヶ月(業務委託期間5ヶ月含む)働いた、リーガルテックスタートアップContractS(コントラクツ)を卒業し、夏から小4の長男を連れて、海外MBA留学に挑戦することにしました。今年中学生になる長女と夫は東京で二人暮らしにチャレンジする予定です。これまでお世話になった皆様、本当にありがとうございます!

コロナ禍で、直接ご挨拶できなかった方も多いので、この場を活用して、これまでやってきたことと、なぜ今、新しいことにチャレンジしようと思ったかについてお話します。新しいことにチャレンジをしたいけど、一歩踏み出せないでいる人のあと押しになるとうれしいです。

これまでやってきたこと

これまで、大企業→メガベンチャー→スタートアップと、様々な規模の会社でマーケティング・PR・編集の経験を積むことができました。

具体的には、リクルート(旅行雑誌編集)→インテリジェンス(ウェブメディア編集)→フリー編集者(旅行雑誌)→楽天(BtoC ウェブマーケ、コンテンツエディター)→メルカリ(CtoC マーケティング)→ContractS(BtoB マーケティング、PR)というキャリアを約18年かけて築いてきました。こうして書いてみると、いろいろやってきましたね(笑)

楽天トラベルで事業とともに成長(2008- 2018年)

楽天には約10年在籍し、トラベル事業部で国内外の旅行サイトのウェブマーケティングとコンテンツプロデュースを担当しました(特技がインターネット×コンテンツ×グロースになりました!)。最後の1年は、インドネシア支店の支店長として、海外勤務も経験させてもらい、事業と一緒に成長できた10年だったと実感します。今でも当時の上司や先輩・同僚には心から感謝しています。

インドネシアでは、海外支店の立て直しをミッションに、現地のスタッフと信頼関係を築きながら、バリやジャカルタのホテルに対して、楽天トラベルを活用した集客のコンサルティングを行いました。日本人旅行者の特徴や傾向、トレンドなどを現地ホテルのマネージャーに共有し、日本マーケット向けに、特別な宿泊プランを作成してもらい、集客を後押しする役割です。

特にチャレンジングだったのが、支店運営。文化の違うローカルスタッフの価値観や働き方スタイルを理解した上で、彼ら彼女らが最大限のパフォーマンスを発揮できるように、オフィス環境や働き方の仕組みを整えたり、本社からの情報を丁寧にメンバーに届けるように工夫しました。現地の採用エージェントとも情報交換をしながら、異文化環境での採用・支店運営の難しさと面白さを経験できたのは、自身の成長にも繋がりとても貴重でした。

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▲インドネシア時代、現地のメンバーと。みんな日本語・英語堪能で尊敬!

メルカリでIPO前後のダイナミズムを体感(2018- 2019年)

メルカリでは、IPO前後のマーケティングを経験し、SNSで話題になったチラシ施策や、Youtuberを活用したメルペイのローンチキャンペーンなど、規模の大きなマーケティング施策を複数担当しました。メルカリは自分をストレッチさせるのにも素晴らしい環境で、そこで出会った仲間たちは、今も大切な友人・戦友です!

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▲メルカリ上場タイミングでのイベントは、すごいスピード感で実行

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▲担当したチラシ施策。法務に何度も相談しながら実施し、燃えずにバズれてうれしかった

スタートアップContractSでマーケ・PRの立ち上げを経験(2019- 2022年)

そしてContractS(旧Holmes)には、創業3年目にジョインし、多岐にわたる業務にチャレンジさせてもらいました!具体的には、マーケティング・PR責任者、VP of Corporate Brandingとして、以下の業務に携わりました。

1. BtoBマーケティング組織の立ち上げ

ContractSでは、マーケティング組織の立ち上げと、戦略設計、効果測定とPDCAのリズム構築を経験。優秀なチームメンバーとともに、ゼロからリードジェネレーションの仕組み構築・実行や、サービスサイトのリニューアル、イベント・ウェビナー企画、展示会参加などを実施しました。また、SEOを重視したコンテンツマーケティング施策も立ち上げ、主要キーワードで上位を取れるコンテンツに育てることができました。

2. PRの立ち上げとメディア掲載

スタートアップでPRの立ち上げを行ったのも、やりがいのある経験でした。ゼロから組織を立ち上げて、調査リリースを自身で設計・実行・レポート作成し、それをフックにメディア掲載を仕掛けたり、メディアに企画提案し、取材してもらったりと、手応えのある楽しいチャレンジでした(メディア掲載一覧)。

このように記事で取り上げていただき、ContractSの会社やサービスのことを多くの人に届けられたのは、とてもうれしい経験でした!

また、調査会社に何度も事業内容をインプットし、CLMカテゴリーの創設と、No.1の取得に寄与できたのも貴重な経験です。自由に色々やらせてくれた会社に心から感謝しています!

