[3] 2024(令和06)年夏 ふらり青春18きっぷの旅 鳥取(3)岡山(3)関西(30) 二日目 その2
つづきです。
二日目(実質初日?)の午前中は、米子駅から境線を往復してから、山陰線を上って鳥取駅に到着していました。
09月04日(水) 二日目 その2
鳥取駅では軽食を摂って、再び乗り鉄旅に戻りました。
恋
先ずは、JR因美線に乗車しました。
因美線ですから、因幡(いなば)と美作(みまさか)を結ぶ路線ではありますが、運行形態としては、智頭急行開業で陰陽連絡路線の一部となった鳥取駅〜智頭駅間と、智頭駅〜津山駅(因美線としては東津山駅)とに完全に分かれています。
智頭駅迄は、恐らく殆どJR車両の運行は無いと思われ、智頭急行の車両か智頭駅手前の郡家(こおげ)駅から乗り入れる、若桜鉄道の車両で賄われている感じですかね。
そんな訳で、上郡駅行の普通列車に乗って、鳥取駅を出発しました。
乗車率としては、3割程と言ったところで、空いていました。
少し雲行きが心配でありましたが、寧ろ暑さが幾らか軽減されていたかも知れません。
但し、因幡社駅辺りで少し雨が落ちて来ましたが、智頭駅では止んでいました。
因美線へ行くなら(と言うか18きっぷなら)、智頭駅で乗換となりますが、少し時間もあったので、そのまま智頭急行へ入りました。
実は最初の恋山形駅で、15分程度停車する列車でありまして、交換する列車も同様で乗換可能なので、折返しました。
昨年以来の恋山形駅で、ここから智頭駅迄良く歩いたものだと、改めて感じていました。
智頭駅に向かう列車は、イベント用『あまつぼし』車両でしたが、一般運用もされる様ですね。
車内はお洒落な雰囲気でしたが、イベント列車としては、テーブルやモニターを設置出来る様です。
智頭駅止まりの列車でしたので、智頭急行ホームに入線しました。
鳥取駅11:05〜智頭駅(11:53) 31.9キロ
智頭急行
智頭駅(11:59)〜恋山形駅12:05
6.1キロ 310円
恋山形駅12:12〜智頭駅12:18
6.1キロ 310円
因美線
恋山形駅往復で20分程消化しましたが、更に40分程待って漸く因美線の列車が出発しました。
車内は地元の僅かな方々と、幾らか多いご同業と思しき方々と言った雰囲気でしたが、日中とあってか空いていました。
かつては、陰陽連絡路線を担っていた事もありましたが、高速化対応の智頭急行開業で、特急『スーパーいなば』もそちらを経由する位ですから、鳥取駅サイドとの連絡が考慮されていないのは頷けるところではあります。
それと智頭急行は旧街道沿いで、県境を越えても夫々の街との繋がりはありそうですが、因美線の智頭駅〜津山駅の間には県境があって、中間に相応規模の街が無い事も大きいのでしょうね。
長いトンネル(物見トンネル3077m)を抜けると分水嶺も越えた様で、同時に鳥取県から岡山県に入りました。
その付近のみは、若干山深い感じもありましたが、概ね集落は点在していましたし、田も多かったですね。
山間を抜けて行くと、暫くは加茂川沿いを走りました。
ちょっと面白かったのは、因美線の各駅では、ホーム長は3両分あるかないか程度なのに、駅名標が必ず2つあった事ですね。
加茂川から離れ、徐々に田畑も多くなり、広く視界が開けて行きました。
昨晩(この日未明)バスで通過した中国道を潜って、姫新線と合流すると東津山駅に到着しました。
因美線としては、終起点でありまして、列車はお隣の津山駅が終着ですが、私1人だけ下車しました。
智頭駅13:02〜東津山駅14:11 41.5キロ
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東津山駅で降りたのは、津山駅で大幅に乗換時間があったので、寄りたいところがあったからです。
姫新線の東津山駅〜津山駅間が、乗車済だったと言う事もありますね。
駅を出て、大きな国道を渡って、街中へ入りました。
今や津山の名所の一つである、B'zの稲葉浩志さんのご実家ですね。
