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お洒落ってなんだっけ?

スクラップしていたくらいなので、オシャレすることが大好きで、これ着てどこ行こう?来週はこれ着てあそこに行こうとか。服のことを毎日あれやこれや考えていた私ですが、最近はどこへ?

就職活動中、暗髪にリクルートスーツがどうも仕事できなさそうに見えて着たくなくて、私服で面接に行くスタイルのアパレル企業ばかり受けていた。その後アパレルメーカーに就職をしてファッション街道を爆走!ハイブランドから、ファストファッションまで。毎週末買い物に行っては、1週間7日しかないのにクローゼットに入らないほど服を買っていた。身に付けるものだけじゃなく、仕事もそう。オシャレな仕事がしたいと、フリーになった今も人気雑誌や人気ブランドのカタログなど、こだわって仕事をしてきた。


2018年の8月に京都、12月にアフリカへ。二箇所とも荷物は45Lのリュック一つ。入る荷物が限られるから、おしゃれなんて言ってられません。想像はしていたけど、そういう旅は初めて。いつもあれやこれや悩んだら持って行くスタイルで、大きなトランクにお気に入りの服を詰めて旅していたものですから。いざ準備を始めると、THE NORTH FACEやらmont-bellやらアウトドアブランドが便利便利。小さくなるし、すぐ乾くし。知らなかった世界を知ってしまった。(この旅それはそれは楽しかったんです。旅の話はまた別の機会に書きます)さらに今年のコロナ渦。どこにも行けないし、誰とも会わない生活になったら「おしゃれ大好き!」と言っていた私が、「おしゃれってなんだっけ?」と言い始めることに。

おしゃれというものに興味がなくなってしまった。というより必要ないと思い始めた。「なんのために」を考え始めると、大概のことは必要のないものだったりする。ただオシャレをすると、やる気が出るとか気分が上がるとか、女子力が上がるとか。自分的には必要なものなのかもしれない。

でも旅では、毎日22時頃寝て、朝4時くらいに起きるという体の赴くままの生活をしたり、その日見た朝日がすごくキレイだったり。真っ暗な夜道を歩いて空を見てたら、流れ星を見れたり。雨上がりの夕焼けに感動したり。ハイキングして登った山のかかる雲海とサンセットが素晴らしかったり。そういう自然との時間が、自分とっては一番大切だったって気づかされた。限られているからこそ、時間もお金もそういう”経験”のために使いたいと思った。当たり前のことになんで気づかなかったんだろうと。

東京って改めてすごいと思う。なんだってあるんだもの、すぐそこに今ほしいものが。そしてその欲は消えることがない。だから時々疲れちゃう。
物への価値が変わってきたのは、年齢もあるかもしれないけど、ただただいいことだって思っています。私なりの物の価値を誰かと共有したいと思ったし、それが共有できる人と一緒にいたいと思った。

「いつもお洒落」から「ほどほどなお洒落」に。