3. 社名変更とリブランディング

さらに、コーポレート・サービスのブランディングにも携わりました。社名変更にあたっては、コーポレートサイトのリニューアルと、ステートメントやメッセージの策定を実行。また、自社のSDGsポリシーを策定し、対外的に発信できたことも、個人的にとても意義深いプロジェクトでした。

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▲Holmes→ContractSの社名変更に合わせて社員に配布したグッズ。ウェブサイトやこの箱に掲載のステートメントを作成したのもよい思い出

こうして、素晴らしい仲間にも恵まれ、サービスのグロースと企業としての成長、両方に貢献できるアクションに携われたのは、成長フェーズの小規模スタートアップならではのおもしろさでした(従業員数30人→90人を経験!)。BtoBマーケティングに携わることができたのも、toCと違った部分での新たな発見や共通する大事なものへの気づきを得られて、貴重な経験でした。

同じVCから投資を受けている、他スタートアップとの横のつながりもでき、悩んだときなど相談ができたのもとても有り難かったです。スタートアップでの仕事は、先が見えず大変なこともありますが、「気づいたら自分のできること増えている!」という、筋トレ器具をずっとつけて働いているような(笑)、貴重な経験ができるので、思い切って飛び込んでみてよかったです!

困ったとき相談に乗ってくれた、社内・社外の多くの方達に、心から感謝しています。本当にありがとうございました!

なぜ今、海外へ行くのか?

こうしてさまざまな経験を積ませてもらって、なぜ今、海外へ行きたいのか?その想いをお話します。

私は2017年から2018年にかけて、1年間インドネシアで働いていましたが、その際、めちゃくちゃ楽しかったんです。文化の違う国で、現地の社員をマネージメントしながら、組織づくりやサービス成長を牽引するのは、大変なことも多かったですが、多様な価値観を許容する雰囲気や、挑戦を賞賛・応援する空気を感じ、とても気持ちが楽になりました!

年齢や性別、家事育児の役割分担など、これまで勝手に自分を縛っていた固定観念がなくなり、やらない後悔よりやった後悔の方がいい!と思うようになり、人生に対しても前向きになりました。帰国後、メルカリ→スタートアップとキャリア選択したのも、インドネシアでの価値観の変革があったためです。ちなみに、このとき(2018年)から年を取るのをやめました(笑)

スタートアップでの仕事にやりがいを感じつつも、(帰国した2018年から)5年以内には、また海外で働きたいと思っていたのですが、そんな中、新型コロナウイルスが拡大し、海外渡航が容易にできなくなってしまいました。もちろん、海外勤務のポジション・求人も激減しました。

そして、子どもたちはどんどん大きくなります。インドネシアから帰国した際は、5歳と8歳だった子どもたちも、今年の春、中1と小4になり、先延ばしにすればするほど、自分の海外移住が、子どもたちに与える影響が大きくなるのが目に見えてきました。そこで、オミクロン株は心配であるものの、海外にもう一度行くなら、今がベストと思い、2022年夏からの留学を決意しました。

今年ちょうど中学受験を終えた長女は、夫と日本に残って希望の中学校に通うというので、小4の息子を連れて、二人で海外留学する予定です。夫も娘も家事が苦手なので、ABCクッキングに通って料理を学んだり、外注サービスを活用しながら、渡航までに彼らの生きる力を高められたらと思います。

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▲竹でできた建築が特徴的なバリのグリーンスクール。コロナ禍がなければ、移住したかった場所

留学して何を学ぶ?

留学先は、マレーシア・米国・カナダに出願しつつ、オミクロン株の影響を伺いながら、生活面の不安が少なそうな国・地域に決めようと思っています(時差が少ないマレーシアが有力です)。大学院では、ソーシャルビジネスのビジネスモデル立案と戦略設計を学び、ビジネスの形で、社会にポジティブなインパクトを与える事業を立ち上げたいと考えています。

現在もCALL4という、社会課題の解決を目指す公共訴訟のプラットフォームを運営するNPOの活動に携わっており、LGBTQ関連の訴訟や入管問題、教員の働き方をめぐる訴訟など、さまざまな公共訴訟の支援を行なっています。こうした社会課題の解決とシナジーのあるビジネスに携わっていけるとうれしいです。

日本だとまだまだソーシャルビジネスは一部の取り組みですが、海外だと先行事例も多く、先人から学べる環境もあるため、MBA留学を通して第一歩を踏み出したいと思います。

一度しかない人生、後悔のない選択を

昔の私だったら、「こんな自分勝手な選択をして、家族や子どもたちがかわいそう」などという、周囲の声なき声が気になって、思い切った決断をできなかったかもしれません。

でも、自分が一度海外に出て、世界にはさまざまな価値観があることを知ると、そんな世間体は気にならなくなり、自分ももう一度グローバルな環境でチャレンジしたいと思うようになりました。子どもたちにも多様な価値観の中で、自分の頭で考え、道を切り開ける力を身につけてもらいたいと思っています。やると決めたら即行動にうつす私をおもしろがり、反対しないでいてくれる夫にも、心から感謝しています。

今後は、いくつかのスタートアップの事業・サービスをお手伝いしながら、2022年夏の留学に向けて、準備を進める予定です。せっかくの機会なので、できるだけいろんな人に会って、多彩なインプットを得る時間にしたいと思います。今の私の行動力があるのも、これまで支え、応援してくれた、家族や仲間、友人・知人、上司や同僚のお陰です。周囲の方々への感謝を大切にしつつ、私自身も、もっともっとGIVEできる人であれるよう、チャレンジを続けたいと思います!

(追記)
移住先はカナダのバンクーバーにしました!2022年8月より母子留学にチャレンジしています。

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