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正直

ホクロ。

たかがホクロ。

されどホクロ。

顔にある、セクシーなホクロに憧れる。多少いまいちな顔だってセクシーに見えてくるからその威力はすごい。だってフェイクをメイクとして描くくらいだから。

私は顔にホクロがない。

首まで来ているのに、首までは沢山登って来たのに、顔にはたどり着かなかったらしい。もう少しで口元のいい感じのチャームポイントになったかもしれないのに、なぜ諦めたんだろう、この子たちは。

そんなに欲しいのだったら描けばいいかもしれないけど、ここは正直に書かないことにしている。

ブラ。

たかがブラ。

されどブラ。

市販の通常のブラには大体、形をよく見せてくれるようにサポート用のパッドが入っているものだ。すでに装着されていて、そのブラをつけただけでサイズが少し大きくなったような見た目と錯覚に陥る。誰もが憧れる綺麗な肌の谷間。それは女性の象徴の1つとも言える。パッドだけでなく寄せてあげて谷間をつくることだってできちゃう世の中だ。

私は自慢できる胸がない。

肌は保湿したり、自分なりに大事にしているけれど、自慢できるようなものでは決してない。女としては肌だけではなくてふくよかな胸にやはり憧れるものである。

でも私はパッドは買った時に外しているし、寄せて上げてはしていない。そのままのサイズで正直にしている。

一体なんの話だこれは。

私は、フェイクで手にはいるものなんていらないのだ。

しかも、魔法が解けた時、シンデレラはどうだった?

私は理想主義者だけど現実主義者だ。一瞬見栄を張ってもしかしたらいい気持ちになるかもしれないけれど、素の自分に戻った時にすごく惨めになる気がしてならない。すごくネガティブなポジティブだ。だったら正直なままで勝負してやる!もともと持っているもので、素のままの、これが私ですと。

お化粧やおしゃれも自分の自信につながるし、好きなことなのだったらどんどん「強み」として伸ばすべきだ。

ただ私は、自分のことをもう傷つけたくないだけで、臆病なだけかもしれない。

でも私の全部を正直に生きていたい。

ダメなとこも、好きなことも。

ちなみに、私自身の身体で気に入っている部分は右足の甲にいつの間にかできたホクロです。ってまたホクロ!

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