見出し画像

6.無である

音声で聞きたい方はこちら↓

世界の仕組みを知って楽に生きるためのメッセージを
YouTubeで音声でもお届けしています。
音声のみなので、
ラジオのような感じで聞き流してください。
YouTubeにアップするにあたって、
少し体系的にまとめています。
このnoteは、文字起こししたものです。

こんにちは、
世界の仕組みを知って楽に生きる
メッセージをお伝えしています、
maikoです。

今日は、私たちの本質は無である、
ということについて、
お話しようと思います。

私は最初に無と聞いたときに、
無というのは言葉通りであれば、
何もないということですから、
そうだとしたら
何もないのになんで存在しているの?
という疑問がありました。

それに、
悟りやノンデュアリティのお話でよく言われる、
無であり全て、と
全く矛盾する2つの概念が同時に成立することが、
よく理解できませんでした。

今でも分かったつもりで
分かっていないかもしれません。
その辺のところを
できる限り説明してみたいと思うので、
もしよかったら最後まで聞いてみてください。

さてここで、
どうしてこの無について説明したいのか、という
この話の目的はというと、
これが本当の私たちの本質だからです。

でも、私たちはいつも違うものを
自分だと認識しています。
その、自分だと思っているものとは、
大体の場合が自分の心と身体です。

そこで、今日は本題に入る前に、
心と身体の話をしようと思います。

そもそも、本当は、
心と身体を分けること自体がナンセンスです。
なぜなら、
心は脳であり、脳は身体だからです。
脳は身体である、というのは、
脳は臓器の一部であるし、
身体は脳からの指令によって動いていますから、
分かるとして、
一方、
心は脳である、ということは、
脳科学が明らかにしてくれています。

ご存知の方も多いかもしれませんが、
少し説明しますね。

私たちの脳は、
目からの映像や、耳からの音、鼻からの臭いといった、
感覚器を通して得た外部情報に反応して、
神経伝達物質やホルモンを放出して、
気分や感情などをコントロールします。

例えば、
甘いものを見たら、
ドーパミンを発生させて、
それを食べたいという気持ちにさせます。
身の危険を感じたら、
コルチゾールやアドレナリンを放出する指令を出して、
ストレスを感じさせます。
スキンシップをすると、
オキシトシンやセロトニンを発生させて、
安心感や幸せな気持ちを感じさせます。

これらは、ある脳の基本プログラムに従って、
脳が”自動的に”働いているものです。

その、脳の基本プログラムとは、

生存可能性を上げろ!
遺伝子を残せ!

ということです。

私たちは、特別な”自分”という存在が、
感受性を持って自由に感情を抱き、
知性を持って自ら判断と行動をしている、
と思っていますが、
全ては、
「自分の身を守る、そして子孫を残す」
という目的のために、
「カロリーをできるだけ摂取する」
「仲間から好かれ、嫌われないようにする」
「勝てる敵とは戦って排除し、危険からは逃げる」
「繁殖の機会を増やし、産み育てる」
ということを、直接的に、
もしくは情報収集などのように間接的に、
脳の反応によってやらされているに過ぎません。

このことは、
ここでずっとお伝えしているメッセージ、
私たちがやっていることは、
自分を守ろうとしていることだけである、
そして、
私たちには自由意思はない、
ということと矛盾しません。

そして、
個別に自由に生きている自分という感覚=エゴとは、
この脳によって生じている
記憶であり、感情であり、思考活動であり、
本当の自分とは、
この心でも、この身体でも、この脳でもない、
ということを示しています。
なぜなら、
”自分が”感じているのではなく、感じさせられている、
”自分が”動かしているのではなく、”動かされている、
そこに、主体性のある自分はいないからです。

ですから、この個別の自分が、
何をやっていても、
何を感じていても、
全てはプログラム通りに動いているのだと、
自分ごととして、
深刻にとらえる必要はないし、
深刻に悩んだとて、
それはコントロールできないのです。

そして、先ほど言ったように、
心も身体も、自分の面倒は自分でみます。
生き残るために不利なことが起きると、
調子が悪くなって、修正する、
という自動プログラムが働きます。
それは、特別な知識が必要なことはなく、
日々の体験の中で、
自然と学んでいけるよう起きてくるので、
本当にありがたい仕組みです。
実際には、
病気やトラブルといった形で現れてくるので、
あまり嬉しく感じないんですけどね・・・。

