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8年前は想像もしなかった未来の自分(Day20)

ホームスクール をすると決意した自分を傍観して、子供が生まれてから8年で自分が大きく変化したことに驚いた。180度、変わった。

育児は育自、というのは本当だ。

子育てを通してはじめて「自分」という人間を知った。今までは自分のことは全部わかってると当たり前に思っていた。でも全然違った。自分はこう言う人間だと思い込んでいただけだった。

まだ「本当の自分」をどのくらい理解しているのかわからないが、自分という人間の思考や行動パターン、私にとって何が幸せで何を不安に思うのかを探り始めるきっかけにはなった。私の場合、自分探しの旅はバックパックを背負って外国へ行くことではなかったらしい。本当の自分探しは、子供を授かった瞬間に始まった

子供は自分の鏡、というのも本当。

成長してきた子供達の態度や口癖から、自分を知る。弟に威圧的な態度で威張っている長男を見てハッとした。高い、安いとやたら値段をチェックするところも、意地悪な言い方をしたり、ズル賢い考えが浮かんだりするところ、全部私だ。夫はあんなこと言わない。

あんなに無垢で純粋な赤ちゃんだったのに、私の接し方次第でこんなに変わってしまうのか。男の子の子育て本を読むとか、先輩ママに相談にのってもらうとか、そういうことではない。子供を通して自分を知って、とにかく子供達のために自分が変わりたいと思った。

これはもう数年がかりで感じていることで、やっと最近自分がどうありたいのかわかってきた気がする。お金がかかるばかりの無駄だと思ってた私の「好き」が巡り巡ってここまで導いてくれたと思う。ひとり旅、ヨガ、瞑想、仏教やキリスト教の教え、スピリチュアルな考え方、トライアスロンまで流されるままに興味が出たら手を出してみたけど無駄じゃなかった。

人生の小さな出会いも含めて、人生に起きることは全てが必然なんだと知った。例えば、インドのお寺で一言二言会話した女性の言葉、当時は響かなかったけど今は理解できる。子育てがトリガーになって、私の人生に散らばっていた点と点が線になって形を作り出している感覚がある。

子育てを通して気がついた人生の大きなヒントは、仏教の教えもあるSelflessness。自分を強く持ちすぎているから、自分が可愛いから、物事をネガティブに考えてしまうことに気がついた。だから「我」を手放した。これを完全にマスターするのは難しいけど、その考えに意識を向ければ私を苦しめる負の感情に惑わされない。

子供達は私に生きる意味を教えてくれるために、正しく生きる方法を知るために、私の元に来てくれたのだ。選んで来てくれたと思うと、さらに愛おしい存在だ。ママの自分探しジャーニーは始まったばかりだが、原動力は間違いなく「子供達への愛」だ。

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