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#023 コミュニケーションにおけるエネルギー保存則--理系各員に捧ぐ

本シリーズは、①勉強頑張ったら選択肢が増える、②理系かつ高成績の方が選択肢は多い、③選択肢が多いと良い会社に入れて幸せになれるというよくあるお話の②まで必死で頑張ったものの、③は半分嘘である。ということに気付いて四苦八苦した僕が、理系が気付かぬうちに罠にハマらないために、一生懸命に生きる理系各員が考えて損のないだろうトピックを書いていくものである。

人との関わりの中には必ず、エネルギー保存則のようなものが成り立っている。

良い関係は、この保存則の中でお互いのエネルギーをバランスよく心地よく分配できている状態である。

人との関係がうまくいかないときは、きっと自分と相手との保存則の中でアンバランスが起きている時だ。

もっともアンバランスが起きやすい価値観がある。それが時間だ。

時間は人によって重さが全然違う

「今日暇?」と質問を投げる人がいる。例えば僕はこの人とは、価値観が合わないだろう。

時間は、人間が生まれながらに持っており、また真に持ち続ける絶対の資産だ。みんな求める増減が落ち着きにくい金融資産や、一言二言で揺れることのある人間関係の資産は、すべてこの時間という資産を変換して生まれたものと見ることができる。

あらゆるものを生み出す、細胞でいえばiPS細胞みたいな、それよりもっとすごい価値のあるものだといえる。

一方、早く日々が過ぎ去るのを待つような姿勢で生きている人もいる。時間とはあるだけ無駄なゴミで、金の方が欲しいし、金があれば幸せだと考える人もいる。

時間あたりの価値密度の感覚は、人ごとに全く違うのだ。

人と会うことは時間をもらうこと、自分の時間は相手から見て価値があるのか

この時間の価値観の違いを考慮しないと、人間関係がうまくいくはずもない。

時間の価値には、自分から見た自分の時間の価値相手から見た自分の時間の価値の2種類がある。

人との関係の中では、相手から見た自分の時間の価値を高めるように努力することが、良好な関係を築くコツだろう。そのために、相手の立場に立って考えろというようなことが言われているのだ。

気づかぬうちに相手から搾取してばかりだと関係は破綻してしまう。

「価値がある」の解釈が広いのが難しい

価値の解釈は、本当に広く、その見極めが難しい。これは、経験値でカバーするしかないように思う。

ただ一つ言えることは、経験しないと絶対にわからないし、予測も立たないということだ。

「コミュ障だから」は将来の自分が、ツケを払う借金のようなもの。若いうちだからこそ、お互い不慣れで人とぶつかって失敗しても、許し合えたり、周りに自分と似た人がいて理解してくれるが、大人になるとみんな経験値があるので、他人の初歩的なミスを庇えなくなる。

今日はこの辺で、また次回もよろしくお願いします。


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