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ユーフォ3期雑感3 (9話)

苦。

そんなこんなで
雑感はまた纏めて書けばいいかと、思っていた矢先の9話ですよ。
ユーフォはそんなに、甘々じゃありませんでした。

ゆゆ式事態であります。
どーすんだよ、これ。

のっけから、
(ちょ、おま、黒江は少し黙っとけ…)
と黒江真由派の私ですら、ツッコミを入れたくなる位には、酷い発言が飛び出して、もうね駄目でした。
派閥離脱とかじゃなくて、ホント心配になると言う話であります。
そもそも悪意の有無以前に、真由に取っては何のメリットもありませんから、困惑するしか無いので、一旦置いておきます。
(現実逃避で)

と言うか、久美子も中途半端に関わって拒絶する位なら、スルーで良かったかと思ったりもしましたが、後出しの結果論でしか無いですね。
それに立場上だけでは無く、性分としても出来ないのはわかりますけどね。
久美子も久美子で、そこで烈火如くの怒りをぶつけていれば、また違った未来も有り得たのかも知れませんが、まぁ無理な相談だったでしょうね。
久美子が中世古香織と傘木希美の2重掛け状態なら、真由は田中あすかと鎧塚みぞれの2重掛け状態でありますから、空恐ろしいのは確かです。
何れにしても、京都府大会前ならまだしも、インターバルがそれなりにあるにせよ既に府大会は終って、大会の真っ最中に違いありませんから、ヤバいレベルどころの状況ではありません。

秀一もねぇ、不機嫌になって後輩に八つ当たりは、部の幹部としてあり得なかったです。
折角久美子は、恐らく部長として、ギリギリの塩対応で留めているのに、台無しでしたし、副部長なのに部の雰囲気を確実に悪くしていました。
共感性の強さは、それが薄いと言うか皆無の真由とは好対照ですが、幹部としてのスタンスは久美子とは好対照で、取り敢えず私の中の秀一株は大暴落でありました。
いやね、異を唱える事は悪くは無いですが、非公式にあからさまにそれを態度に表して、八つ当たりは無いです。
と言うか、これを贔屓の引き倒しと言わずして、何を言うのかと。
脊髄反射での事でしょうけど、久美子は可哀想だけど、真由はどうでも良いと言ってるのと同義なんですけどね。
麗奈が締めたのかわかりませんが(締めてません)、件の1年生達の合宿中の不用意な発言もまた、レクリエーション中とは言え軽率でしたし、部全体として緩んでいるのかなとも感じました。
でも、締めちゃ駄目よ(だから締めてません)。

滝先生にも、迷いの様なものが見えて、何とも不安を煽っていましたが、恐らくは吹部の状況を感じとっての事で、オーディション結果そのものでは無いでしょう。
結局、就任3年目となっても、実は本質的な部分では前進したかに思えても、またしてもオーディション絡みの火種が燻っていて、下級生は3年生による滝先生の神格化とは言いますが、その3年生にも不信感を持つ部員が幹部を含め居る訳で、誰が神格化してるんだよ案件であります。
麗奈はプライベートはそうかも知れませんが(そうです)、音楽に関しては自身の音楽性と経験から全幅の信頼を置いているだけでしょう。
麗奈に匹敵するのは緑だけでしょうし、後は麗奈曰く勘の良い真由くらいかなぁ。
ただ指導者としては、しっかりとした音楽性だけでは務まらないのも確かで、そもそも本人の強い志向があった訳でも無く、その他の素養は心許ないかも知れません。
足りない部分は、美智恵先生のフォローに頼りたいところですが、現状特に前に出て来る雰囲気は薄かったです。
説明不足が混乱を招いているのは確かですが、日々の指導の中で伝え切れていないのか、本当に言葉足らずだけの話なのか、良く分からないところはありますが、説明したところで納得出来ない部員は出て来るでしょうね。
まぁシンプルに、指導方針の迷いだけなら、打つ手はありますけどね。

そして、"くみれい"ですね。
「部長失格」は流石に言葉が過ぎるとは思いましたが、そこ迄言い切る麗奈の苛立ちの正体も気になるところでした。
自宅に招く程の蜜月からの落差は、余りにも唐突でありましたが、是迄は秀一には当たりが強くても、久美子に対する麗奈の態度発言は、幹部就任以前から配慮がありましたし、是程大きな衝突も無かったのですから、ショッキングでありました。
麗奈が、音楽に対して真摯で誠実である事は周知であるとは思うのですが、それにしても厳しさと焦りの様なものも見受けられます。
"全国金賞"と言う目標のハードルの高さに加えて、"滝先生の下で"と言う思い入れの強い私情もあって、現状認識の差が熱意の差となって、大きく拡がっている様にも感じられました。
親友としての関係性の中であったり、幹部としての認識の摺合せが充分では無かったのでしょう。
配慮や遠慮が、仇と成ったところもあるでしょう。
久美子も、部長職を全うする事に忙殺されて一杯一杯ですから、当然真由に感けている暇は無いですし、少なくとも麗奈との関係性を改善出来なければ、その先は絶望的かも知れません。

今それですか、と言う感じもあるのですが、本来なら幹部にしても、2年生と3年生との意識の共有や齟齬の修正は、新入生入学前には済ませておくものでしょう。
この辺りは、吹部としても経験値不足は否めないので、難しいところでありますし、滝先生にしても音楽以外は自主性と言えば耳触りが良いですが、過干渉しませんからね。

何れにしても、危ういバランスが一気に崩壊した感じでありますから、リカバリーの猶予も一切ありませんし、雨降って地固まるならいいのですが、恐らく幹部の3人が、奮起するしかありません。

梨々花と奏が、暗躍するしか無いのかな?
知らんけど。

(了)

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