さて、完全に心と身体に自己同一化している私たちでも、
日々の自分の感情・思考・判断・行動を観察し、
客観視することによって、
なるほど、
これらは反応として自動で起きてきているなあと
実感することができます。
そして、
ではこれが自分ではないなら、
本当の自分とは何か、ということなる訳ですが、
これが今日の本題の存在の本質は無である、
ということにつながります。

まず、本当の私たちは、
「存在」です。
そう、さっきの私の1つめの疑問、
もし私たちがなにもない無なら、
なんで存在しているの?
というところですが、
私は心でも身体でもないのだけれど、
ここに存在していることだけは確か、
それは疑いようがありません。
現れては消えていく全てのものが、
この私でないのなら、
この「在る」「存在」こそが
私ということになります。
私にとっては、
「存在エネルギー」という言葉が
一番しっくりきます。
波動や振動という言葉を使う方もいます。
でも、このエネルギーや波動というのは、
物理学的な意味のエネルギーや波動ではありません。
物質以前のものです。

もっと分かりやすくいうと、
「可能性」と言えると思います。
可能性、というのは、
何も起きていないという意味では無ですよね。
でも、どんなことでも起きるという意味では全てですよね。
ちなみに宇宙物理学では、
全ての起こりうる可能性がある宇宙が
重ね合わされている、ととらえるようです。
量子物理学では、
確率的に存在している、と言われています。

全ての可能性というのは、
永遠不変に存在し続けられますが、
その可能性のうちのワンパターンは、
時間や場所で状況が特定されたものであり、
一時的で変化するものです。
ですから、無の方が実在で、
現実の方が幻想と言えます。

私たちの存在の本質は無である、ということが、
少し伝わったでしょうか。

あれやこれやと、
自分の面倒を見ることは、
実は心や身体がやることでした。
本当の私たちは、ただの存在です。
ですから、ただ存在していることが、
ただ在ることこそが、
本当の自分であることです。

それは、
自分がやっているという行為と、
自分がこうしようという作為が、
ない、とも言えます。

”しない”ということもしないで
何も”しない”ことです。

どんなに無駄に見えても、
どんなに失敗に見えても、
起きていることをコントロールしようとせず、
本当の意味で成り行き任せにできることです。

でも、お気づきだとは思いますが、
本当の意味で成り行き任せにするということは、
結構難しいので、
自分の努力でどうにかできるものではなく
成り行きに任せる以外に他ありません。

一方で、
本当の私の視点から見ると、
自分で何かしていると勘違いしているだけで、
何一つ自分で自由に何かできている訳ではないので、
何もしないということは既に達成できていますので、
心配無用です。

とは言え、
悩み苦しみから救われたい自我の立場では、
今このままで完璧に達成していますと言われても、
納得できませんよね。

ただ1つ言えるのは、
現実に意識を向けていたら、
心と身体に自己同一化してしまう、
ということでしょうか。

そして、
この個別に生きているという感覚でいる
自分であっても、
この現実世界が幻想だと認識が起きてくると、
目や耳で脳が知覚する訳ではないのですが、
全ての映像の背景のように真空として、
全ての音のベースのように静寂として、
存在エネルギーがまさにあることが分かります。
知覚できなくても、
意識を向けることができます。

そしてその存在の本質が現れてきます。

それはどういうことかというと、
現象化・物質化にこだわりがなくなります。

これはプラスの面でもマイナス面でも起きます。

まずマイナスの面においては、
欲しくても手に入らないもの、
持っておきたいけど失うもの、
にあまり執着しません。
来るもの拒まず、去るもの追わず、ですね。

さらに、
排除したいけどできないもの、
逃げたいけどできないもの、
にあまり抵抗しません。

全てをあるがまま、
受け入れていくようになります。

今現実で起きていることは、
全ての可能性のたった1つ、
つまり、
今・ここ・私の視点で切り取ったものだから、
不完全に見えるかもしれないのであって、
本当は無であり完全であると知っているので、
諦めといったネガティブなものではなく、
本当に大してこだわらなくなります。

ま、いっか。
ま、しょうがないか。
となってきます。

プラスの面でも同様です。

自分にとって都合のよいこと、
素晴らしいことが起きても、
ことさらに喜んだり、
自分がやったという達成感もなく、
ただそこに、
無という可能性の完全性を見るだけです。

さて、今日は、
存在の本質は無である、
ということをお話ししました。
いかがでしたか?

これからも、
世界の仕組みを知って真に生きるメッセージを
お伝えしていきますので、
よかったらチャンネル登録して聞いてみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?