稲葉さんは、私の地元の横浜国大出身でありますから、個人的な親近感が大きかったりしますが、私が国大出身と言う事ではありません。
水曜定休と言う訳でお休みでしたが、それでも訪問出来て良かったです。
イナバ化粧品店さんの、目の前にある川崎八幡神社にお参りしました。
陽当り良好で、奥の長い階段を見て、若干の逡巡もありましたが、やはりこれもご縁でありますから、腹を括ってお参りさせて戴きました。
八幡神社があると言うのは、城下町らしさを感じました。
お参りの後は、東津山駅方面へと戻って、国道に出て津山駅を目指しました。
津山は交通の要衝だけあって、車の交通量はそれなりに多かったです。
国道沿いを歩いて行くと、吉井川沿いに出ると、バス停があって10分程待てば来る様だったので、待つ事にしました。
1キロは歩いたかと思いますが、日陰が殆ど無くて荷物もフル装備でしたので、無理を避ける判断でした。
徒歩でも、時間的には問題無かった筈ですが、体力的には問題ありだったかと思います。
無事にバスがやって来て、10分程で津山駅に到着しました。
冷房が効いていて、とても快適でありました。
中鉄北部バス
松原向14:49〜津山駅14:56 190円
津山駅
2回目の津山駅で、改札の外は初めてでしたから、列車の時間迄少しあったので、駅前を少しだけ散策してみました。
駅前は開放的で、綺麗に整備されていました。
市街地の中心部は、吉井川の対岸にある様です。
箕作さんのお名前は初めて知りましたが、津山市が中国地方山間部随一の街となった原点があるのかも知れません。
長州の萩藩(外様)とは違って、津山藩は越前松平(親藩)ですから、ちょっと面白いです。
都市の規模を思えば、意外に各界の著名人を輩出しているところからも、そう言った風土なのでしょう。
姫新線
乗り鉄合宿、最後のミッションで津山駅から新見駅を、姫新線で目指しました。
姫路駅から津山駅は、前述の通り乗車済でしたが、やっと"新"を補完出来ると言うものです。
駄菓子菓子もといだがしかし、下校時間帯であり、単行であり、見事に大ラッシュとなってしまい、折角の好天なれど強烈な西陽と相俟って、景色を楽しむどころではありませんでした。
勿の論で、写真もありません。
朝の境線を思えば、雲泥の差ではありましたが、夕方のラッシュは分散しますし、何より積み残し等はありませんでしたから、ある意味適正で致し方無いのでしょう。
但し、断片的には津山市街を抜けて、農村地域を走っている感じであり、中国道や米子道も見切れていた気がします。
漸く、美作落合駅辺りから下車が始まり、中国勝山駅で落ち着きました。
中国勝山駅では乗降が多かったですが、降車がかなり上回っていました。
時間にすると4〜50分ですから、中々骨の折れる通学でありますね。
真庭市から新見市の境に向うと、だいぶ山が近くなって来ました。
高山ではありませんから、圧迫感も無く陽射しも良く届いていましたから、里山の趣もありました。
刑部(おさかべ)駅の所在地名は、大佐小坂部(たいさおさかべ)だそうで、合併が何度かあって、複雑な感じになっている様です。
太陽が山の向こうに消えて、まったりとした雰囲気の中、新見駅に到着して姫新線完乗となりました。
米子駅から、9時間程掛けてやって来ましたが、伯備線なら100分程ですし特急なら60分だったりします。
津山駅15:54〜新見駅17:38 71.8キロ
新見駅
春以来の、新見駅でした。
ICカード(Suica)に2000円チャージして、春同様に鉄カードを戴きました。
Go Kansai
取り敢えず、乗り鉄合宿のノルマはコンプリートしましたから、新見駅から伯備線に乗って、岡山駅で山陽線に乗り継いで姫路駅に辿り着きました。
先へ進む事も可能でしたが、無理をせずと言う感じでした。
新見駅18:01〜岡山駅19:30 80.3キロ
岡山駅19:59〜姫路駅21:21 88.6キロ
[境港駅〜姫路駅]
424.7キロ 7150円(参考)
つづく